マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

経年マンション

2007年05月30日 | マンションの管理

経年のマンションほど、計画的な管理が必要になります。

『NPO全国マンション管理組合連合会』 谷垣  事務局長の資料から引用させていただきます。

前提は、高精度で合理的な修繕計画を持つこと。 その上で、次のような条件が整うことが必要です。

1.管理の合理化 ①継続性・専門性を有する管理組合運営 ②専門委員に対する持続的な研修制度の実施 ③合理的な資金計画の作成と有効なマネジメントの実現

2.管理組合の自立 ①管理組合の主体性を引き出すことのできる専門家の協力 ②組合員が管理がわかるようになり、面白いと感じるようになること

3.良好なコミュニティの形成 ①コミュニティの良いマンションがコミュニケーションが活発で情報が行きわたる ②情報が行きわたることと、良好なコミュニケーションによって、共通認識が形成しやすくなるため、合意形成がスムースに行われる条件が整う

4.円滑な世代交代 若い世代にも魅力のあるマンションとすることによって、ライフスタイルにあったマンションにしていくことが可能 ②世代のバランスがとれることによって、円滑な住み継ぎが可能になり、良好なマンションストックとしていくことが可能になる

これから、マンションは 『二つの老い』 への対策に迫られます。 マンション自体の老朽化と、そして居住者の高齢化です。 60歳以上の世帯主の割合が、九州地区では、37.8% にも達しているのです。

役員のなり手不足による管理組合のパワーダウンという課題に、計画的な管理の重要性を説いたのが、前述の条件です。

コミュニティ形成は、本当に大切な問題だと考えます。 そして、多くの管理会社は、この面について対策を講じようとしていません。 それが今の管理の実態と言えます。

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