クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

高島易断~関内散歩・7

2016-01-19 | まち歩き

 ふうきろう(富貴楼)の女主人・おくら(倉)とならび、

明治初期の ヨコハマで、

政財界とむすび

大きくなったのが、

たかしま・かえもん(かんじ:高島嘉右衛門)です 

 かえもんは、ガス灯を日本でさいしょにともし、(事業は東京ガスに引き継がれて現在にいたる)

 てつどう(鉄道)開通に向けて、うめたて(埋め立て)地をつくり

(埋立地は高島町と名づけられ現在にいたる)

 ゆうかく(遊廓)を開くべく、国にはかった、(岩亀楼がオープン)

 

  まさに、ヨコハマの父 

 

といえる・人物ですが

じぎょう(事業)家

としてよりも、

かえもんの名を

後世に 伝えているのは、

彼が

後半生に 打ち込んだ、

「易占」です

 クリン、せんもん(専門)家じゃないので よくわかりませんが、

えきせん(易占)とは

中国の占いのことで、

星とか、

方位とかで

その人の うんき(運気)をみる

というもの

 たとえば、うちのおにいちゃんは、「ニ黒土星」が うんめい星だから、

今年のうんき(運気)は

けっこういい

ただし、

東北東は 大凶方位

みたいなやつです。

 かえもんは、相場にからんで とうごく(投獄)された時、

牢屋の中で、

易学の本をよみ

易を マスターしました

そして

じぎょう(事業)をやるさいには、

必ず自分で 易を立て、

大きな成功を おさめました

 そのうち、知り合いの政治家のうんせい(運勢)も 

みてあげるようになり、

その的中りつ(率)の高さが

口コミで 広がって、

やがて

日本をうごかす・大物に

たよりにされるようになります

その代表が、

 いとうひろぶみ(かんじ:伊藤博文首相)です。


ひろぶみは、

かえもんを あつく・信らい(頼)し、

自分のようし(養子)と

かえもんの娘

けっこん(結婚)させるほど、

かえもんに

しんすい(心酔)していました


 ひろぶみは、重大な局面にむかう時は、いつも占ってもらっていましたが、

「日清戦争」や

「三国干渉」や

「日露戦争」の行方も、

大体 かえもんの見立てどおりに

なったので、

かえもんの名は

日本中に 知れわたるようになりました


 さいしゅう(最終)的に ひろぶみ(伊藤博文)の死をも

言い当てて、

「易聖」と

よばれるにいたった

かえもん


 「トップに立つ人って、特別な力に頼ろうとする人、わりと多いよね。

私、

占いって信じないほうだけど、

そんなにすごい人の占いなら

たまには

素直に 従ってみようかな。」

と言って、

 「高島易断」の本を 開いた、うちのチットでしたが・・・


2016年、八白土星の運勢は、

 暗剣殺がかかってて、よくない。

 一年中、

 石橋をたたいて渡る慎重さが必要。」

そこには

記されていました。

 


信じるのは来年からにする。」(チット)  「そうしな・・」


(つづく)










 

 

 

 

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