クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

『流浪の月』凪良ゆう(感想)

2020-12-18 | 本と雑誌

人を、

「上辺の印象や世間の評価だけで判断し、分かったように断じてはならない

 

それは・・

インターネットが 発たつ(達)した

社会に おいてこそ

肝に命じておくべき 大切なことですが・・

 

クリンも

ついつい・SNSで

気軽に 発信して、

だれかを きず(傷)つけて いるかもしれない、、



そんな・気づきを 与えてくれた本が ありました。

 なぎらゆう(かんじ:凪良ゆう)

の、

『流浪の月』です

 

 

BL(ボーイズラブ)作家として

キャリアを つんできた

女性による 小説ですが、

 内容はBL(男の子と男の娘

ではなく、

主人公は

青年と、小さい女の子・・



彼らの、

あい(愛)ときずな(絆)を

描いた

「設定が繊細さん向けなのに、幅広い共感をよぶ」

作品です

 ストーリーを ちょっと

ご紹介すると、、



主人公の更紗ちゃん(8さい)は、親にすてられた女の子。

公園で、19歳の大学生・文くんに

声をかけられ、

お家に ついていってしまいます。

 

ここまで書くと、

キケンな てんかい(展開) 

予想されますが、

そんなことには ぜんぜんならず・・

 

 さらさ(更紗)ちゃんは、文くんの家で しんせつ(親切)に

されただけで、

とっても幸せ でしたし

 文くんも・・、エリート一家のはみ出し者である

自分を

忘れられて

平安を かんじ、、

二人は、ウィンウィン(win-win)なのでした



 でも・・・、
世間は そんなふうには思わず、

「陰キャの変態大学生が、いたいけな少女を監禁した

決めつけ

二人は

ゆうかい(誘拐)事件の「被害者と加害者」

に 

されてしまいます

ニュースでも 

大きく 取り上げられたため

 

被害者・さらさちゃんは、いつまでも「傷ものにされた女の子」

加害者・文くんは、「前科者の要注意人物」

として、

語りつ(継)がれます。。



 そう・・、
それは忘れられる権利」

を そう(喪)失した

ネット社会における、

「消えない烙印となって、二人を 苦しめつづけるのでした、、

 10年たっても、かこ(過去)

を むし返され、

つらく、かなしい思いをする

二人を 通して、

現代社会の大もんだい(問題)を クローズアップした

この小説は、

今年、「本屋大賞」を 

受しょう(賞)し、

 

読者に、切実な何かを わからせました。。

けだし

 

「世の中に広がっている事実、

というのは

真実と、イコールじゃないんだよ!」

 

という・・

当たり前だけど

みんなが わかっていないこと


伝えたのです

 さらさ(更紗)ちゃんと 文くんも・・、

しつこく

「誤解」の ラベリングをしてくる

世間の おそろしさに、

人として

死にかけるのですが・・・

 

 「結局のところ、最後は自分たち・・、お互いを 

必要としているよね


心が かんじ

いっしょにいることを せんたく(選択)するのでした

 



 クリンたち・読者は・・、
この二人が あまりに

かわいそうなので、

とちゅうから

応えん(援)しながら 読むことになります。

 (だれからも、わかってもらえないのは

たしかに ツライ

でも、

世間なんて、さいしゅう(最終)的には かんけいないよ

向こうだって

関係してほしいことには して来てくれないし

そんな「世間の祝福」なんて、いる

 

自分たちのこと、「破れ鍋に綴じ蓋」なんて

ひげ(卑下)する ひつよう(必要)も

一切ないっ

 

・・・まあ、

さらさちゃんみたいな・トラブルメーカーじゃなくて、

文くんには もっと良い人いるんじゃないか?

って

気もするけどね・・)

 

みたいな かんじで。。

 クリンと同じく「お花畑思考の持ち主である

しん(親)友・チット

も、

・・・
二人が同じくらい引きあっているのであれば・・

何はともあれ、

一緒に いてほしいと思う。。

お互いの存在を

『切実に必要』って言ってるよね?

 

離れちゃいけないと思う。」

 

 と、はげましていました

 この下に、クリンたちが 共かん(感)した、

さらさちゃん(大人になってからの主人公)

の 言葉を

貼って おきますので・・

 

このセリフに共かん(感)した方は、本を、読んでみてください

 

「究極の話、

◯◯とわたしが

しっかりつながっているのなら、わたしはきっと地の果てだってついていくだろう。

そこがなにも育たない不毛の地でも、わたしは黙々と耕すだろう。」


 

クリンだって、

 

 あいする人と いっしょなら、

不毛の地にも

かだん(花壇)を作る

自信が あります

 

 

 

 

コメント (19)
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