クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

雪の日に読む小説・5(『冷たい校舎の時は止まる』辻村深月)

2021-01-17 | 本と雑誌

「しょくざい(贖罪)=罪の償い

テーマにした・小説を

もう一つ

 つじむらみづき(かんじ:辻村深月)

『冷たい校舎の時は止まる』

ご紹介させていただきます

 

(そんなに重くないです「学園ミステリー」ですので



 <裏書きより~>


「雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろう――第31回メフィスト賞受賞作」



 8人に 何がおきるんだろう

自殺した同級生との 関連は

大雪の日に、無人の学校に 閉じ込められる

こわい

 

と、

ゾクゾクしつつ、

でも ちょっと、

『金田一少年の事件簿』みたいな

エンタメ性に ワクワクしてしまう(そして期待を裏切られない

 ひまな読者の「こたつみかん🍊」のために

あつらえられたような

「狙った感・満載」の、SF心理サスペンス

です。

 ネタバレしては 何もならないお話なので、、

ちょっとしか

内容は 教えませんが・・


8人の生徒が

校内で、一人一人追いつめられていく、、


そして、

 上下二巻におよぶ・長へん(編)の中に、

8人・それぞれが抱える

じじょう(事情)が 

仕込まれる、、


読み手は

登場人物に くわしくなっていくので、

「感情移入の増大」とともに

ますます 怖くなる、、

 

 一体、さいごに待ちうけているものは、何!?

 

(と、いうような。)

 


 クリンたち・・、もう大人なので

あまり、

10代の学園ドラマに、

関心は ありません。。


けれど

あきもせず、

うんざりも しなかったのは、

作者の辻村さんの ペンさばきが

卓抜だからです


 とくに 一人ひとりの心理描写には、すさまじく

入り込んでいて、、

(辻村さんご自身が、ツラい経験でもしてきたんじゃないだろうか

と、

作者の せんさい(繊細)さを

気の毒に 

思ってしまうほど、、


(※ちなみに、彼女が描く登場人物は、みんな眉目秀麗です

でもって

担任の先生は片耳ピアスの、茶髪&ホストスーツ男だったりします。・・・進学校なのに

ラノベが苦手な方は、そういうの、鼻につくと思いますので、

読まないほうが よろしいかと、、)



 それと、「女子の世界」は胃がキリキリするような

いんしつ(陰湿)な「教室風景」

かれますので、

学校で ツライ・けいけん(経験)を された方も、

読めば、不快になるだけでしょう

 

 

そういうマイナスを さっぴいて、、

おすすめ度:けっこう


 ねえ、ちょっと、、

さっきから、何で

私の手のアップ、撮っているのよ(親友・チット)

 

「あ~、これはね

 小説の中に、リストカットする女子高生が、何人か

出てくるから、その「参考画像」に しようと思って

 

大そうじの時、

チット、引っかきキズ 作ってたから、

 ちょうどいいか、と思って

 

 ひどい 利用しないで(チット)

 

 

 

(次回、「雪の日に読む小説」は、東野圭吾『ある晴れた雪の山荘で』を 取り上げます

 

コメント (16)
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