「しょくざい(贖罪)=罪の償い」
を
テーマにした・小説を
もう一つ
つじむらみづき(かんじ:辻村深月)の
『冷たい校舎の時は止まる』
を
ご紹介させていただきます
(そんなに重くないです「学園ミステリー」ですので
)
<裏書きより~>
「雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められ
8人に 何がおきるんだろう
自殺した同級生との 関連は
大雪の日に、無人の学校に 閉じ込められる
こわい
と、
ゾクゾクしつつ、
でも ちょっと、
『金田一少年の事件簿』みたいな
エンタメ性に ワクワクしてしまう(そして期待を裏切られない
)
ひまな読者の「こたつみかん🍊」のために
あつらえられたような
「狙った感・満載」の、SF心理サスペンス
です。 ネタバレしては 何もならないお話なので、、
ちょっとしか
内容は 教えませんが・・
8人の生徒が
校内で、一人一人追いつめられていく、、
そして、
上下二巻におよぶ・長へん(編)の中に、
8人・それぞれが抱える
じじょう(事情)が
仕込まれる、、
読み手は
登場人物に くわしくなっていくので、
「感情移入の増大」とともに
ますます 怖くなる、、
一体、さいごに待ちうけているものは、何!?
(と、いうような。)
クリンたち・・、もう大人なので
、
あまり、
10代の学園ドラマに、
関心は ありません。。
けれど
あきもせず、
うんざりも しなかったのは、
作者の辻村さんの ペンさばきが
卓抜だからです
とくに
一人ひとりの心理描写には、すさまじく
入り込んでいて、、
(辻村さんご自身が、ツラい経験でもしてきたんじゃないだろうか)
と、
作者の せんさい(繊細)さを
気の毒に
思ってしまうほど、、
(※ちなみに、彼女が描く登場人物は、みんな眉目秀麗です
でもって
担任の先生は片耳ピアスの、茶髪&ホストスーツ男だったりします。・・・進学校
ラノベが苦手な方は、そういうの、鼻につくと思いますので、
読まないほうが よろしいかと、、)
それと、「女子の世界」は胃がキリキリするような
いんしつ(陰湿)な「教室風景」が
描
学校で ツライ・けいけん(経験)を された方も、
読めば、不快になるだけでしょう
そういうマイナスを さっぴいて、、
【おすすめ度:けっこう
】
「
ねえ、ちょっと、、
さっきから、何で
私の手のアップ、撮っているのよ」(親友・チット)
「あ~、これはね
小説の中に、リストカットする女子高生が、何人か
出てくるから、その「参考画像」に しようと思って
大そうじの時、
チット、引っかきキズ 作ってたから、
ちょうどいいか、と思って
」
「 ひどい
利用しないで
」(チット)
(次回、「雪の日に読む小説」は、東野圭吾『ある晴れた雪の山荘で』を 取り上げます)