8月は、暑かったので、いつも以上に漫画や軽めの本が中心です。
あとは、怪談(笑)
年中読んでるつもりですが、やっぱり夏は拍車がかかりますね。
8月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:4400ページ
ナイス数:292ナイス
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)
ドラマを見る前におさらい。お涙頂戴な悲劇に仕立てず、ハゲとか楠公飯とか、笑える所もちゃんと残してくれただろうか。笑いも涙もあった、普通の暮らしとして、丁寧に作ってくれてるといいな。
読了日:08月03日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)
ドラマ化を前に再読。いよいよ戦局が厳しくなってくる中、夫婦それぞれの過去が影を落とす。幸せも嫉妬もある普通の日常。“まとも”でないのは戦争だけ。でも当時は、戦争も普通の日常だったんだなぁ…
読了日:08月03日 著者:こうの 史代
この世界の片隅に 下 (アクションコミックス)
ドラマ化を前に再読。呉への大規模な空襲が、原爆が、日常を破壊していく。すずが自分の居場所を失っていくのが辛い。それでもすずは、乗り越えていく。最後には新しい希望も。これからもこの季節には、『夕凪の街 桜の国』と一緒に、何度も読み返すと思う。この2作に出会えて良かった。
読了日:08月03日 著者:こうの 史代
ウチにブタがいます―東京黒毛和豚風太郎(ぶうたろう)
★3.5 ミニブタって、子豚のうちはいいけど、育ったら結構大きくなるし、実際どうなの?と思ってたけど、それなりに可愛いものですね。大きいブタの魅力もよく分かりました。やっぱり犬や猫とは違うなぁ(笑) ただ、ペット不可のマンションで、ブタを衝動買いはちょっといただけないな…
読了日:08月03日 著者:尾代 ゆうこ
こわい話 (中学生までに読んでおきたい日本文学)
★3.5 このシリーズ3冊目。既読が多かったので、個人的に星は3.5。既読でも「そりゃこれは入れるよね」という納得のセレクト。押さえておいて損はない名作がズラリ。志賀直哉の「剃刀」は、何度読んでも痛いなぁ(冷や汗)。意外と?怖かったのは星新一「鏡」。島尾敏雄「鉄路に近く」は、最初のうち意味が分からなかった。後半になって「どうやら奥さんが○○ってことか」と見当がつくまでは、幻想小説かと思った。ラストもぼんやりだし、好みじゃなかったな。
《収録作》 「蛙の死」萩原朔太郎 / 「夢十夜(第三夜)」夏目漱石 / 「豹/鯉」内田百けん / 「白昼夢」江戸川乱歩 / 「箪笥」半村良 / 「桜の森の満開の下」坂口安吾 / 「牛人」中島敦 / 「利根の渡」岡本綺堂 / 「三浦右衛門の最後」菊池寛 / 「剃刀」志賀直哉 / 「瓶詰地獄」夢野久作 / 「鏡」星新一 / 「鉄路に近く」島尾敏雄 / 「お守り」山川方夫 / 「トカトントン」太宰治
読了日:08月07日 著者:
トンネルに消えた女の怖い話
★4 読友さんの感想で知った本。シリーズで3作あり、図書館ですぐ借りられたのがコレ。休暇が終わり、寄宿舎に戻る列車の中で、ふと気付くと向かいに座っていた白いドレスの女。何故かトンネルの手前で停止したまま一向に動き出さない列車。女は少年に様々な怖い話を語り始める…。シニカルでブラックで、ゴシックホラーの趣が好みにガッチリはまる。イギリスの幽霊屋敷とか怪物とかストーンヘンジ的なものが続々登場。暗く閉塞感のある場所で、不気味で得体の知れないものがざわざわと忍び寄る。陰気でアートな挿絵もたまらない。他も読もう!
「温室」「島」「猫背岩」「ささやく男」あたりが好みだった。意味が分かった時にはもう遅い。後悔する間もない末路。
《収録タイトル》 「列車」プロローグ / 「温室」不気味な植物 / 「島」畑の中にぽつんとある“島”を探検した兄弟 / 「新しい家庭教師」家庭教師が出会った新しい生徒は… / 「小さな人たち」大嫌いな義妹は小さな人が見えると言う / 「猫背岩」街から越してきた少年は土地の人が崇める岩に… / 「ジェラルド」不気味な少年に付き纏われる少女 / 「シスター・ヴェロニカ」厳し過ぎるシスターに少女達は… / 「ささやく男」次々発見される変死体は“ささやく男”の仕業 / 「壁の割れ目」越してきた家の壁にあった割れ目の向こうには… / 「トンネルの入口」結末
読了日:08月09日 著者:クリス・プリーストリー
ぼのぼの (35) (バンブーコミックス )
★3.5 ぼのぼの達とは20年以上の付き合いだけど、そうか、ぼのぼのもついに恋を…!! 息子の初恋がちょっぴり寂しい母のような気分だ(笑) 拾った卵をかえす話、アライグマ君の行動が深い!! アナグマ君の飄々としたボケが大好きなので、もっとアナグマ君の出番が増えたら嬉しいな。
読了日:08月09日 著者:いがらしみ きお
火村英生に捧げる犯罪
★3.5 既読かと思ってたら未読だった…? 読了してもあやふや…(´〜`;)
「長い影」アリバイ崩しもの。ちょっと地味かな。 「鸚鵡返し」火村が饒舌(笑)トリックはわかりやすい。 「あるいは四風荘殺人事件」未完の推理小説の犯人とトリックを推理。その一ひねりが面白い。 「殺意と善意の顛末」ちょっとした善意の結果が犯人を追い詰める。 「偽りのペア」犯人の小細工がちょっと盲点で面白い。 「火村英生に捧げる犯罪」前のとは逆に大袈裟過ぎる小細工が笑える。 「殺風景な部屋」ダイイングメッセージもの。そこかよ! 「雷雨の庭で」う〜ん、運が悪いというか。災難だ。
携帯サイト用のショートショートが4本で、全体にミステリとしてはあっさりした印象。でも火村とアリスの会話が楽しめたらまぁオッケー的な(笑)
読了日:08月11日 著者:有栖川 有栖
もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら (幽ブックス)
★3 淡々と、自ら体験した不思議な話を綴ってある。著者が、あるがままを受け入れるスタンスで、怖がってないせいか、読んでも怖くはなかった。というか、「自分は鈍い」「霊感はない」みたいなことを度々書いてあるけど、これだけ色々体験してたら、立派な霊感体質でしょ!
読了日:08月11日 著者:工藤美代子
flat(5) (アヴァルスコミックス)
★4 あーもー!海藤ってば鬱陶しいなぁ! 「すべき」を押し付けるんじゃないよ! 鈴木君も佐藤君もあっくんも、あの平介を良しと思って付き合ってるんだから、それでオッケーなのになぁ。むしろ海藤君があれこれ言うから、平介が柄になくジメジメしちゃって、鈴木&佐藤困ってるじゃないよ〜( ̄△ ̄;) 海藤君が絡むと、説教して泣かしたくなっちゃう。もっとあっくんや鈴木&佐藤君と絡む、まったり話がいいなぁ。
読了日:08月15日 著者:青桐ナツ
爆発現代百物語 新耳袋 危ないパワースポット
★4 『新耳袋』に登場した心霊スポットに行き、肝試しするシリーズ。やってる事は、不謹慎極まりないバカばかり。でも必ず何か引き寄せる。訳の分からなさが進化?している「山の牧場」も不気味だけど、最恐なのは、大阪の新世界という繁華街にありながら、強烈な禍禍しさを放つ「首吊り廃墟」。新耳袋には登場していない、著者自ら体験者に話を仕入れた場所。その体験談が凄い。「心霊」どころじゃなかったという…。そしてこの場所も、「山の牧場」同様、訪れる度に訳の分からない進化をしているところが恐ろしい。
読了日:08月16日 著者:ギンティ小林
めづめづ和文化研究所 京都
★3.5 京都で和の文化を体験するコミックエッセイ。香道、茶道、華道、弓道、精進料理、雅楽、友禅、蒔絵etc.…。1つ1つは、数ページでさらっと、さわりだけを体験する感じ。でもどれもやってみたくなるなぁ。特に工芸系。扇子の絵付けは、実際に京都でやったけど、面白かった(≧▽≦) 気に入ってたのに、落として無くしてしまったので、またやりたい!「 京都行きたいよぅ!」となる1冊。ちなみに香道は、見学させて貰ったことがありますが、「道」だけあって、茶道などと変わらない様式美と作法の世界でした。
読了日:08月18日 著者:小栗 左多里,トニー・ラズロ
この世界の片隅に
ドラマ一応見ましたが、うーん、原作の良い所がそぎ落とされたような感じでしたね。
特に、最後の女の子(芦田愛菜ちゃん)との出会いのくだり、肝心の女の子の背景がごっそりカットだったので、唐突に女の子がからんできたみたいに・・・。しかも原爆後の広島、死体どころか人っ子一人いないし!
トンネルに消えた女の怖い話
プリーストリーの「怖い話」3作(あと2作の感想は後半に)、最近で一番の収穫でした。
児童書なのですが、子ども向けだからって容赦ないブラックでホラーな話ばかり。
挿絵などのイラストがまた作風にピッタリ!!
ゴーリーを彷彿とする絵で、ゴーリー好きにはたまらない☆
後半に続きます