銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件
★4 何だろう、めちゃくちゃナンセンスで、何がどうしてそうなるのかよく分からない奇妙な話なんだけど、凄く面白かった。《カナダの銀行に現れた強盗。居合わせた13人から、“もっとも思い入れのあるもの”を奪って行った。その後被害者達に奇妙な事が起こり始める。心臓が爆弾になった人、母親が96人に分裂した人、夫が雪だるまになった人…》渡した物との因果関係も、強盗の目的も不明。命に関わる悲惨な人も、大した事じゃない人も、バラバラ。運命を翻弄される人々。語り手の妻は、日に日に身長が縮んで行く。このまま消えてしまうのか?
読了日:10月21日 著者:アンドリュー・カウフマン
ネコライオン
★4.5 ネコとライオン、同じシチュエーションやポーズの写真を並べて紹介してある写真集。よくぞこれだけよく似た写真があったなぁ!と驚く。可愛らしい子供達、のんびり寛ぐ姿、遊ぶ姿、野性的な姿、集団での一場面…。ありのままを写しているので、狩りや捕食シーンもしっかり掲載されている。うちでだらしなく寝惚けているこの子も、遠い遠いライオンの親戚なんだなぁ。
読了日:10月21日 著者:岩合光昭
いかすぜ! ブブヒコ: 〜チワワとドーナツ! のまき〜
★3.5 フレンチブルのブブヒコシリーズ。《パパしゃんと公園にお散歩に行くと、ドーナツ屋さんが。買って貰ったドーナツを食べようとしたら、コロコロ転がって…》またおかしな国に迷い込んだブブヒコ。今度の案内役はチワワさん。先日読んだ「ながいこく」に行く話に比べると、絵本なのでボリュームもないせいか、ちょっと物足りなかった。アクの強い絵を生かした強烈キャラに出て欲しかったな。 モデルになった著者さんの飼い犬ブブヒコの写真が見られたのは嬉しい。
読了日:10月22日 著者:中川ひろたか
くるねこ 12 特装版
★4 相変わらず、多頭飼崩壊の猫を預かったり、保護された仔猫を預かったり、忙しそうなくるさん。愚連隊も知らない子が出たり入ったりで慣れてるから、喧嘩しないし面倒見がいいのもすごいなぁ。 *胡てっちゃんは足が無事で良かったね。それに末っ子(今のところ笑)なのにめっちゃいい子いい子。 *もんさんと待つ胡さんの“夢の共演”の破壊力(爆)。あとよね胡さんのごめん寝(爆)。 *特典DVDは、19分とそれなりにボリュームがあって満足。個人的には、アニメではくるさんだけ喋って、猫さん達は声無しで文字だけの方がいいかな。
読了日:10月27日 著者:くるねこ大和
猫絵十兵衛~御伽草紙~ 8 (ねこぱんちコミックス)
★4 安定の内容。今回は切ない悲しい話より、ほっこり温かい話が多くて良かった。【火喰い猫/猫和尚/だらだら猫/嗄れ猫/奉公猫/猫合戦/併録・にゃんにゃかにゃん】*だらだら猫のノドカのできた猫っぷり、ラストの嬉しそうな様子、こっちまで幸せな気持ちになる。閑助さんはもうちょっと真面目に稼いで欲しいもんだけど(笑)。 *嗄れ猫、猫馬鹿の仲間入りをした初風さんにニヤニヤ。 *猫合戦は純粋に楽しい。猫仙人としてのニタ殿はいつ見ても男前♪
読了日:10月27日 著者:永尾まる
百器徒然袋 五徳猫 薔薇十字探偵の慨然 (怪COMIC)
★3.5 『五徳猫』の巻。榎さん、終始「にゃんこ!にゃんこ!」とはしゃいでます(笑)。漫画初登場のセツさんはちょっとイメージより可愛らし過ぎかなー?(笑) あと司さんとか沼上君も登場。沼上君はイメージ通り。 ラストの畳み掛けるようなドタバタ劇、怒涛の勢いで人が増えていくのに上手く纏まっていてさすが。
読了日:10月27日 著者:志水アキ
鳥獣略画式
★4 和綴じの豆本シリーズ。鍬形けい斎(けい:草冠に旧字体の恵)。「略画」なので、ごくシンプルな線と色で表現されているのに、見事に特徴が捉えてあって、洒脱な感じがいいなぁ。どれもすごく可愛らしいし。まるっと描いてちょっと耳と首輪描き足しただけの猫の後姿とかたまらん。サラサラっとこんな絵が描けるようになりたい。年賀状とか消しゴムはんこの参考にもなりそう。
読了日:10月28日 著者:鍬形けい斎
人物畧畫式
★3.5 和綴じの豆本シリーズ。鍬形けい斎(けい:草冠に旧字体の恵)。動物好きなので『鳥獣略画式』の方が好きだけど、これも戯画的で愛嬌のある人物画で楽しい。説明はないので、何してる場面なんだろう?と想像するのも面白い。
読了日:10月28日 著者:鍬形けい斎
光琳略画
★3.5 和綴じの豆本シリーズ。尾形光琳の絵を酒井抱一が模した略画集。動植物や七福神、干支、牛若丸など故事・物語の場面?etc. 文字は一切ないので、どんな場面か分からないのも多いけど、絵に味があるので眺めるだけでも何となく楽しめた。
読了日:10月28日 著者:酒井抱一
鶯邨画譜
★4 和綴じの豆本シリーズ。酒井抱一『鶯邨(おうそん)画譜』。動植物を中心に人物画も少し。桜、梅、藤、萩など、植物が特に柔らかくすっきりとした筆致と色彩で美しい。
読了日:10月28日 著者:酒井抱一
国芳雑画集
★3.5 和綴じの豆本シリーズ。歌川國芳『國芳雑画集』。他の豆本がシンプルで風雅な感じの絵が多い中、こってりと密に描き込まれた濃い作品集。真面目な武者絵から滑稽な戯画風のものまで、バラエティ豊か。國芳なら猫もあればなお良かった。
読了日:10月28日 著者:歌川国芳
球場ラヴァーズ~だって野球が好きじゃけん~ 1 (ヤングキングコミックス)
★4 2013年WBC、開幕〜交流戦始まった辺りまで。日南子編と同時進行でネタが被らないのかな?と心配してたけど、うまくエピソードを分けてある。
開幕戦、まざまざと思い出して悔しさ再燃。というか東京ドームって、ビジター席で巨人ファンが堂々とユニ着たりして応援するのを許してるんだ? スタッフが注意しないの?何のためのビジター席? ただでさえ席数少ないらしいのに酷いな。それとは対照的な甲子園の応援席拡張や応援団の交流。ヤクルト応援団長の話は初めて知ったけど、気持ちが嬉しい。野球ファンはお互い様だよね。
勝子姉さん、広島出身の生粋のカープファンという設定だし、年齢も近いし、カープ体験が被るので一番親近感がある。でも会社ではお局様扱いで辛い思いも色々してるけど、何気にモテてるのが羨ましい(笑)。最近話題のカープ女子は、優勝を知らない世代だし関東勢や新規参入組が多いので、実央編や日南子編が感覚的に近いのかもなぁ。でもどんな世代も、今年のCS初進出の喜び、若手が育ってきて強くなる予感にワクワクする気持ち、そういうのはみんな一緒!
読了日:10月29日 著者:石田敦子
読書メーター
『銀行強盗~』は、わりと薄くて字も大きく、挿絵も素敵なので、ナンセンスというかわけの分からない感じも抵抗ない方なら、一読の価値ありです(*^^*)
『ネコライオン』は、ネコ好きにはもう言わずと知れた岩合さんですから、オススメするのもおこがましいですね(笑)
『くるねこ』『猫絵十兵衛』『百器徒然袋』は、たまたま好きな漫画の新刊が猫関連で固まっていたという点でちょっと笑っちゃいました。もちろんどれも面白いです。
豆本シリーズは、図書館で発見したのですが、なかなか面白かったです。ページ数は少ないけど、印刷も綺麗で造本も凝っていて、プレゼントにいいかもなー、と思いました。
でも手が込んでいるだけあって、1冊1680円とか、結構いいお値段
小さいから1冊じゃ見た目がショボイし、気軽なプレゼントには無理だったー(苦笑)