ニーハオ!
今日は10月末に行った平等院を備忘録として書いておこうと思います
お客さんを2回ほど案内したことあって
今回はプライベートを含めると4回目の訪問となりますが
今回も鳳凰堂の内部には入れませんでした
2時ごろに行ったんですが、1時間半待ちというので諦めました
私、1人だと勉強も兼ねて1時間半待つと思うのですが
家族はそこまでして観たいと思わない人たちなので
仕方なく、諦めて界隈で食べ歩きしてきました
ではまず、お客様を連れて行くことになると停めるであろう駐車場から
駐車場は表門側ではなく、裏手の南門側にあります
電車で行けば表門から入ることになります
駐車場(お土産屋、トイレ有)を渡って左側に行くと南門です
拝観券は庭園と宝物館(鳳翔館)を拝観できますが
鳳凰堂の内部拝観は別途300円が必要
20分毎に一定数の人が入れます
人数はコロナだから今は少なめかもしれません
平等院に問合せください
南門です
紅葉シーズンになると南門の向こう側に見える紅葉が真っ赤になり綺麗ですよ
裏からみる鳳凰堂と鳳凰
この日は秋晴れの天気だったので金色に輝く鳳凰がより綺麗でした
この鳳凰は一万円札でみることができますよね
ただ、これはレプリカで、本物は宝物館に収められています
鳳凰堂の北側(表門側)から
阿宇池には鯉が泳いでました
この写真に見える石の部分を州浜というらしいです
初めてこの言葉を知りましたが、日本庭園の技法の1つで
池などを海や河にみたてるときに岸辺を表すのに使われるそうです
平成の発掘調査で州浜があることがわかったそうです
詳しくは平等院のHPに掲載されています
真正面からの鳳凰堂
定番の撮り方で撮影してみましたが
10円玉にピントを合わせると、鳳凰堂はボケますね
写真撮影ってほんと難しいです
平等院は浄土式庭園です
浄土式庭園というのは浄土の世界をこの世に再現した庭園ということですが
これだけ聞いても???です、私
竜安寺や金閣寺、天龍寺などの庭園を案内することはありますが
それぞれ特徴があって説明をするんですが、勉強すれば勉強するほど
奥深く、頭がごちゃごちゃになりますね
この浄土式庭園ですが、それまでは貴族の住まいであった寝殿に造られた庭園が主流で、
その庭園を寝殿造庭園と言われています
それが、平安末期に浄土式庭園が流行りだしたそうなのですが
それには「末法思想」が関係してるんだとか
末法思想とはお釈迦様が亡くなってから2000年後に世界が廃れるという思想
で、その2000年後っていうのは平等院が建てられた1052年になるわけですが
このころと言えば、平安後期です
そうですよ、武士が台頭してきた時期ですよね
武士が力をつけてきて、治安が悪い時期でもありました
そればかりか、飢餓や疫病の流行、災害などもあり
多くの人が亡くなったそうです
子供のころ「ノストラダムスの予言」ってのはありましたよね
今の若い人はわからないかもしれませんが
1999年に世界が滅びる!って予言したんですよ
子供ながらに真剣に考えたことがあります
99年ってことは〇才かぁ
どうする?結婚してたら子供産む?
生んだら子供の命は短いよね
なんて会話をしていたもんです
99年に近づいた時は確かテレビでも取り上げられてたと思いますが
予言は外れましたよね
まぁ、今の時代でも半分信じてしまうんだから
昔、昔の人は信じちゃうよね
ましてや、ちょうどその1052年に近づくにつれ治安が乱れ、飢餓に苦しみ、災害が起こるとなれば尚更です
というわけで、みんなこの「末法の世」の到来を恐れていたわけです
そんな時、比叡山の僧、源信が阿弥陀如来に祈願すれば、死後、西方極楽浄土で救われると説いたから
みんな阿弥陀如来を信仰しはじめたわけです
貴族たちは極楽浄土に往生出来ることを願い、その願いを叶えるために阿弥陀堂を建て、
阿弥陀如来を安置し、極楽浄土のこの世に再現しました。
阿弥陀如来は西方浄土にいるので、西側に安置され、海にみたてた池を挟み人々は東側から阿弥陀如来を拝みました。
これが浄土式庭園で、そして、平等院は現存する最も有名な浄土式庭園だそうです
世界遺産ですしね
話が長くなってしまいましたね
では、阿弥陀如来が安置されている鳳凰堂を正面から
風がなければ阿宇池に逆さ鳳凰堂が見られるんですけどね
生憎、ちょっと風がありました
鳳凰堂と呼ばれるようになったのは後のことですが
この阿弥陀堂がまるで鳥が羽を広げたように見えることから
鳳凰堂と呼ばれるようになったとか・・
内部の壁の側面には52体の雲中供養菩薩の木像が舞っています。
現在は数体くらいしかいないそうで、それ以外は鳳翔館で見ることが出来ます。
52体の菩薩様は雲に乗っていて、一体ずつ違います。
楽器を奏でている菩薩様、踊っている菩薩様と様々ですので、鳳翔館で確認してみてください。
(ちなみに鳳翔館は撮影禁止です)
鳳凰堂の天井には、螺鈿と銀箔を張った円鏡があるんですが、
阿弥陀如来の前の扉を開けますが、朝日が差し込んでくるわけですが
朝日が池の水に反射して、その反射光が鏡に集められ、
そしてその光が阿弥陀如来を照らす、という設計になってるんだとか
すごい計算ですよね
昔の人って今ほどの技術とかなかっただろうに
一度、光り輝く阿弥陀如来像を拝んでみたいものですね
鳳凰堂の南側から
この時、風が落ち着いたのか、逆さ平等院がきれいに撮れました
この撮影した場所の向かい側が集印所があるのですごい行列でした
御朱印集める方が増えてるんですかね?
若い人もたくさん並んでました
御集印帖が鳳凰でなかなかクールです(HP)
このあとは鳳翔館ですが写真撮影禁止です
国宝の梵鐘、雲中供養菩薩像、鳳凰や重要文化財の十一面観音菩薩立像などを観ることができます
そして、最後に梵鐘
写真がないのですが、平等院の梵鐘は日本三銘鐘の一つです
①「形の平等院」・・・形がきれいな平等院の鐘
②「銘の神護寺」・・・作った人が有名な神護寺の鐘
③「音の三井寺」・・・音色がきれいな三井寺の鐘 (三井寺の記事はこちら)
こうなると神護寺のそう遠くはないので行ってみたくなりますね
お客様を連れてきて案内するとなるとこれくらいでしょうか?
時間に余裕があるなら源頼政が最後に自害した場所の扇之芝なんかも案内してもいいのでしょうか?
でも、頼政はさすがに知らないかな?
この時期(11月上旬から下旬)はもちろん紅葉がきれいなのですが、
その他、春になると桜も咲きますし、
4月下旬から5月初めは藤の花もみられます。
また、阿字池の蓮は6月下旬から7月中旬くらいまで楽しめます
四季折々の景色が楽しめますね
では最後に表門側から1枚
観光客、とりわけ外国人観光客が増えたからか(今年は減ってますが)
昔、訪れた時よりも食べ歩きできるようなお店が増えていました
美味しいお茶やスイーツを求めて宇治を訪れてもいいかもしれませんね
初めて平等院へ仕事へ行かれる方の参考になれば幸いです
ではでは