前回を〝おちょくられた、その1〝としましょう。
今回はその2です。
入社して半年を過ぎた頃でしょうか。
ある日、先輩から頼まれて(何の用件だったかは忘れました)鉄骨屋さんに行きました。
用件は先方の社長さんへのことづけ。
社長さんは機械で作業をされていました。
要件を済ませた後、足元に散らばる鉄片が目に止まりました。
大きさは10円玉ぐらい。厚みは、10円玉2~3枚分ぐらいだったでしょうか。
あっ、似たのがあります。ちょっと待って。
これがその大きさぐらいかな。
写真左は磁石ですけど、丁度こんな感じ。きれいな円形。
こんなのがたくさんそこらじゅうに落ちています。
私がその1つを手にしたのを見て、社長さんが言いました。
「友〇君、そいは結構な金(かね)になるとバイ。ひとつだけやるけん、持って帰らんね」
「そうなんですか。ありがとうございます」
私は現場事務所に戻りながら「1つだけしか譲ってくれなかったのは、本当に〝金になる〝けんばいね。いくらぐらいになっとやろう」とニコニコ。
現場事務所に戻り、先輩に用件を済ませたことを告げ、そして、〝金になる鉄片〝もらってきたことを話しました。
すると先輩は、大笑い。
「友〇くん、あんた、だまされたとたい。そいは1円にもならんただの鉄くずバイ。現場の鉄筋の切れっぱしの方が金になるバイ」
「え~ぇ、そうなんですか」
「〇〇社長は、『1つだけやるけん』って言わしたとね?」
「はい」
「ま~た、〇〇社長やろ~。人ばおちょくって~」
「・・・」
その鉄片は鉄骨柱のベースプレートにアンカーボルトを通すため開けられた穴の鉄片だったんでしょう。
信じた私がバカだった。
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