今回は、肥松の煎茶盆です。
27.2㎝ x1 9.8㎝、高 3.2㎝。大正・昭和。
肥松とは、松の種類ではなく、歳を経て脂分(松脂)が多く含まれた松材のことを指します。下方の根に近い部分が良いとされ、松明に用いられました。また、独特の味わいがあるので、盆や棗など木工製品にも加工されています。
肥松の特徴として、長い間使われ続けるうちに、艶と風格が増します。内側からわずかに浸みだす油分を摺りこみながら拭き取ってやると、琥珀色の被膜が作られるからです。したがって、使った後の乾拭きの繰り返しが決め手となります。
この盆は、まだこれからが育ち盛り。
ということで、その辺に転がっていた煎茶器をもってきました。
九谷木米の煎茶器、昭和の品です。
これなら粗相をしても、精神的ダメージは極小(^^;
ざっと、こんな感じでしょうか(^.^)