今回も、出自不明の木彫面です。
幅 18.8㎝x 長 29.3㎝ x 奥 10.4㎝。重 882g。産地不明(南洋諸島?)。20世紀。
先回に引き続き、産地、年代不明(南方諸島?と推定される面です。
硬くて重い面です。
それもそのはず、大きな樹の根を彫って作られています。私の持っている百個あまりの面のうち、根からの面は、これが唯一です。
硬いゴツゴツした根を、よくぞ彫ったものです。
ツルツルとまではいかないものの、彫り痕は滑らかで、磨いた所もあります。
黒(炭か墨?)を塗った痕跡もみられます。
さすがに、裏側は鑿で削ったままの状態。ゴツゴツして肌にあたります。
紐穴が付いていないし、被られた様子はありません。
でも、何となく「ワシをつけてくれ」との声が聞こえてきます。
被ってみたら、重い、顔が痛い(^^;
後期高齢者は、「根っからの爺」に変身しました(^.^)
ということで、「根からの爺(尉)面」は、定位置へ(^.^)
そうなると、トイレ美術館では手狭になりますね(^_^)
根から作られた面は、これが唯一の例ですか。
根を素材にするということには、何か意味があるのでしょうか、、、?
特に意味は無く、やはり、「根っからの爺」に変身したいときに被るものなのでしょうか、、、(^_^)
ただ、根のブツブツには、他の材では得られない質感があります。髭や頭髪には向いています。しかし、それを生かすには、他の部分を削って平にしなければいけないので、相当の労苦が要ります。割りがあいません。
いずれにしても、普通ではありえない素材の面ですから、「根っからの爺」へ変身したい方へは、どうぞお使いください。ただし、面裏のゴツゴツが痛いです(^^;
根っこを加工するなんてなかなか思わないでよね(^^)珍しいんじゃないんでしょうか!?
それにしてもその労力たるや(^^;)
今回のお面の目は目玉と被る人の目が同じ位置になっているんですね。
日本的な雰囲気も感じました。
どのあたりのものなんでしょうね(^^)想像が膨らみます。
しかも、硬い堅い木の根。
趣味の一環として作るなら、もう少し加工のしやすい木を選びそうなものです。
確かに日本的な顔にも見えますね。
それで、「爺(尉)」としました(^.^)
このあと、滔々とお小言を言われそう🎶
最近ご紹介のお面の中ではクリンこれが一番好きです💛🐻🎶
でも、ちせいさまには「死霊面」のほうが似合っていたかも・・✨
(あれもなかなかの表情でしたが、かぶるとバランスが良いんですよね💡)
あれこれ想像してみるのも楽しいです。
死霊面と着け替えれば、もっとストーリーがふくらみますね(^.^)
お面って飾るものではなくて付けるもの?
遅生さんが付けたら、お面が生き生きしてきた感じですもの。
付けていて痛くも、やはり、お面って使用するためのモノなのですか?
でも、大まかに、被るための面と飾るための面に分けることができます。裏側が滑らかな凹に彫られ、目が開いているのが前者、その以外の物は後者と考えてよいでしょう。
今回の面は、その中間です。ゴツゴツして着けると痛いのは、飾り面?、それともまだ製作途中なのかもしれません。