今回は、青磁象嵌草花紋花瓶です。
最大径 11.5㎝、口径 9.9㎝、底径 9.6㎝、高 17.7㎝。近年作。
どこから見ても新しい品です。
それもそのはず、これは韓国土産でもらった物です。当然いい加減な扱い。通り一遍のお礼を言った後は、しっかり見たこともありませんでした(^^;
妙に整っていて綺麗、しかし全体に力がない。
これは、悪意があるかないかにかかわらず、コピー品がもっている特徴です。
肩の連弁紋も、ひょろひょろした線。
これは象嵌ではなく、筆で描いたに違いない ・・・・
と思いきや、拡大してみると ・・・・・
白線に沿って、貫入が入っています。
草花の黒い茎にも・・・・
貫入が入っています。
象嵌で地を削ると、模様に沿ってひずみが生じるので、焼成した後、上釉に貫入が入るのです。
下部の連弁紋内の黒丸の中には・・・・
上釉がはじけて、黒土がのぞいています。
これまで、土産物の青磁ではね、と思っていたのですが、真面目に造られているのですね。
しかし、こうなってくると逆に、高麗、李朝物に対する見方が、ますますわからなくなってきました。
ふっと底を覗くと・・・
上側の造りとは不似合いな底造り。
製作者も息が抜けてしまったらしい(^.^)
私も、これとそっくりのものを、やはり知人からもらって持っています(^_^)
でも、なかなか良く出来ていますよね。
私も、しみじみと見ていないのですが、私の所持品も、底までは息が続かずに終わってしまっているのかもしれませんね(^_^;
こういう機会でもないと、しみじみとは眺められません(^^;
それなりによくできているのですが、うったえるものがありません。アンドロイド美人みたいなもんです。多少オカチメンコでも、やはり。・・・・(^^;