3日目
平成27年4月5日(日) PM
13:30 ブリュッセルから55㌔離れた古都ゲントへと向かう。
中世以来ブルージュのライバルとして歴史に登場していた由緒ある町ゲント。
ブリュッセルの街は、可愛らしいおとぎの国と云ったイメージだが、
ゲントは中世にタイムスリップしたようなクラッシックな街並みであった。
ゲントは9世紀からフランドル伯の居城があり、陽の沈まぬ大帝国を支配した神聖ローマ帝国のカール5世の誕生地でもあります。
【世界遺産】鐘楼
1300年頃に建てられた鐘楼の本来の目的は、非常時に軍隊を召集するためのものだったという。
ゲントの中心に位置する聖バーフ教会。
12世紀に着工し16世紀に完成した。ロマネスク様式の礼拝堂がある。
宝物殿には中世の宝飾品のコレクションがある。
今回は、残念な事に大規模な修復工事中で全容は観られなかった。
聖バーフ教会の中には、ファン・アイク兄弟作『ゲントの祭壇画』がある。
複数のパネルで構成された、高さ3m75cm、幅5m20cmの大作です。
上段中央には、左から聖母マリア、父なる神、洗礼者ヨハネがそれぞれ1枚のパネルに描かれています。
下段に描かれているのは、この祭壇画の中心テーマ「神秘の子羊の礼拝」。キリストの復活と再生の物語です。
なんといってもゲントの至宝と呼ばれるファンアイクの「神秘の子羊」などの傑作が数々所蔵されている。
礼拝堂内は撮影禁止だったので、祭壇画だけ見学して来ました。
この画像は、修復工事中のホロに掛けてあった絵を撮影。
聖バーフ教会の近くには、
この大作を手がけた美の巨人ともいえる、ファン・アイク兄弟のブロンズ像。
聖ニコラス教会の裏手
聖ミハエル橋のたもとにある聖ミハエル教会。
聖ミハエル橋から振り返ると、聖ニコラス教会や鐘楼が並び、クラシックな景観です。
ゲントの代表的なスポットでしょうね。
ベルギーの歴史はここから始まったのだという実感が沸いてくる、いかにも中世的な建物が並んでいます。
聖ミハエル橋の上に立つ、聖ミハエルの像。
ミハエル橋の上から北側を撮影。
レイエ川の両岸に、コーンレイ(左側)やグラスレイ(右側)のギルドハウスの町並みが見られます。
ミハエル橋からグラスレイ側
橋の下から見たミハエル橋
☆グラスレイ散策
昔は港だったグラスレイには、当時の商人たちの富と力を象徴するかのような壮麗なギルトハウスが建ち並らんでいる。
グラスレイの非常に凝った造りのギルドハウス
ギルトハウスは南から自由船員組合のギルトハウス。(ブラバント・ゴシック様式)
小麦計量検査官のギルトハウス。(後期バロック様式)
港使用税徴収官の小さな家。(フランドル・ルネッサンス様式) 穀物倉庫。(ロマネスク様式)
最初の穀物計量検査官のギルトハウス(フランドル・ルネッサンス様式)
メーソンのギルトハウスが並ぶ。(ブラバント・ゴシック様式)
それぞれ建築様式が違うって見学している面白さがあります。
橋をおりるとレストランが連なり憩いの場となっており、それぞれの時間を楽しんでいます。
☆大肉市場
こちらは中世のお肉屋さん、名前の通りですね。
15世紀に建てられた中世の建物が今もなお残り、現在は内部にカフェがあるため、自由に中に入ることが可能です。
内装も当時のままであり非常に雰囲気が良く、
上からはお肉のレプリカをぶら下げており、何も知らない人でも、当時お肉屋さんだったことを連想させてくれます。
そしてベルギーといえば、やっぱりビールなんですねぇ~。こちらの人はビールが水の変わりなんでしょうかね?
街のいたる場所に、ビールが売っています。
16:00ブリュセルへ戻ります。約1時間の移動。
ブリュッセル旧市街地観光 へ。
ブリュッセルの名は、『湿地帯にある砦』を意味するBrouscellaから由来している。
今ではその影も形もないセンヌ川の中のサン・ジェリー島に、
領主ロ―トリンゲン公、シャルル・ド・フランスが小さな砦を築いたのが紀元979年。
1000年を超える歴史を誇る古い街なのである。
グランプラスは、ブリュッセルを訪れる人は誰もが必ず一度は足を運ぶ大広場。
都市でありながら、グランプラス周辺は中世の建物と小さな商店やレストラン、バーが立ち並び、
狭い路地が迷路のように絡み合った喧噪の街。
とげとげしいゴシック建築と華麗なバロック建築に囲まれた美しい広場です。
グランプラス広場を囲む建物のなかでもひときわ華麗な外観を見せるのが、フランボワイヤン・ゴシック様式の
ブリュッセル市庁舎。
頂に守護天使ミカエルの像が輝く高さ96m尖塔が広場のシンボルなのである。
☆ 王の家
「王の家」と呼ばれているが、実際には王様が住んだことはない。
現在は、ブリュッセル市立博物館になっていて、3階には世界各国から送られてきた
有名な「小便小僧」の衣装のコレクションがある。
☆ブラバン公爵の館
街を歩けばワッフルの甘い香りが漂い、ついつい食べたくなってしまう。
そんな甘い香りのする中に、有名な「小便小僧」。ちっちゃい!想像していたのはもっと大きな像だと思っていました。
☆小便小僧
ブリュッセルの最長老市民のキャッチフレ―ズで、世界的にも有名な小便小僧は、
別名『ジュリアン君』として親しまれている。ブリュッセルの人気者、愛くるしい!
彼が作られた由来については、いろいろな説があるが定説はないそうだ。
そのひとつは、ブリュッセルを敵軍が包囲し、城壁を落とそうと火薬の導火線に火をつけたが、
ブラバン公の王子がおしっこをかけて消し、味方を勝利に導いたというもの。
グランプラス広場を抜け、レストランが建ち並ぶ細い路地の奥に南京錠をかけられた鉄柵の中でひっそりと佇む彼女の顔は……
小便少女です。
現在、小便少女基金はガン・エイズ撲滅に力をいれていて、
この小便少女から出る水の下にある入れ物に投げられたコインは全てその運動に寄付されているそうです。
その他には、小便犬もいるらしいですが気が付きませんでした。
【世界遺産】 ☆セルクラ―スの像
『星の家』の下の壁にあるセルクラ―スの像は、
ブリュッセルを訪れこの像に触れる人々はに幸運をもたらすと昔から言い伝えられている。
触ったけど写真撮らなかったわ。
広場に面したレストランやカフェでは人々が昼間からビールを飲んで談笑し、ビールの飲み比べでもしているようだ。
20:00 我々も、 夕食は、名物ム―ル貝の白ワイン蒸しを頂き、
前夜と同じホテル、 プリマン ブリュッセル ミディNO.742のお部屋で
お休みなさいとなりました。