何を隠そう、日頃から中田敦彦のYouTube大学を愛聴している。そこで仕入れた情報を子供たちに話すと、「またあっちゃん?」と怪訝そうにされるが、面白いんだからしょうがない。料理をなかなか作りたくない時、皿洗いしたくない時、アイロンかけるの面倒な時、これを聞いてると、楽しくって、余計に家事をしてしまう。本当に私にとって欠かせないyoutubeチャンネルなのです。
そんなある日、太宰治の「人間失格」についてを解説していたので、面白く聞いていたら最後に、読む人が読むと、「人間失格」は境界性パーソナリティー障害の人の痛々しい手記そのものだと言うので、そこで浮上した境界性パーソナリティー障害が最近とても気になっていたので、中学生以来、30年ぶり、もう一度「人間失格」を読み返してみた。
あっちゃんの解説を聞いてからの読み返しだったが、やはりとても面白かった。
思春期の頃の読後感は、何言ってるの?この男は、女性だけ死なせてっていう怒りしかなかったけど、(母に熱く感想を語ったことは昨日のことのようになぜかよく覚えている)きっと当時は、話の半分も理解できていなかったのではと思う。
にわかに太宰にハマって、蜷川実花監督の映画「人間失格 太宰治と3人の女たち」も見た。蜷川実花の映画は初めてだった、期待、想像した通りの映画だった。
太田静子役が沢尻エリカっていうのにはちょっと閉口したけど、二階堂ふみちゃんは体当たり演技だったなあ・・
それからますます興味を持って読んだのが、太宰治の娘(婚外子)で作家の太田治子(太宰から一字もらって名づけられた)が書いた「明るい方へ 父 太宰治と母 太田静子」だ。
率直に言って、めっちゃくちゃ面白かった。太田治子の母である太田静子は「斜陽」のモデルと言われているだけでなく、実際、太宰の「斜陽」は太田静子が太宰に勧められて書いた自身の日記を元に、それを引き写して創られた本なのだった。
「斜陽」は大変面白かった覚えがあるので、こっちとしては、その事実には、えーーー??という感じ。しかし、この本を読んでみると、太田静子の人となりにえーー??っとなる。大変興味深い女性なのだ。
そして、太宰は一体なんだったんだろう。やっぱり、境界性パーソナリティー障害だったんだろうなと、思いながら読むと、この破天荒な人となりにも納得がいくというものだ。
なので、今度は元東京都知事の猪瀬直樹が書いた太宰についての本と「斜陽」ももう一度読み返さなくては、この湧きあがった好奇心が抑えられない。
なので、季節が良くなったら、玉川上水に散歩と行こうかとも考える今日この頃です。。