五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

明日の神話を創る者

2013年05月04日 | 第2章 五感と体感
昨日の朝、文芸春秋社から発行(2011年8月臨時増刊号)した「つなみ」(被災地のこども80人の作文集)を基にして制作された番組が放映されました。

自分の「言葉=ことだま」を発する時間を持つことは、今自分が生きている意味を改めて確認する機会に繋がっていきます。

「言葉に出すと、それがほんとうのことになる」故、ほんとうに納得しないと言葉に出さない傾向に日本らしさを感じます。

好きか嫌いか。
やるかやらないか。
欲しいか欲しくないか。

一旦出した言葉が後戻りできない様な気分になることもありますが、後戻りできない言葉を大切にするからこそ、自分と自分、自分と他者の関係性が優しい境界線となるのかもしれません。

それが日本人のアイデンティティの一つであるように思います。

昨日の番組では、つなみの文集に登場した子供達が数人取材に応じている場面がありました。

私は、震災直後のひとりひとりの子供達のことだまをページを捲りながら付箋を付けました。

彼らは二年という時間が経過した今の自分をしっかりと語っていました。
思い浮かべながら、考えを巡らせながら、言葉を紡ぐ子供達の表情が二年間の蓄積を経ての表情だと思うと、いっそう深く愛おしく思いました。

文字を書く。
言葉を発する。

何度も書いていることですが言葉はことだまです。

自分が生きる意味を考えるのは、生き抜く術だと解釈しています。

ことだまを育むことは、生き抜く術を強化することに繋がるはずです。

番組を拝見しながら人々が経験した二年間の思いと解釈が時間の流れの中で、生き抜く力になっていることを信じたいと感じました。

「今」という時空を切り取ることで「今」を表現し、それを連鎖していくことは明日の神話を創ることの作業にほかなりません。

私もその作業者の一員であり続けたいものです。

明日の神話を創る者は、自分自身なのです。

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