五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

持統天皇と二上山

2013年05月10日 | 第2章 五感と体感
大津皇子を謀反の罪を着せ殺してしまう持統天皇。

自分の息子草壁皇子を次期天皇に立てるために、才能も人望もある大津皇子に謀反の罪を着せるのです。

結局、身体の弱い草壁皇子は天皇になることなく、即位するのは本人でした。

能に「三山」という演目があります。二人の娘が一人の男を巡り嫉妬に狂い殺してしまう内容です。大和三山の畝傍山、耳成山、天香久山の山を人に置き換え古事記と交えたような内容ですが、隠喩を隠喩したような内容であると思うと面白くてなりません。

持統天皇は、二上山の頂上に大津皇子の墓を造ります。自分の権力を誇示するための見せしめと解釈されていますが、その二上山を巡り、いろいろな伝説も生まれます。

後世になり折口信夫が書いた「死者の書」は、歴史と文化と伝承が時空を超えて入り混じる物語です。それだけではなく、日本語の美しさに改めて酔い知る体験も同時に体感することとなりました。
明日香の時代から今日までに育まれた現代日本語の表現を二上山に献上したようにも思うのです。、

大和の眠りを未だ継ぐ吉野の山も緑深まる頃です。
持統天皇が吉野の山で何を考えたかも想像を巡らしたいものです。

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