五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

なーんちゃってセレブの抑圧

2013年05月22日 | 第2章 五感と体感
景気回復が本当か否かは経済評論家に任せるとして、このところ「見た目に派手さを装う人」も街中で目立つようになってきました。

株価が上がり円安になったからといって、これだけ短期間で顕著に社会に投影されるのは、ひょっとしたら日本人の傾向による特徴的な現象かもしれない、、、と、私は左眼子的に眺めています。

いくら株価が上昇し儲けたからといって、こんなに顕わに世の中の雰囲気が変わるわけもなく、つまり、潜在的なお金持ちが表層に出現しただけの話かもしれません。お金持ちの思考と感情は一夜にして成るべからずです。お金の使い方を知らない人が大金を手にするのとは違うものがあります。私は大金を手にしたことはありませんが((笑;))

昨日、電車に乗っていると、来年小学校受験風の格好をした女の子と年少さんくらいの男の子がお母さんとベビーシッター的な女性と4人で乗ってきました。電車の中で落ち着きの無い子供をずっと注意しているお母さんの言葉使いは、それこそ一夜にしてセレブになった感じでは無いと見受けられます。そして子供はといえば、時々バタバタとしながらベビーシッターさん風の落ち着いた女性にずっとダイヤモンドの指輪の話題を提供しています。

本を持ち、読むふりをしていた昨日の私は、麻のさらりとした服を着て、刺繍のついた夏の帽子なんぞを被り、いかにも楽そうなおばちゃんの格好をしていたので、隣に据わる子供も一層無防備になるわけです。

電車の中の子供の様子は、平素の生活の傾向がマザマザと見えてきます。親子で居ると尚更興味深く観察してしまいます。決して凝視はしません;いや、もしかしたら無意識にしているかもしれませんが;;

人の傾向は、環境や経験と共に育まれていきます。

育まれるものが気に入らなければ捨ててしまうということはできません。気に入らなくても、自分は自分以外とすり替えることはできないのですから…。

自分の傾向や強化される情動、つまり理想が、自分の素と違えば違うほど、潜在的な違和感が地熱のように溜まっていくのです。その溜まった熱を時々放出しないともっともっと深いところで溜まってしまい放出すらできなくなっていくようです。

公共の場で溜まった地熱を放出する子供の姿を見るのは、私にとっては辛いものを感じますが、他人の人生の一コマに一時のちゃちゃを入れるつもりはもうとうありません。(公共の場で子供同士が嬉しくて大興奮していることとは違います。こういう場合は目を細めてニコニコ眺めるわけです。)

そうはいっても、ダイアモンドの指輪に執着し、電車の中で大声を出して落ち着きないお子様の心身ともに健やかな成長を祈らずにはいられませんでした。合掌&アーメン。

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