花
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春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂のしずくも 花と散る
眺めをなにに たとうべき
春のうららの 隅田川
のぼりくだりの 船人が
櫂のしずくも 花と散る
眺めをなにに たとうべき
見ずやあけぼの 露浴びて
われにもの言う 桜木を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳を
われにもの言う 桜木を
見ずや夕ぐれ 手をのべて
われさしまねく 青柳を
錦おりなす 長堤に
くるればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとうべき
くるればのぼる おぼろ月
げに一刻も 千金の
ながめを何に たとうべき
満開の隅田川の桜は、昨夜来の強風にも散らず、川面に影を落とし、滝廉太郎作曲・武島羽衣作詩の「花」そのものの風情を楽しむ人で賑わっていた。
2007.04.01