勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

惜春

2007-04-10 23:59:49 | Weblog
 桜の魅力のひとつに、散りぎわの潔(いさぎよ)さがある。咲いてから肌寒い日が続き、長く咲いていたわが街の桜も既に葉桜となり、かろうじて枝に残った桜の花びらが、道行く人の髪に散る。

兼好は徒然草の中でこう言っている。
 四季の移り変わるようすは、なににつけても心にしみるものがある。心にしみる味わいは秋が一番深い、と誰もが認めているらしい。それはそれで一理あるが、よりいっそう心が目覚めるように感じるのは、春の風物だと思う。
桜の花が開こうとするとき、雨や風の日が続いて、慌しく散りすぎてしまう。こうして、青葉の時期になるまで、あれやこれやと、気をもむ日々が続くのだ。(武田友宏さん・訳)


また来年この桜と出会えることを祈って、春を謳歌した桜の花の最期を見届けて来た。
 
満開の桜も美しいが、風に舞う桜はもっと好き

2007.04.10