勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

百花の王

2007-04-28 10:21:44 | Weblog
初めてのお茶会で出かけた鶴岡八幡宮の牡丹園では、牡丹が盛りを迎えていた。
 
 「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といわれるように、美人の代名詞のひとつとして取り上げられる牡丹だが、百花の王ともいわれるそうだ。

 暖かな陽射しに照らされた透き通るような花びらは、前日の雨の名残りの露に濡れ、一段と美しく輝き、

花言葉にあるような高貴と富貴、そして恥じらいを含んで、あたり一面に甘い香りを漂わせ
 
うら若き女性の柔肌のような花びらの、妖しげな色香に惑わされ
 
思わず触れてみたくなるような衝動にかられるが
 
百花の王と呼ばれるにふさわしい、水も滴る凛とした姿は

百獣の王の獅子と共に「唐獅子牡丹」の男気を感じさせる美しさに、虫も惚れるほど・・・♪
 
見せばやな雄島の海人(あま)の袖だにも 濡れにぞ濡れし色はかはらず
と百人一首にも詠まれる海人の袖のように、雨に濡れてもなお美しい牡丹を堪能して臨んだお茶会は、足が痺れ、立っても座っても、歩く姿も惨めな僕でした。
2007.04.28