勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

鬱金桜

2007-04-11 21:49:15 | Weblog
ソメイヨシノが散る頃になると、美しい神秘的な緑の花を咲かせるのが鬱金(ウコン)桜


あまり見かけなくなったというこの不思議な色の桜、谷中霊園で発見しました

この花の色、ウコンで染めた色と同じところから、鬱金(ウコン)桜と名が付いたという

浅黄色から次第に色が変わり、花の終る頃には淡い桃色になるという。

数日間の観察で、このように色が変化しました

 左近の桜、右近の橘 という言葉があります。このウコンザクラはこれとは全く関係なく、この言葉、雛飾りのときに内裏雛の左右に飾る桜と橘を表しています。

桜守の佐野藤右衛門さんのお話を紹介します。
 
 御所は「左近の桜」で有名ですわな。ところで、ちょっと聞くけどな、あんたら、なぜ「左近の桜、右近の橘」と言われているか知ってますか。
京都まで来て桜を勉強するのやったら、そのくらいのこと知らんと、かなり恥かしい思いをしますわ。

 御所の紫宸殿(ししんでん)というところは、内裏の昇正殿として天皇が即位するところなんですわ。その儀式の時に、天皇を守る宮中の警備の近衛府には、右兵衛大将、左兵衛大将というのがいて、その大将たちが天皇を挟んで両隣に座る位置を示したのが、左近の桜、右近の橘というわけです。
中央の階段に向かって左が右近、右が左近やからね。まぁ、桜か橘か見ればわかるけど。


 左右は天皇を中心に考えるので、天皇からみて右が右近、左が左近。御所の左右には、桜と橘が植えられているそうです。雛飾りも、このように飾るのが正しいようですよ。
2007.04.11