勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

思い草

2007-10-03 18:43:04 | Weblog
道の辺の 
尾花が下の思ひ草  
今さら更に 何をか思はむ

-万葉集-

 ススキやミョウガ、キビなどの根に寄生する植物、南蛮煙管(ナンバンギセル)。その姿が、南蛮人の「煙管」に似ていることからこの名がついたという。わかりやすい♪

 その花言葉のように『物思い』にふけるが如きうなだれて、ススキやさとうきびなどの根元にひっそりと咲き、見過ごしてしまいそう。別名を「思い草」

身の丈に 
及ばぬ君(キビ)に 思い草 
棄せる(キセル)涙の 幾、何晩(ナンバン)

≪落とす涙は 幾夜の嘆き≫

-詠み人知らず-
 寄生植物はそれ自体では生きられず、葉のないこの南蛮煙管も、自ら光合成ができないため、宿主から養分を補給するという。思いは届かぬとも、キビ(君)なしでは生きられないとは、悲しい運命(さだめ)だなぁ♪