勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

寒露

2007-10-10 02:42:44 | Weblog

秋を経て 蝶もなめるや 菊の露
-松尾芭蕉-
 10月9日は寒露にあたり、露が冷たく感じられる時期だという。あの暑かった夏はどこへ行ったのか、思い出とともに去った夏。昨日までの夏掛けをしまい、毛布を取り出し、窓を閉め、悲しみを閉じ込めて、部屋にひとり残された自分がいる。

 そんなセンチメンタリズムがあるわけもなく、秋はいやでもやって来る。秋の夜長を鳴き通す虫の声も、都会ではさっぱり聞かれなくなった。そんな秋の夜長は膝小僧を抱いて、ひとり寝の子守唄でも歌って寝るとしよう。明日はまたやってくるのだから。夢は何処へ・・・♪

旅寝して 我が句を知れや 秋の風
-芭蕉-