買い物に、仕事に、遠出のときの駅までと、足代わりに毎日使う自転車は、僕にとってなくてはならないもの。前籠にバッグを入れて出かけた。人通りの多い場所だった。前籠のバッグはそのままにして自転車を停め、ちょっとだけその場所から離れた。何のためにそこを離れたのか記憶がない。どこへ行ったのかも覚えがない。それは僅かの時間だった。
自転車を置いた場所に戻って慌てた。前籠のバッグがない。周りの人に聞いてみた。誰も知らないという。バッグには、財布も、部屋の鍵も、携帯電話も入っている。いつもは携帯と鍵の付いた小銭入れは、ズボンのポケットに入れるのに・・・。
携帯電話には僕にとってすべての情報が入っている。友人知人、お客様、その他のすべての電話番号は携帯が頼り。また最近、もの忘れが激しくなって、時々失敗もくり返している。そこで予定はすべて携帯に記録することにした。約束事はその場で打ち込むことができるから。
困った、どうしよう。何もかもがわからなくなってしまう。絶望感に襲われた。なぜか息苦しい。息苦しさの中でぼんやりとしていた意識がはっきりしてきた。枕元の携帯に手を伸ばしてそこにあることを確認した。ホット一息ついて、また眠りに入った。
若い方はご存じないと思うが、僕の 愛唱歌 と言ってもいい、服部良一さん作曲の古(いにしえ)の歌である。夢は散るもの醒めるもの。睡眠不足が続き、夏の疲れも出たのか、ちょっと体調不良。睡眠をとろうと、滅多に飲まない睡眠薬に頼った昨夜の夢。携帯(ケッタイ)な夢だった。
自転車を置いた場所に戻って慌てた。前籠のバッグがない。周りの人に聞いてみた。誰も知らないという。バッグには、財布も、部屋の鍵も、携帯電話も入っている。いつもは携帯と鍵の付いた小銭入れは、ズボンのポケットに入れるのに・・・。
携帯電話には僕にとってすべての情報が入っている。友人知人、お客様、その他のすべての電話番号は携帯が頼り。また最近、もの忘れが激しくなって、時々失敗もくり返している。そこで予定はすべて携帯に記録することにした。約束事はその場で打ち込むことができるから。
困った、どうしよう。何もかもがわからなくなってしまう。絶望感に襲われた。なぜか息苦しい。息苦しさの中でぼんやりとしていた意識がはっきりしてきた。枕元の携帯に手を伸ばしてそこにあることを確認した。ホット一息ついて、また眠りに入った。
◇ 夢去りぬ ◇
♪
夢いまだ覚めやらぬ
春のひと夜
君呼びて微笑めば
血汐おどる
あぁ~
若き日の夢
いま、君にぞ通う
この青春の夢も
さめて散る花びら
過ぎし夢は儚く
消えて悲し いまはただ
君がやさし 面影
胸に描き 今日もまた
ギターを弾きて歌うは
君の大好きな あの歌
いまも切なくひびく
恋の思い出よ
♪
夢いまだ覚めやらぬ
春のひと夜
君呼びて微笑めば
血汐おどる
あぁ~
若き日の夢
いま、君にぞ通う
この青春の夢も
さめて散る花びら
過ぎし夢は儚く
消えて悲し いまはただ
君がやさし 面影
胸に描き 今日もまた
ギターを弾きて歌うは
君の大好きな あの歌
いまも切なくひびく
恋の思い出よ
若い方はご存じないと思うが、僕の 愛唱歌 と言ってもいい、服部良一さん作曲の古(いにしえ)の歌である。夢は散るもの醒めるもの。睡眠不足が続き、夏の疲れも出たのか、ちょっと体調不良。睡眠をとろうと、滅多に飲まない睡眠薬に頼った昨夜の夢。携帯(ケッタイ)な夢だった。