
■メイン写真
「潮騒」の舞台でもある監的哨跡は、戦時中、試射弾の着弾点を監視した施設だ
■今回のコース
神島・定期船乗り場→八代神社→神島灯台→灯明山→監的哨跡→ニワの浜(カルスト地形)→
古里(ごり)の浜→神島漁港→神島・定期船乗り場
山と溪谷社の分県登山ガイド「三重県の山」と、モンベルブックスの「しま山100選」に
鳥羽市の沖合に浮かぶ神島が紹介されている。
周囲3.9km、面積0.76平方kmの小さな島。
三島由紀夫の小説で、3度映画化されている「潮騒」の舞台となった島だ。
船でのアプローチは、なんとも旅情が湧くもので、あっという間に周回できた行程も
味わいのあるものとなった。

鳥羽の佐田浜から鳥羽市営定期船に乗り、神島へ。
波が高く、小さな双胴船は縦揺れの連続。酔わずには済んだが困った。

神島の埠頭では、三島文学の大きな看板が待っていた。
島内の名所には標識が完備され、遊歩道もキッチリ整備されているのには驚かされた。

まず神島灯台へ、道標に従う。時計台跡。かつてはこの時計が唯一、この島の時間を
刻んでいた。

八代神社。ちょっとした高台にある。

八代神社の鳥居の外にあった古い狛犬。役目を終えたのか、今は顔を寄せあって
何かヒソヒソ話をしているよう。

島の東側に回ってきた。神島灯台。日本の灯台50選にも選ばれている。
伊良湖水道は昔から航海の難所で、船舶の安全を図るため明治43年に完成した。
「潮騒」では、新治と初江が愛を成就させるシーンが描かれている。

整備された遊歩道を登る。

この標識の分岐で山道に入る。

すぐに標高171mの灯明山の山頂に着く。電波塔と三角点があるが、樹木やトゲ植物が
茂り、眺めはなく雑然としていた。

次に向かったのは、ある意味で神島のいちばんの見どころ、監的哨跡だ。

むき出しのコンクリートには、数多くのカタツムリがへばりついていた。
近代遺跡好きとしては萌えるひとときだ。

今でも屋上に上がることができ、伊良湖岬が意外と近くに見える。
それもそのはずで神島は距離的には鳥羽よりも伊良湖のほうが近い。

ちょっとガス漏れのような臭いニオイ。春の到来をおぼえるヒサカキの花のニオイだ。

島の南側にある石灰岩のカルスト地形。鳥羽市の天然記念物だ。
ニワの浜にはコンブだろうか、海藻が山積み状態で打ち上げられていた。

波打ち際には丸い穴が開いた岩も。

ハマダイコンのお花畑の中を抜ける。

八畳岩。穴が開いていて、覗くと半洞窟になっている。そこに波頭が打ち寄せる。
浜は引き潮で態度プールができていた。魚影はなかったが、トコブシのような貝や
イソギンチャクが見られた。

アゼトウナが咲いている。浜辺の植物には詳しくないので珍しくて仕方ない。

褶曲が著しい、岩の摂理。タモリが喜びそう。

キケマンの花も随所で見られた。

中学校跡。現在はニワの浜の奥に小中学校がある。

神島漁港に積んであった大量の蛸壺。
帰りの船が出るまでにはまだ時間が十分あった。
「潮騒」の舞台でもある監的哨跡は、戦時中、試射弾の着弾点を監視した施設だ
■今回のコース
神島・定期船乗り場→八代神社→神島灯台→灯明山→監的哨跡→ニワの浜(カルスト地形)→
古里(ごり)の浜→神島漁港→神島・定期船乗り場
山と溪谷社の分県登山ガイド「三重県の山」と、モンベルブックスの「しま山100選」に
鳥羽市の沖合に浮かぶ神島が紹介されている。
周囲3.9km、面積0.76平方kmの小さな島。
三島由紀夫の小説で、3度映画化されている「潮騒」の舞台となった島だ。
船でのアプローチは、なんとも旅情が湧くもので、あっという間に周回できた行程も
味わいのあるものとなった。

鳥羽の佐田浜から鳥羽市営定期船に乗り、神島へ。
波が高く、小さな双胴船は縦揺れの連続。酔わずには済んだが困った。

神島の埠頭では、三島文学の大きな看板が待っていた。
島内の名所には標識が完備され、遊歩道もキッチリ整備されているのには驚かされた。

まず神島灯台へ、道標に従う。時計台跡。かつてはこの時計が唯一、この島の時間を
刻んでいた。

八代神社。ちょっとした高台にある。

八代神社の鳥居の外にあった古い狛犬。役目を終えたのか、今は顔を寄せあって
何かヒソヒソ話をしているよう。

島の東側に回ってきた。神島灯台。日本の灯台50選にも選ばれている。
伊良湖水道は昔から航海の難所で、船舶の安全を図るため明治43年に完成した。
「潮騒」では、新治と初江が愛を成就させるシーンが描かれている。

整備された遊歩道を登る。

この標識の分岐で山道に入る。

すぐに標高171mの灯明山の山頂に着く。電波塔と三角点があるが、樹木やトゲ植物が
茂り、眺めはなく雑然としていた。

次に向かったのは、ある意味で神島のいちばんの見どころ、監的哨跡だ。

むき出しのコンクリートには、数多くのカタツムリがへばりついていた。
近代遺跡好きとしては萌えるひとときだ。

今でも屋上に上がることができ、伊良湖岬が意外と近くに見える。
それもそのはずで神島は距離的には鳥羽よりも伊良湖のほうが近い。

ちょっとガス漏れのような臭いニオイ。春の到来をおぼえるヒサカキの花のニオイだ。

島の南側にある石灰岩のカルスト地形。鳥羽市の天然記念物だ。
ニワの浜にはコンブだろうか、海藻が山積み状態で打ち上げられていた。

波打ち際には丸い穴が開いた岩も。

ハマダイコンのお花畑の中を抜ける。

八畳岩。穴が開いていて、覗くと半洞窟になっている。そこに波頭が打ち寄せる。
浜は引き潮で態度プールができていた。魚影はなかったが、トコブシのような貝や
イソギンチャクが見られた。

アゼトウナが咲いている。浜辺の植物には詳しくないので珍しくて仕方ない。

褶曲が著しい、岩の摂理。タモリが喜びそう。

キケマンの花も随所で見られた。

中学校跡。現在はニワの浜の奥に小中学校がある。

神島漁港に積んであった大量の蛸壺。
帰りの船が出るまでにはまだ時間が十分あった。