Mr.Dashのぶろぐ館

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2024年7月1日(月) [北海道]支笏湖畔・苔の回廊(楓沢)を歩く!

2024年07月10日 | 山登りの記録

■メイン写真
S字にくねった涸れ谷にびっしりとコケがついた「苔の回廊」

■今回のコース
駐車地→楓沢登山口→沢の二股(左へ)→分岐→北東お花畑コース出合→主稜線出合→
風不死岳→南支笏7号線車止め→風不死岳登山口→駐車地


6/30に第2班をお迎えし、北海道遠征シリーズの後半がスタートした。
この日の午後は、千歳市内の「サケのふるさと 千歳水族館」に立ち寄る。

北海道最大の淡水魚水槽でイトウやチョウザメを観られるほか、
「水中観察ゾーン」では、本物の千歳川の流れの中を窓越しに見られる。
自然の川に、ウグイ、サクラマス、ブラウントラウトなどが悠然と泳いでいる姿を
見られるのには感動した。

7/1、午前中は支笏湖畔、楓沢の苔の回廊を歩く。
第2班の皆さんは、第1班ほどの健脚派ではない。
歩行速度を抑え、標高差や歩行距離も縮めた行程としている。

クルマを停めて、「苔の回廊」へつながる楓橋へ、しばらく車道を歩く。
北海道の植物はどれも葉が大きい。フキもすごいが、このイタドリ(スカンポ)にも
ビックリ。

支笏湖の波打ち際に出てみる。
写真にはうまく写らなかったが、北西方向に薄く虹が出ていた。

頭をかがめて、楓橋をくぐる。
別にくぐらなくても、横から越えて行けるのだが(笑)。

オオイタヤメイゲツの葉も巨大だ。

あまり見たことがない色のカタツムリも、少し大ぶりだ。

楓沢は、水流が皆無の涸れ沢だ。はじめは開けた沢床になっているが、
20分ほどで、両側の岩壁が立ってくる。壁面には、コケがびっしり。

何か巨大な獣の毛皮のようだ。トトロがいたら、こんな肌触りなのかもしれない。
メインは「エビゴケ」という種類らしい。
苔の回廊には、60種類以上のコケが生息しているらしい。

LEDつきのルーペでコケを観察する。
急がない行程だと、こういう時間をとれる。

これはイボカタウロコゴケだろうか。
ミクロの世界も美しいのである。

両側の壁が高くなってきた。

垂直なところはエビゴケが圧倒的に多いのだが、傾斜が少し緩んだ場所は
さまざまなコケの競演がみられる。

一か所、メインの沢筋を外れ、左に高巻きするところがある。

ふたたび沢筋に戻り、崩壊した側壁の間をくぐって先へ進む。

まだまだ苔の回廊は続くが、しだいに両側の壁の高さも低くなるので、ここで折り返した。

帰りに見つけたミニミニサイズのキノコ。

少し雨が降って、すぐにあがったが、コケに水滴がついて、なんともキレイ。

行きには気づかなかったが、おそらくツルアジサイであろう蔓が、ちょうど
U字型にぶら下がっていたので、ブランコを楽しんでみた。
Mr.Dashの体重では蔓がしなって、お尻が地面についてしまったが、
他の皆さんは余裕~!

見たことない植物だな。
調べたら、オニノヤガラ(鬼の矢柄)という、ラン科オニノヤガラ属の多年草のようだ。
葉緑体を持たない腐生植物だそうだ。

Wikipediaによると、木材腐朽菌であるナラタケと共生し、
薬効成分もある。生薬名は天麻(てんま)といい、めまいや頭痛、メニエール病、
リウマチなどに応用されるという。
また、アイヌの人々の間では「ウニンテプ」として根茎を食料とするそうだ。
「アイヌのサツマイモ」と例えられる。

支笏湖畔で昼食を済ませ、午後はクルマで七条大滝へ移動する。
未舗装林道区間は歩くつもりでいたが、ゲートが開いていたのでクルマを
入れてみると、七条大滝の案内板がかかるところまで入ることができ、
時間と体力を大幅にセーブできた。

急坂であるが、一応、遊歩道の階段がついている。

丸木橋をバランスよく渡ると、その先に落差15~16mの七条大滝がとどろく。
一か所から水流が噴き出るように落下するさまは豪快そのものだ。
冬期は、左右の岩壁から出ている細い流れも一緒に凍るため、幅18mもの
氷瀑になるという。

濡れないように滝の裏側に入って、水流を見上げてみた。

代わる代わる、滝の裏側に回ってみる。

近くでヤマグワの実を見つけた。甘酸っぱくておいしい。

時間の余裕ができたので、支笏湖畔のポロピナイ食堂に寄ってみた。
ソフトクリームやパフェなどを注文して、ゆっくり休憩。
ともちゃんは、揚げたてでのチップ(淡水生のヒメマス)のフライを
オーダー。頭も含めて丸ごとおいしく食べられるのだ。


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1 コメント

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Unknown (いーさん)
2024-07-13 16:32:09
通りすがりです。支笏湖周辺にこんな素晴らしいところがあるとは知りませんでした。大変参考になりました。ありがとうございます。
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