■メイン写真
中村川にかかる橋から、岩屋本堂を振り仰ぐ。サンショウウオの頭のようだとの声も(笑)
■今回のコース
飯福田寺→(行場道めぐり)→油こぼし→岩屋本堂→鐘掛→小天井→大天井→亀岩→鞍掛岩→
蟻ノ戸渡り→小尻返し→飛岩→平等岩→元居ヶ原→飯福田寺
すっかり遊山トレッキングサービスの春の風物詩となった、伊勢山上トレッキング。
ここは伊勢国の「山上」。つまり諸国にあった修験道のご当地大峰山のひとつで、
険しい岩場が連続する、飯福田寺(真言宗醍醐寺派)の行場だ。
701年、役行者が開山したと伝わる。
山伏修行の場合、クライミング装備などを持たずに臨むのだが、我々は安全を期し、
ローブ持参、ヘルメット、ハーネスを装着して挑む。
寺務所で入山料500円を支払い、装備を身に着ける。
薬師堂で安全登山を祈願し、出発だ。
いきなりの急坂。愛染明王、毘沙門天などの小祠が並ぶ中、最初の行場、油こぼしに到着。
油こぼしは25mほどの一枚岩だ。まっすぐ鎖がかかる。
なお、これを登るのが無理な場合は、左の緩いほうの鎖に沿って登れる。
時間はかかるが、一人一人ロープで確保しながら登っていただいた。
登りきると役行者の像がある。西側は絶景だ。
岩屋本堂は、オーバーハングした行者岩の下にたたずむ。
自然のものとは思えないような巨岩は、飯福田層の基底礫岩が風化を受けてできたものだ。
岩屋本堂の右横から、ボルダリングのトラバースのようにつたい上がる。
危険度が高い難所だ。このあと、さらに難易度の高い鐘掛を登るが、皆さん、懸命に
クリアした。
抱付岩は右を巻く。
御笠岩の上に出る。
ちょっとした岩場の急登をこなすと平凡な登山道に変わる。
植林の中の小天井のピークに着く。
続いて大天井を通る。ここが今回の最高標高点(約370m)だ。
こんな低山なのに、ワクワクドキドキが楽しめるのは希少価値。
ミツバツツジが咲き始めていた。ピンクがきれい。
やがて唐突に前方が開けると、亀岩が現れる。
ここからが行場の後半のハイライトで、スリリングな露岩が続く。
亀岩からしばらくは絶景の尾根づたいに進む。
鞍掛岩は両側が切れ落ちている。岩はフリクションがよく効くので、意外に滑りにくい。
蟻の戸渡りにて。
朝方は雲が多かったが、すっかりクリアな青空になった。
北へ目を凝らすと、真っ白な山が見える。御嶽山か、乗鞍岳か。
いずれにせよ、すごい遠くの山まで見えていることになる。
小尻返し。通過に少々コツが要る箇所が出てくるが、
足元をよく確かめ、三点確保を心がけてクリアする。
高さ約15mの鎖場は、転落防止のためロープで確保しながら、クライムダウンしてもらう。
尖った三角形の飛石を登り、平等岩の鎖場は時間の関係で巻いた。
岩場の難所はこれが最後だ。役行者像が待つ元居ヶ原を過ぎ、さらに下る。
岩屋本堂の遥拝ポイントで、なんという難所を登り切ったのかを実感する。
最後に、白山比咩神社跡から137段の苔むした石段を下る。
一段ごとの幅が微妙に狭く、油断ならない。
寺務所に戻り、和尚に挨拶。朱印状をもらう人、100円を払って釣鐘を撞かせて
もらう人、紀州県の血をひくワンちゃんを撫でる人、それぞれにほっこりして
刺激たっぷりの山旅を終えた。
中村川にかかる橋から、岩屋本堂を振り仰ぐ。サンショウウオの頭のようだとの声も(笑)
■今回のコース
飯福田寺→(行場道めぐり)→油こぼし→岩屋本堂→鐘掛→小天井→大天井→亀岩→鞍掛岩→
蟻ノ戸渡り→小尻返し→飛岩→平等岩→元居ヶ原→飯福田寺
すっかり遊山トレッキングサービスの春の風物詩となった、伊勢山上トレッキング。
ここは伊勢国の「山上」。つまり諸国にあった修験道のご当地大峰山のひとつで、
険しい岩場が連続する、飯福田寺(真言宗醍醐寺派)の行場だ。
701年、役行者が開山したと伝わる。
山伏修行の場合、クライミング装備などを持たずに臨むのだが、我々は安全を期し、
ローブ持参、ヘルメット、ハーネスを装着して挑む。
寺務所で入山料500円を支払い、装備を身に着ける。
薬師堂で安全登山を祈願し、出発だ。
いきなりの急坂。愛染明王、毘沙門天などの小祠が並ぶ中、最初の行場、油こぼしに到着。
油こぼしは25mほどの一枚岩だ。まっすぐ鎖がかかる。
なお、これを登るのが無理な場合は、左の緩いほうの鎖に沿って登れる。
時間はかかるが、一人一人ロープで確保しながら登っていただいた。
登りきると役行者の像がある。西側は絶景だ。
岩屋本堂は、オーバーハングした行者岩の下にたたずむ。
自然のものとは思えないような巨岩は、飯福田層の基底礫岩が風化を受けてできたものだ。
岩屋本堂の右横から、ボルダリングのトラバースのようにつたい上がる。
危険度が高い難所だ。このあと、さらに難易度の高い鐘掛を登るが、皆さん、懸命に
クリアした。
抱付岩は右を巻く。
御笠岩の上に出る。
ちょっとした岩場の急登をこなすと平凡な登山道に変わる。
植林の中の小天井のピークに着く。
続いて大天井を通る。ここが今回の最高標高点(約370m)だ。
こんな低山なのに、ワクワクドキドキが楽しめるのは希少価値。
ミツバツツジが咲き始めていた。ピンクがきれい。
やがて唐突に前方が開けると、亀岩が現れる。
ここからが行場の後半のハイライトで、スリリングな露岩が続く。
亀岩からしばらくは絶景の尾根づたいに進む。
鞍掛岩は両側が切れ落ちている。岩はフリクションがよく効くので、意外に滑りにくい。
蟻の戸渡りにて。
朝方は雲が多かったが、すっかりクリアな青空になった。
北へ目を凝らすと、真っ白な山が見える。御嶽山か、乗鞍岳か。
いずれにせよ、すごい遠くの山まで見えていることになる。
小尻返し。通過に少々コツが要る箇所が出てくるが、
足元をよく確かめ、三点確保を心がけてクリアする。
高さ約15mの鎖場は、転落防止のためロープで確保しながら、クライムダウンしてもらう。
尖った三角形の飛石を登り、平等岩の鎖場は時間の関係で巻いた。
岩場の難所はこれが最後だ。役行者像が待つ元居ヶ原を過ぎ、さらに下る。
岩屋本堂の遥拝ポイントで、なんという難所を登り切ったのかを実感する。
最後に、白山比咩神社跡から137段の苔むした石段を下る。
一段ごとの幅が微妙に狭く、油断ならない。
寺務所に戻り、和尚に挨拶。朱印状をもらう人、100円を払って釣鐘を撞かせて
もらう人、紀州県の血をひくワンちゃんを撫でる人、それぞれにほっこりして
刺激たっぷりの山旅を終えた。