Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2024年5月12日(日) [大峰]百合ヶ岳(大所山)、綺麗なシャクナゲとブナ林に癒される!!

2024年05月13日 | 山登りの記録

■メイン写真
今年は数は少なかったが、ちょうど綺麗なタイミングでシャクナゲを観られた


■今回のコース
下多古林道駐車スペース→尾根道分岐→滝見展望台→尾根道分岐→女郎岩→百合ヶ岳→
カラ谷の滝→モジケ谷出合→下多古林道駐車スペース


M社の登山ツアーで、大峰の支脈にある百合ヶ岳(大所山)をガイドしてきた。
この山は、シャクナゲの花期とブナの新緑のときが個人的には最高だと思っている。
今年はGWにもうヤマビルが出たという情報があったが、涼しくなったこの日は
どうだろうか。

下多古林道を4WD車で上がる。旧ヘリポートの広場が登山口である。

滝道をしばらく進むと、あとで行く尾根道との分岐がある。
まずは琵琶ノ滝を見に行く。

下多古谷の美しい流れを見ながら。

吊橋を渡る。

固定ロープと鎖がつけられたトラバース箇所。ここは少し緊張させられる。
慎重に三点確保で突破。

ほどなく滝見台に到着。

2段50mの落差を誇る琵琶ノ滝が見える。

先ほどの尾根道分岐から、百合ヶ岳へ至る道は、猛烈な急斜面が続く。
初めは植林の中だ。

そのうち右手にシャクナゲの姿が現れる。
今年は花の数は少ないが、早すぎもせず、遅すぎもせず、ちょうどいいタイミングで
見ることができた。

一度、傾斜は少し緩むものの、突如、目の前に現れる衝立のような岩。女郎岩だ。
立てかけてある丸太の節の部分に足をかけ、狭い隙間をすり抜けるようによじ登る。
補助ロープが張ってあり、見かけほど難しくはないが、ここも緊張する場面だ。

このあたりからシャクナゲ群落の中をくぐるように進んでいく。
環境が厳しいのか、奇妙な形をした木々が多い。
踏みしめる足元は、コウヤマキの長い葉が長年にわたり散り積もったのか、
フカフカするが、その下には土壌があるように思えない。

この日は、今にも雨が降り出しそうな天気。
少し広くなった場所で昼食をとることにした。

これまでも、一瞬ポツンと水滴が降ってくる場面があったが、昼食を終えるころ、
パラパラときたので、雨具を着て出発。

ここまで針葉樹とシャクナゲが中心だった植生が、いきなり変わって、眼前に
ブナ、カエデ、オオカメノキなどの広葉樹林の森になる。

ブナの純林がみられる一角もある。
まるで日本海側の低山のような風景が、ブナにとっては暑くて大変な紀伊半島でみられる。

ちょっとしたコブを越えて、百合ヶ岳山頂に到着する。
雨はいつの間にかやんだ。
新緑に癒される、おだやかな空間だ。

過去の伐採のときに置き去られた錆びたワイヤーと滑車が残る。

尾根を東に進んでいくと、尾根の南面に、手入れがなされず昼でも暗い植林が出てくる。
テープ、標識が充実してきて、最近は間違えようがないが、尾根を外れ、その
植林帯に入っていく。

いきなり白っぽい巨岩が出てくる。お立ち台(展望岩)だ。
本日唯一、そして最高の展望スポットだ。
晴れていると白髭岳、大台ヶ原、山上ヶ岳などが一望できるが、この日は雲が
かかったりして眺めはイマイチ。白髭岳が一瞬顔を出したのはラッキー。

あとは単調な植林の中を、ひたすら下り続ける。

石清水が滴るカラ谷の滝では、林床にタニギキョウを見つけた。

半分近く下りると、植林もしっかり手入れされ、陽の光が下まで届く。
水に浸食された石灰岩がごろごろした斜面をトラバース気味に下っていくと、
花が散った直後のヤマシャクヤクがあった。

モジケ谷出合の桟橋は朽ちているので、横の土の部分を歩く。
目の前には石灰岩の大岩壁が迫る。

幅広の作業林道に出ると、駐車地も近い。

駐車地に戻ると、ひとりのお客様のズボンにヤマビルを発見。
幸い、実害はなく、その場で「ヤマビルファイター」のスプレーで昇天して
いただいた。ヤマビルは、気持ち悪いからと言って払ってしまうと、
その場所で繁殖して増えてしまい、結局は分布エリアを広げてしまうことになるから、
見つけたら必ず始末するようにしたい。

帰りに道の駅「杉の湯 川上」で、お土産を買ったり、コーヒーやおやつを楽しんでいたら
ようやく雨が降り始めた。天気が持ちこたてよかった。


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