
久しぶりに近畿地方以外の山に出かけることになった。カメラマンY井氏の希望で、恵那山と富士見台に行くことになったのだ。しかし、サワヤカY澤氏が、5日に家族サービスをしなければ家庭円満を保てないと主張したため、3日~4日の1泊2日の日程となった。
実はMr.Dashは、恵那山は2度目。以前は、神坂峠から鳥越峠、大判山を経る、14のピーク越えでヘトヘトになった。今回は、ちょっと前のヤマケイで紹介されていた最短の新ルート、広河原ルートをとった。恵那山から南東に伸びる主尾根から、標高2060m付近で分かれて北東へ伸びる支脈を、ほぼ忠実にたどるルートだ。
本谷川の木橋を渡ると、いきなり急坂。新緑が目に眩しい。石がごろごろしている道を、つづら折りに標高を稼ぐ。やがてクマザサとモミなどの針葉樹が混じり、カラマツ帯に移行する。路傍のトクワカソウの群落が珍しくて、写真を撮る。ルートはクマザサがきちんと刈られていて、整備した人の苦労がしのばれる。コースは、急斜面は無理をせず巧妙に巻いたりしており、登りやすい。
やがて雪渓が出現したかと思うと、1800m付近で、尾根に張り出した雪渓上を歩くことになった。幸い、雪は腐っていてアイゼンは不要(と云うか却って迷惑)。雲ひとつない澄んだ青空と、白い雪の間で、じりじりと日焼けするのがわかる。この雪渓から、掲載の写真の通り、中央アルプス、南アルプスがすべて見渡せた。いつまでもこれを眺めていたい衝動を抑えきれず、登高のペースが鈍る。もちろん御岳、乗鞍岳も見え、遥かに穂高連峰の白い山影が霞のように浮かんでいる。
1900mを過ぎると、もはや「雪渓」と云えなくなり、あたり一面、融け残った雪が深く積もっている。予想外の雪だが、歩行に支障はない。思いがけない春山登山に心が弾む。結局、足まで弾んでいたのか、恵那山山頂小屋まで3時間程度で到着していた。
恵那山山頂小屋には、きれいなトイレが新設されていて感動。小屋裏の岩によじ登って、大パノラマを楽しんだ。Y井氏とY澤氏は、しばらく遠征では好天にめぐり合っていなかった。昨年、屋久島で台風に遭い、命からがら本土帰還を果たしたり、その前はMr.Dashも一緒だったが、穂高のバリエーションルートで、雨と予想外の着雪に敗退している。それだけに、二人の喜びは横にいるだけでヒシヒシと伝わってくる。来て良かった!!
しかし、いいことずくめで終わらないのが浮世の定め。帰りに、駐車地で前方の溝に気づかず車を入れ、右前輪の泥除けが外れる失態を演じてしまった。
月川温泉で満開の花桃を楽しみ、風呂で汗を流して気が紛れたものの、遠路のドライブで今日は朝から腰が痛くて仕方ないうえに、ともちゃんは萬岳荘の夜にどうやら風邪をひいたみたいで熱を出して寝込んでいる。なかなか100点満点の山行というものは難しいようである
実はMr.Dashは、恵那山は2度目。以前は、神坂峠から鳥越峠、大判山を経る、14のピーク越えでヘトヘトになった。今回は、ちょっと前のヤマケイで紹介されていた最短の新ルート、広河原ルートをとった。恵那山から南東に伸びる主尾根から、標高2060m付近で分かれて北東へ伸びる支脈を、ほぼ忠実にたどるルートだ。
本谷川の木橋を渡ると、いきなり急坂。新緑が目に眩しい。石がごろごろしている道を、つづら折りに標高を稼ぐ。やがてクマザサとモミなどの針葉樹が混じり、カラマツ帯に移行する。路傍のトクワカソウの群落が珍しくて、写真を撮る。ルートはクマザサがきちんと刈られていて、整備した人の苦労がしのばれる。コースは、急斜面は無理をせず巧妙に巻いたりしており、登りやすい。
やがて雪渓が出現したかと思うと、1800m付近で、尾根に張り出した雪渓上を歩くことになった。幸い、雪は腐っていてアイゼンは不要(と云うか却って迷惑)。雲ひとつない澄んだ青空と、白い雪の間で、じりじりと日焼けするのがわかる。この雪渓から、掲載の写真の通り、中央アルプス、南アルプスがすべて見渡せた。いつまでもこれを眺めていたい衝動を抑えきれず、登高のペースが鈍る。もちろん御岳、乗鞍岳も見え、遥かに穂高連峰の白い山影が霞のように浮かんでいる。
1900mを過ぎると、もはや「雪渓」と云えなくなり、あたり一面、融け残った雪が深く積もっている。予想外の雪だが、歩行に支障はない。思いがけない春山登山に心が弾む。結局、足まで弾んでいたのか、恵那山山頂小屋まで3時間程度で到着していた。
恵那山山頂小屋には、きれいなトイレが新設されていて感動。小屋裏の岩によじ登って、大パノラマを楽しんだ。Y井氏とY澤氏は、しばらく遠征では好天にめぐり合っていなかった。昨年、屋久島で台風に遭い、命からがら本土帰還を果たしたり、その前はMr.Dashも一緒だったが、穂高のバリエーションルートで、雨と予想外の着雪に敗退している。それだけに、二人の喜びは横にいるだけでヒシヒシと伝わってくる。来て良かった!!

しかし、いいことずくめで終わらないのが浮世の定め。帰りに、駐車地で前方の溝に気づかず車を入れ、右前輪の泥除けが外れる失態を演じてしまった。
