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Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2014年12月3日(水)~4日(木) さらば関東! 東京都最高峰・雲取山(日本百名山)に登頂

2014年12月08日 | 山登りの記録
■メイン写真
雲取山の山頂から富士山を望む


■今回のコース
12/3(水)
奥多摩駅⇒(西東京バス)⇒鴨沢バス停→七ツ石小屋→七ツ石山→奥多摩小屋→
雲取山(2017.1m)→雲取山荘(泊)
12/4(木)
雲取山荘→雲取山→三条ダルミ→三条の湯→(後山林道)→お祭バス停⇒奥多摩駅


1年2ヶ月の東京生活を終えることになり、こちらでの最後の山行に"とっておき"の
雲取山を選んだ。
引っ越しの手伝いに奈良から駆けつけてくれたともちゃんと二人で出かけた。
単独行もいいが、やっぱり夫婦二人で歩くのは、特に会話をずっと交わしている
わけでもないが、いいものだ。



平日ということもあり、鴨沢バス停では我々の他には縦走スタイルの3名パーティだけ。
公衆トイレの少し先に登山口がある。細いコンクリート坂をジグザグに上り、
「至雲取・七ツ石方面」の大きな看板に導かれ、一旦、未舗装道に入る。



村営駐車場で再び小袖の林道に合流するが、ほどなく左の山道に入る。
落ち葉が積もる歩きやすい道だ。
尾根筋には乗らず、稜線の東側をトラバースする形で徐々に標高を稼ぐ。



しばらく行くと左手に大きな廃屋が現れる。今にも崩れ落ちそうだ。



明るい冬枯れの道をコナラの落ち葉を、踏みしめ、踏みしめ歩くのはホント、気持ちいい。
途中でちょっと広くなった場所を見つけ、昼食をとる。

水場を過ぎ、堂所と呼ばれるところで一旦、稜線に出る。



稜線の西側に出たので向こう側の景色を振り仰いだら、雲一つない蒼天に富士山!!
ありがとう、最後に姿を見せてくれたね。



傾斜がやや強くなる。ちょっと呼吸を整えながら頑張ると、七ツ石小屋に着く。
正面も富士山が展望できる、絶好のロケーションだ。



小屋の中に入ると、小屋番の兄ちゃんと、慣れた雰囲気の常連さんが二人、
薪ストーヴを囲んでいた。常連のおっちゃんが饒舌にいろいろ喋っている。

我々は、ここまで順調すぎるほど順調に来ており、時間の余裕もあったので、
コーヒーを頼み、この素朴な小屋で遠赤外線の贅沢な時間を過ごした。



小屋を辞し、登ることわずか、"石尾根"に到達。
石尾根は、雲取山から七ツ石山を経て鷹ノ巣山、六ツ石山、三ノ木戸山へと続く
長大な尾根である。奥多摩最北、秩父方面の尾根を樹間越しに眺める。



七ツ石神社はなかば崩壊していた。ちゃんと整備してあげたらいいのに。
背後に7つの大きな岩が並んでいた。



七ツ石山の山頂。向こうに雲取山のなだらかなピークが見える。



石尾根の幅広い道を北西に。途中、ヘリポートがある。



その少し先に、奥多摩小屋がある。素泊まりオンリーの、これまた素朴な小屋。



最後の登りにかかる。結構な一本登り。
小雲取山は気づかないうちに巻いてしまった。



案外きついなと思っていると、雲取山避難小屋が見えた。
やっと山頂だ。バス停からの標高差は約1480m。
北アルプスに例えると、横尾から槍ヶ岳までの標高差に匹敵するから、これは
なかなかきついはずだ。



雲取山の山頂で記念写真。単独行だと自分が写ることはないから貴重な一枚。



山頂には、珍しい「原三角測點」がある。恥ずかしながら初めて見た。
現在の三角点よりずっと大きい。現在、日本で確認できている「原三角測點」は
わずか3箇所らしい。



トウヒの樹林帯を通り、鎌仙人のレリーフに寄り道しながら、稜線を北へ20分。
雲取山荘に着く。16:00をわずかに過ぎていた。
山荘で手続きを済ませると、この日の予約客では一番早い到着だと聞かされ驚いた。



宛がわれた部屋は、かつて皇太子殿下が泊まった部屋という。
コタツが暖かい。昨日はマイナス8度まで冷え込んだという。
さっき雲取山避難小屋の入口にかかっていた温度計を見たらマイナス4度だった。



夕食のあと、秩父の地酒「秩父錦」をストーヴで燗して呑む。

ちょうど山荘横の土盛り工事が明日で完了するということで、ここに1ヶ月泊まりこんで
いた職人さんたちがストーヴを囲み最後の団欒を楽しんでいた。
燗酒をきっかけに、Mr.Dashとともちゃんは、話の輪にジョインさせていただいた。
職人集団の中に何人かネパール人がおられ、20歳の青年が懸命に日本語で話しかけてきた。

ネパールはMr.Dashとともちゃんがちょうど20年前にハネムーンで行った思い出の国。
もっとも旅の後半はMr.Dashは腹を壊し、ひどい下痢でトイレから出られなくなったのだが。

そんなことで青年との話は弾み、ポカラやらバドガオンやら、懐かしい地名が
飛び交った。また行きたいな、ネパール。



ところで雲取山荘ではdocomoのスマホ(ともちゃんのAQUOS PHONE SH-06D)は、
特定の角度に向ければアンテナは一瞬3本立ったが、まあだいたい2本。

消灯は20:30、朝食は17:30だ。コタツに足を突っ込んだおかげで、ぬくぬくと寝られた。

朝。昨日の青天はどこへやら、日の出は雲に遮られて見えず、風も強い。
再び雲取山の山頂を越え、三条ダルミを過ぎ、今日は水無尾根を下る。



時折、木製の桟橋やちょっとした岩場があるが、概ね道は歩きやすい。



かなり下ってきた。コナラ帯に入ると、落ち葉の堆積がおびただしい。
葉の下に木の根でも走っていたらと思うと危なっかしくて仕方ない。
ザザー、ザザーと枯葉をかき分けて進む。



宿泊と入浴ができる三条の湯に到着。



玄関前に、鹿の頭蓋骨が4つも並べてある。なかなかシュール。



後山川上流部の流れは非常に美しい。発達した釜をもつ滝も多い。
上流部の青岩谷は沢登りの遡行対象でもあるようだ。



長い長い後山林道を歩き通し、お祭という珍しい名のバス停に着く。
バス停のすぐ横の「山荘おまつり」で、うどんでも食べられるかと期待していたが、
あいにく休業中。ぽつぽつと雨まで降ってきた。

じんじんと冷え込む中、次のバスまで1時間40分。
あと2kmほど下って鴨沢まで行けば、じつは食堂があったのだが、
勉強不足でそれを知らず、ひたすら我慢の待機を続けたのだった。

バスが奥多摩駅に着くと、すぐに駅前の軽食喫茶に入った。
最初に出てきた熱燗は、一口飲んだだけ自分の内臓の形が分かった。
次に頼んでいたラーメンは、夢中で一気にすすった。これでようやく人心地。

1泊2日の快適な雲取山山行の一番の難所は、なんと寒々としたバス停だった(笑)。

さて。明日は引っ越しの荷作りだ。

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