日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

第90回サッカー天皇杯決勝戦  鹿島アントラーズ3年ぶり4度目の優勝でACL出場権獲得!

2011年01月02日 | soccer

サッカー日本一を決める「第90回天皇杯全日本サッカー選手権」の決勝戦が1日、東京・国立競技場で行われました。元日恒例となっている国立決戦、今大会は鹿島アントラーズVS清水エスパルスという組み合わせ。4度目の優勝を目指す鹿島ですが、今季は未だにタイトルなし。この試合で勝たないと無冠、それどころかACL出場権を逃してしまいます。エースのマルキーニョスがブラジルに帰国しましたが、興梠慎三と大迫勇也の日本人2トップがここ2試合でアベックゴールと好調です。
対する清水は準決勝でガンバ大阪の3連覇を阻止して決勝進出。今季限りで退任する長谷川健太監督、ドイツ・シュツットガルトに移籍するだろう岡崎慎司、戦力外通告を受けた伊東輝悦、市川大祐にとっては清水での最後の試合となります。去り行く人たちに有終の美を飾りたいところです。
鹿島VS清水は今季のリーグ戦で清水が1勝1分けで勝ち越し。優勝した方がACLの出場権が与えられる決勝戦、最後の一枚の切符を手にするのは果たして?


開始4分に清水がセットプレーのチャンスを得て、左サイドでのFKを小野伸二が蹴り込むも味方には合わせられず。10分過ぎから鹿島がペースを握り、小笠原満男のスルーパスに大迫が抜け出すも清水GK・山本海人がクリア。11分には野沢拓也がミドルを放つもGK正面、15分には大迫→野沢→興梠がシュートするもGKに抑えられる。絶好のチャンスで決められず。清水は19分に岡崎が左サイドをドリブル突破してグラウンダーのクロスを入れるが、ヨンセンが空振りし、山本真希が合わせるもノーゴール。
迎えた前半25分、鹿島の左CKをフェリペ・ガブリエルがうまく頭で叩きつけてゴール!決勝戦は鹿島が先制!33分、自陣でボールを奪ってカウンターを仕掛け、興梠がスピードを活かしてドリブル突破し、シュートと見せかけてヒールで落とす。DFラインから上がってきた宮崎智彦が受け取り、野沢が狙うも相手に直撃。前半40分、清水は左サイドのスローインからチャンスを作り、本田拓也がペナルティエリア近くで粘りを見せ、山本真希がエリア内で相手に倒されたが、主審はノーホイッスル。前半は鹿島1点リードで終了。

後半に入り、清水が開始早々に藤本淳吾が中央の位置でFKを狙ったが、GKに阻まれて失敗。後半5分にはCKからヨンセンが折り返し、小野がシュートするもバーの上。鹿島は後半9分、左サイドにいた大迫が逆サイドへの長いパス。右サイドにいた野沢のミドルシュートはGKに弾かれ、こぼれ球を興梠が押し込もうとするもダメ。
清水は後半11分、中盤からのFKから小野がエリア内でクロス、ヨンセンが頭で落とすと、ボスナーが飛び込むも合わせられず、さらに岡崎押し込めない…。12分には岡崎がドリブルでエリア内に進入するも、自らのファウルでPK獲得できず。そして後半13分、本田が前線で放り込むと、ヨンセンが鹿島DFラインの裏に抜け出し、鹿島GK・曽ヶ端準との1対1の場面で右足で浮かす。ボールはそのままゴールネットに吸い込まれていった。これで1対1の同点。勝負の行方が分からなくなった。
追いつかれた鹿島は、後半17分にフェリペを下げて本山雅志を投入。対する清水は20分過ぎに伊東輝悦がピッチに入ります。後半25分、鹿島は野沢が中央でふわりと浮かせたパスに興梠が左足でシュート。しかし、これはポストにはじかれて勝ち越し点を奪えず。清水は28分に太田宏介がシュートを放つもGKにキャッチされた。31分、鹿島はペナルティエリア近くの位置でFKを獲得。野沢が右足で直接狙い、清水GK・山本海人が右手を伸ばすも、ボールはゴールネットを突き刺す。野沢のFK弾で鹿島勝ち越し!
残り10分を切り、清水が猛反撃。38分、左サイドで太田がドリブルから低いクロス→岡崎とヨンセンが詰め寄るもボールはゴール右に逸れてしまった。ヨンセン懸命に足を伸ばすも届かず…。39分には藤本がループを狙うもダメ。同点にしようと反撃を続けた清水だったが、鹿島の守備を崩しきれず試合終了。鹿島アントラーズが競り合いを制して天皇杯優勝!


第90回サッカー天皇杯の決勝戦は、鹿島アントラーズが清水エスパルスを2-1で破り、3年ぶり4度目の優勝を果たしました。そして、2011年のAFCチャンピオンズリーグの出場権も獲得。これで4年連続出場決定ですね。表彰式では、住生活グループのブランド名「LIXIL」の胸ロゴが付いた新ユニフォームを着用し、この試合を最後に引退する大岩剛選手が天皇杯を掲げました。
2得点を挙げた選手は興梠&大迫の2トップではなく、中盤の選手2人でした。フェリペガブリエルがヘディングで先制点を奪うと、後半には野沢選手が決勝点となるFKを決めてみせました。この日は攻撃面で野沢選手が見せ場を作り、2度も決定的なシーンがありましたね。MVP級の活躍を見せた野沢選手ですが、アジアカップの代表メンバーには入っていません…。
チーム創設20年目のメモリアルイヤーを迎える今年は、元日に天皇杯を制して幸先の良いスタートを切りました。J1王者奪還、悲願のACL制覇の期待がかかります。青森山田高校の柴崎岳選手、米子北高校の昌子源選手といった「高卒ルーキー」も加入すれば、モンテディオ山形にレンタル移籍していた田代有三と増田誓志が復帰。まだまだ鹿島の黄金期は続きそうです。
敗れた清水エスパルスは、長谷川健太監督に有終の美を飾ることができませんでした。低迷期だった2005年に就任し、J2降格の危機にあったチームを上手く立て直して優勝争いできるチームに変貌したのですが、「タイトル」が非常に遠かった…。2008年のナビスコ杯で準優勝、今回の天皇杯でも優勝にあと一歩及ばず。試合後のコメントでは「2位は過酷だ」と悔しそうでした。来季からはイラン代表監督のアフシン・ゴトビ氏が就任し、高原直泰選手が加入します。10年近く遠ざかっているタイトルを獲ることができるでしょうか?

鹿島優勝に伴い、2月26日に日産スタジアム(横浜国際競技場)にて行われる「FUJI XEROX SUPER CUP 2011」は、名古屋グランパスVS鹿島アントラーズに決定。鹿島は4年連続出場で、大会3連覇がかかっており、名古屋戦はリーグ&天皇杯で3戦3勝と負け知らず。名古屋にとっては天敵を破ってリーグ連覇に弾みをつけられるか?2011年シーズンのJリーグを占う公式戦は要チェックです。




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