ザックJAPAN、いざアジアの頂点へ!AFCアジアカップ2011カタール大会もいよいよ決勝戦!2大会ぶり4度目の優勝を目指すサッカー日本代表は、決勝でオーストラリアと対戦します。攻撃の要の一人だった香川真司選手が韓国戦で右足を骨折して決勝戦欠場→手術のため日本に帰国。これまでの5試合を比べると、日本は6失点に対し、豪州はわずか1失点の堅守ぶり。前回大会では日本がPKで勝利しましたが、南アフリカW杯の最終予選では1敗1分け。通算成績でも18戦して5勝6分け7敗と負け越しています。不安要素ばかりの大一番、豪州を破って優勝なるか?
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GK 1 川島永嗣
DF 4 今野泰幸
DF 5 長友佑都
DF 6 内田篤人
DF 22 吉田麻也
MF 7 遠藤保仁
MF 9 岡崎慎司
MF 14 藤本淳吾
MF 17 長谷部誠
MF 18 本田圭佑
FW 11 前田遼一
韓国戦で出場停止だった吉田麻也が先発復帰、香川の穴埋め役として藤本が今大会初先発を果たしました。一方のオーストラリアは、キューウェル、ケーヒル、オグネノブスキ、シュウォーターなどが先発入り。
決勝の舞台・カリファスタジアムは超満員の観衆!日本ボールで決勝キックオフ!開始1分に豪州はキューウェルがシュートするも川島キャッチ。さらに敵陣でパスを繋ぎ、マッケイが左サイドから狙うもゴール左。日本は4分、遠藤のクロスに本田圭がペナルティエリア内で倒されるもファウルなし。7分、藤本のパスを受けた内田が右サイドから藤本にパスを出すも繋がらない。8分には左サイド・長友のクロスは相手にクリアされた。9分、豪州GK・シュウォーターのクロスボールを拾った長友が左からロングシュートを狙うもバーの上。
豪州は13分、ロングボールからケーヒルが頭を合わせようとしたが、日本DF陣がクリア。左CKはチャンスにつながらず。14分、日本は豪州のFKをクリアしてから速攻を仕掛け、岡崎が左サイドをドリブル突破してエリア内に進入も相手に阻まれた。対する豪州も15分に右サイドから攻め上がり、ホルマンのクロスは内田が何とかクリアします。 日本は16分、前田がほぼ中央の位置で倒される。このFKを本田が直接狙ったが、壁に当たってGKにキャッチされた。19分、豪州は左CKからケーヒルが合わせ、キューウェルも押し込もうとしたが、ゴール前で川島と遠藤がクリア。
24分、豪州はFKのチャンスを得るも日本がクリア。日本は26分に右サイドの早いクロスに本田圭が飛び込むも届かず。逆サイドに流れた。28分、豪州は右サイドのクロスにキューウェルがヘディングもバーの上。29分、本田圭が自陣でボールを奪い、左サイドドリブルから岡崎にパス。岡崎のシュートが相手の手に当たるも主審はハンドを取らず。PKじゃないのか!?31分、豪州はニールのクロス→ケーヒルが頭で落とす→キューウェルがシュート狙うもサイドネット。
37分、日本は敵陣でボールを繋いだ後、本田がスルーパスをを出すと、中央へ走り込んできた遠藤が落として前田がシュート放つも枠を捉えられず。遠藤が打っても良かった気がする。41分、長谷部の縦パスに藤本が右サイドを上がるもクロス入れられない。44分、豪州は右サイドでウィルクシャーがクロス→マッケイ飛び込むもゴール左へ流れる。前半ロスタイム前、本田圭がシュートするもダメ。日本VS豪州の決勝戦、前半は両チーム無得点で終了。日本は本田が倒されたり、相手の手に当たってもPKの判定はなし。残り10分にチャンスが続くも豪州の壁を崩すことができず。勝負の後半戦、均衡を破るのはどっちだ?
後半キックオフからいきなり、豪州はロングボールからキューウェルがボールをキープするが、DF陣が打たせない。3分、右サイドのクロスボールがポストをはじいてゴールマウスに吸い込まれたかに思われたが、ゴール手前で吉田がクリアしたのでゴールは認められず。ひやりとしたが、危なすぎます。
日本は後半10分を過ぎて最初の選手交代。藤本を下げて岩政大樹を投入し、守備を固めようとします。15分、長谷部が中盤でボールを奪ってクロス、前田が胸で落とすもシュートは力なし。16分には左サイドからのFKから本田がシュートもGK正面。17分、長友が左から中央に入り、岡崎→前田が豪州DFを交わしてシュートも決まらない。後半20分、豪州はホルマン→エマートンが入る。21分、長友が左サイドでクロス→岡崎が飛び込んでヘディングしたが、わずかにポスト右…。26分、豪州はキューウェルが岩政をかわしてシュート。しかし、これは川島が足でセーブ!
日本は30分に速攻から本田→前田→内田の前にボールが相手に当たってCK。続く右CKをショートで繋ぎ、長谷部がミドルも決まらず。豪州は32分、右サイドのグラウンダークロスにケーヒルが飛び込むが、岩政が対応して川島キャッチ。
37分、本田の長い縦パスから前田が受けるも、DFに囲まれてシュート打てず。38分、遠藤の右CKはエマートンがクリア。2本目、岡崎が飛ぶも豪州DFクリア。日本は41分、本田圭のパス→前田シュートは相手に当たる。逆に豪州はキューウェルが抜け出すもゴールならず。43分、豪州はセットプレーで立て続けにチャンスを迎えるが、日本は必死に守り抜く。ロスタイム、日本は敵陣に攻め上がるも決定的シーンには至らず。90分終了で0-0、勝負は延長戦へ。日本は準決勝に続いて延長を戦う事に。豪州は初の延長。
運命の延長戦、30分で決着がつくのか?豪州は延長前半1分に敵陣で攻め立てるが、日本がゴールを割らせない。延長8分、日本は前田に代わって李忠成が2人目の選手交代として登場。日本は遠藤の右CKを岩政飛び込むも相手にクリアされる。豪州は10分、左クロスにケーヒルが川島と競り合ったが、ケーヒルにファウル。12分には速攻からエマートンがループシュートしたが、わずかに左。豪州はその直後にキューウェル→クルーズと交代。13分、豪州のクルーズのヘディングシュートは川島が右手ではね返し、逆に日本が速攻から本田がミドルを放ったが、ポスト右…。延長前半終了間際、豪州はCKのこぼれ球をマッケイがミドルシュートしたが、バー頭上。
延長後半、日本は長友が左から突破を図ったが、相手に阻まれる。2分、本田がドリブルで仕掛けてCK獲得。遠藤の右CKを吉田がスライディングシュートも失敗、こぼれ球を遠藤クロス→吉田飛び込むも豪州がクリア。続く左CKはシュウォーツァーがキャッチ。そして延長後半5分、左サイドの長友がドリブルからクロス、李忠成が左足のボレーシュートが鮮やかに決まった!!!ついに均衡破れた!しかしまだ10分ある。6分には岡崎がマッケイに倒されてFK獲得。このFKを遠藤が狙ったが、GKがキャッチ。
1点追う豪州は8分に左サイドのFKを得たが、誰も合わせられない。9分には右サイドのクロス→エマートンが合わせるも、バーの上。続く右CKをオグネノブスキがヘディングも川島押さえた。12分、右CKで波状攻撃を仕掛けるが、日本が懸命に守り抜く。14分にはキルケニーのシュートを長友が対応。そして終了直前に内田→伊野波が入る。これは守備固めかな。後半15分、岡崎がエリアギリギリのところでハンドを取られてFK献上。カーニーのFKは壁に当たり、こぼれ球は長友がクリアして試合終了!日本、延長戦を制してアジアカップ優勝!
いやったぁーーっ!!ザックJAPANがアジアチャンピオンに立ちました~!!オーストラリアとの決勝戦は、90分戦っても両チーム無得点、豪州のクロスボールがあわやゴールになりかけたり、相手の高さと堅守に苦しめられましたが、延長後半5分に李忠成選手の豪快なボレーシュートで先制。これが決勝点となり、1-0で勝利しました。日本は2004年の中国大会以来、2大会ぶり4度目のアジア王者になりました。優勝4回は大会史上最多です。
試合前は豪州に苦戦、香川不在で勝てる気がしなかったけど、最後にまた奇跡が起きて本当にうれしい!本来は左サイドバックの長友選手が、後半に中盤に上げた事が功を奏したし、李選手のボレーシュートは相手GKも反応できませんでしたね。会心の一撃で途中出場に大きく応えた李選手、本当に持ってるわ!それに終盤の豪州の猛攻をよく耐えた!準決勝の韓国戦の教訓がここで活かされましたね。日本キラーのケーヒルに得点を与えさせなかった事も良かった。2006年のドイツW杯での悪夢以降「日本の天敵」というイメージでしたが、今回の勝利でようやくあの時のリベンジが果たせた感じがします。
今回のアジア杯を振り返ると、ザックJAPANが逆境に強く、ここ一番での勝負強さが大きく発揮されました。初戦のヨルダン戦では、先制されながらも後半終了間際に追い付いて1-1の引き分けに終わり、勝ち点1と厳しいスタートとなりました。2戦目のシリア戦では、川島選手の一発退場がありましたが、本田選手の決勝PKで勝利。3戦目のサウジアラビア戦は岡崎選手のハットトリックもあり、5-0で圧勝してB組1位通過。準々決勝では、カタールを相手に2度もリードされながらも、香川選手の活躍などもあって大逆転勝利。準決勝の韓国戦はPK戦まで縺れ、川島選手がPK2本止めてみせ、5年ぶりに韓国勝利。そして決勝では豪州に1-0で下しました。
あと、「日替わりヒーロー」も続々と登場。ヨルダン戦の吉田麻也、シリア戦の本田圭佑、サウジ戦の岡崎慎司と西川周作、カタール戦では2得点の香川真司&決勝点の伊野波雅彦、韓国戦は細貝萌と川島永嗣、豪州戦は李忠成選手。このうち吉田・伊野波・細貝・李の4選手はこの大会で代表初ゴールを挙げました。本田圭佑選手は5試合に出場し、日本の攻撃陣を引っ張ったとして今大会のMVPに選ばれました。個人的には李選手かなあ。
故障者続出、若手主体、退場者が出て10人でのプレーを強いられたりと厳しいシーンがありましたが、ザッケローニ監督の采配、交代組の活躍、そしてチーム一丸でアジア王者をもぎ取りました。日本にいる香川選手も喜んでいるだろうし、韓国やオーストラリアを破っての優勝は価値がありそうだ。7月の南米選手権ではアジア王者として乗り込み、コンフェデレーションズカップ出場権獲得、今後の日本代表は世界への戦いが続きます。2014年のブラジルW杯に向けて好スタート、アジアカップ優勝おめでとう!ザックJAPAN最高ですっ!