日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

【アジアカップ2011】ザックJAPANヨルダンに大苦戦の末引き分け。王座奪還への道は険しいか?

2011年01月10日 | soccer

今月7日に開幕したアジア王者決定戦「AFCアジアカップ2011 カタール大会」は、9日にサッカー日本代表の初戦が行われました。今大会の開催地・カタールは、2022年のワールドカップ開催国に選ばれ、日本にとってはアメリカW杯最終予選での「ドーハの悲劇」が生まれた場所でもあります。ザックJAPANは、本田圭佑、香川真司、長友佑都ら海外組が集結すれば、李忠成、吉田麻也、柏木陽介といった若手選手を招集し、2大会ぶりのアジア王者を狙います。初戦の対戦相手はFIFAランク108位のヨルダン。格下に楽勝して白星スタートと行きたいところでしたが、思わぬ大苦戦を強いられました。


日本のスタメンはこちら
GK 1 川島永嗣
DF 4 今野泰幸
DF 5 長友佑都
DF 6 内田篤人
DF 22 吉田麻也
MF 7 遠藤保仁
MF 8 松井大輔
MF 10 香川真司
MF 17 長谷部誠
MF 18 本田圭佑
FW 11 前田遼一
故障者続出のDF陣は、吉田と今野がCBを組む形に。中盤は松井・香川・長谷部・本田の海外組が中心。FWは昨季のJリーグ得点王・前田の1トップ。


日本のキックオフで始まったこの試合、前半開始早々に本田圭がいきなり前線へドリブル突破を見せます。4分、コーナーキックのこぼれ球を拾った長谷部がペナルティエリア手前からシュートを放つが、相手選手に当たる。6分には本田圭→前田が左足で放つも、ゴール右に外れます。14分、ゴールほぼ中央の位置でのFKを遠藤が蹴るも壁に当たり、跳ね返りを遠藤が上げ、香川にボールが渡るも上手くシュートできず。25分、日本はCKのチャンスを作り、長谷部のミドルをGKが弾くと、ゴール前に詰めていた吉田が叩きこんでゴールかなと思われましたが、その前にオフサイド…。惜しくも先制点ならず。
ヨルダンは29分過ぎにチャンスを迎え、ハサンのシュートは枠外、オダイの左足シュートは川島の正面。38分、ヨルダンのCKをバセムが頭で合わせますが、これはゴール左に外れる。40分、日本は右サイドの内田のパスを前田がスルーし、香川がエリア内に進入してシュートするも、GKの好セーブに阻まれる。そして前半終了間際、ヨルダンはハサンが遠藤を交わしてシュートすると、ボールはDF吉田の足に当たってコースが変わり、そのままゴールネットへ…。川島一歩も動けず…。日本は何とも不運な形で先制されてしまい、前半はヨルダン1点リードで折り返します。

1点を追う日本は、後半開始から前田を下げて李忠成を投入。後半立ち上がり、先制したヨルダンが主導権を握り、オダイのヘッド、A・ディーブがシュート放つも追加点奪えず。日本は後半10分にFKのチャンスを得ると、本田圭が直接狙ったのですが、これはGKにパンチングされた。13分には遠藤→香川とつなぎ、最後は李のところにボールが来たが、シュート打てない。13分、松井OUTで岡崎を投入して攻撃の層を厚くします。16分には香川のループシュートもGK正面、その1分後、岡崎が左サイドでクロスを入れると、中央から走り込んできた長谷部がスライディングボレー!しかし、これはわずかに右。
その後の日本の反撃は続くが、なかなか同点ゴールが奪えないまま時間だけが過ぎていく…。後半34分、長友のパスを受けた本田圭がシュートするもGKにキャッチされる。39分には遠藤クロスに岡崎が合わせるもオフサイド。試合はロスタイムを迎え、誰もが日本の黒星を予感した47分、左CKをショートで繋ぐと長谷部のクロスに吉田のヘディングシュートが決まり1-1の同点!逆転しようと更に攻め込む日本は、途中出場・藤本淳吾のクロスに岡崎が飛び込むも決まらず。終了間際、遠藤のクロスを吉田が頭で落とし、李忠成が反応するもシュート打ちきれず試合終了。日本VSヨルダンは1-1の引き分けに終わり、両チームとも勝ち点1ずつを分け与える結果となりました。


今回の試合は負けずに済んだけど、格下のヨルダンを相手に大苦戦を強いられ、アジアカップ初戦を白星スタートで飾る事ができずに終わりました。アジアの戦いは難しくて厳しいですね…。それに中東のチームはどこも強そうに感じるしなあ。香川選手もドイツ同様のプレーがあまりできていなかったし、前田選手と李忠成選手のFW陣がゴールを奪えず…。失点を許してDF不在が露呈と課題が多かったです。
前半終了間際に先制点を奪われ、後半は岡崎選手などを投入して反撃するもなかなかゴールが取れない展開が続いていて、正直負けるんではないかと思われました。そんな中、ロスタイムに吉田麻也選手がチームを救う同点ゴールで引き分けに持ち込んだのでした。前半終了間際に自らの足に当たってゴールを献上してしまうというミスを犯しましたが、土壇場の同点弾で帳消しに。吉田選手にとってこの試合はいい経験になったのではないかと思います。
ザッケローニ監督もヨルダン戦を振り返って「結果には満足していない。非常に残念だった」と不満を漏らしていました。今回のような事が続けば、王座奪還どころがグループリーグ敗退の可能性もあります。ベスト8進出のためには残り2試合を連勝しなければなりません。前途多難の厳しいスタートを切ったザックJAPANの運命はいかに…。
「日本VSヨルダン」の後に行われた、グループBのもう1試合「サウジアラビアVSシリア」の試合は、2-1でシリアがサウジアラビアを破って勝ち点3を獲得しました。B組はサウジと日本の2強モードだけど、初戦から波乱が起きてシリアが現在首位ですか。日本は13日の第2戦でシリアと対戦。ここで勝てば決勝トーナメント行きに望みを繋ぎ、逆に引き分け以下なら黄信号が灯ると言っていいでしょう。次戦はとにかく勝つしかない、お願いだから勝ち点3を奪ってくれー!



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