12月に突入し、2013年も残り1か月を切って年末モードとなりました。12月2日は今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2013 ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、「今でしょ!」、「じぇじぇじぇ」、「倍返し」、「お・も・て・な・し」の4語が年間大賞に選ばれました。一度に4つも選出されたのは、30回の歴史の中で史上初だそうです。
トップ10に選ばれたのは次の通り。
①「ご当地キャラ」
②「アベノミクス」
③「今でしょ!」
④「じぇじぇじぇ」
⑤「特定秘密保護法」
⑥「倍返し」
⑦「PM2・5」
⑧「ブラック企業」
⑨「ヘイトスピーチ」
⑩「お・も・て・な・し」
トップ10には、都道府県や市町村のイメージキャラ「ご当地キャラ」、安倍晋三首相が提唱した経済政策「アベノミクス」、労働者を酷使させて使い捨てにする会社を指す「ブラック企業」、大気汚染が激しい中国から飛来する微粒子「PM2.5」などが選出。また、「被災地が、東北が、日本がひとつになった 楽天、日本一をありがとう」が選考委員特別賞に選ばれました。ただ、「日本一ありがとう」って全然流行っていないし、テレビで聞いた覚えがありません。
「倍返し」、「今でしょ」、「じぇじぇじぇ」、「お・も・て・な・し」の中から1つか2つは大賞になるだろうと思われましたが、最終的には全て大賞に選ばれる結果となりました。
「今でしょ」は東進ハイスクールのCMから生まれた言葉で、林修先生が予備校生に「いつやるか?今でしょ!」と問い掛けるシーンが話題となりました。林先生はこのCMで一躍時の人となり、バラエティ番組などに出演しました。「今でしょ」が選ばれた事について、「早めに流行ったので厳しいかと思ったけど、選ばれて嬉しい」と語っていました。
「倍返し」は、この夏にTBSで放送されたドラマ「半沢直樹」で、主人公の半沢直樹役を演じた堺雅人さんが憎い上司に反撃する時に言い放つ決め台詞。最初は「やられたらやりかえす。倍返しだ!」、第4話では「10倍返し」、そして最終回では「100倍返し」までパワーアップ。視聴率も1話ごとに上昇し、第7話で30.0%、最終回では42.2%の高視聴率を記録しました。
「お・も・て・な・し」は、今年9月のIOC総会での東京五輪招致の最終プレゼンテーションで、滝川クリステルさんがジェスチャーを交えながら日本人のおもてなしの心をアピールしたときに発したもの。「2020年東京五輪」の招致に失敗していたら、流行語大賞にノミネートされていなかったと思います。
「じぇじぇじぇ」は、岩手県三陸地方の方言で、驚いたり戸惑ったりするときに発せられるもの。連続テレビ小説「あまちゃん」内でも多く使われました。受賞式ではヒロインの能年玲奈さんが「じぇじぇじぇと叫びたい」と大喜びでした。
今回は選考委員の1人が「今年は豊作の年」の言葉が出るほどかなり盛り上がったみたいですが、その一方でお笑い芸人のギャグが1つも入りませんでした。前田敦子さんのモノマネで人気者となったキンタロー。さんの「フライングゲット」もノミネートされたけど、ベスト10には届かず。でも、「流行語大賞に選ばれた芸人は翌年消える」というジンクスがあるので、キンタロー。さんは来年以降も仕事がありそうです。