日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

「国立最蹴章」第92回全国高校サッカー準決勝  富山第一と星稜の北陸勢2校が決勝進出を果たす!

2014年01月12日 | soccer

第92回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が11日、東京・国立競技場で行われました。昨年12月30日に開幕したこの大会、今月5日の準々決勝に勝利した富山第一、四日市中央工業(三重)、星稜(石川)、京都橘の4校が「聖地国立」の切符を手にしました。13日の決勝戦に進むチームは一体どこなのか!?



準決勝第1試合:四日市中央工VS富山第一
前半8分、四中工が先にチャンスを作り、小林颯が左サイドから右足のミドルシュートを放ちますが、富一GK・高橋佑のセーブに阻まれます。対する富一は22分、西村拓真が味方とのワンツーパスに抜け出したが、シュートは四中工GK・高田勝至の右足に阻まれる。続く左のショートコーナー→DF村上寛和のヘディングは相手DFにブロックされるも、こぼれ球を藤井徹が流し込み、富山第一が1点を先制します。
前半31分、富一は渡辺仁史朗が右サイドでペナルティエリアから飛び出してきた相手GKに倒されてFKを得ると、竹澤昂樹がグラウンダーで直接狙うもキャッチされる。1点ビハインドの四中工は前半43分、左サイドでFKを獲得。このFKを中田永一が左足で直接決める!富一GK・高橋が一歩も動けないほどのビューティフルゴールで、四中工が前半終了間際に同点に追い付きます。
同点で迎えた後半8分、富山第一は渡辺が右サイドを突破してからシュートを狙うも左へ逸れ、9分には左サイドからのロングパスが前線の位置にいた西村に渡り、西村がDFとの競り合いから左足シュート。しかし、四中工GK・高田のセーブに阻まれて勝ち越しならず。後半12分、中盤で野沢祐弥のパス→竹沢がドリブルで高い位置まで持ち込み、竹沢のシュートのこぼれ球を細木勇人が拾い、最後は右足で落ち着いて決め、富山第一が2-1と勝ち越しに成功。
しかし後半27分、四中工は自陣からロングフィードを入れると、井手川純が一気にDFラインの裏へ抜け出し、最後は右足シュートをゴール右隅に流し込む。2-2と四日市中央が再び試合を振り出しに戻します。
再び追いつかれた富一は後半32分、大塚翔のスルーパス→川縁大雅のシュートは相手GKのセーブに阻まれ、続く右CKを村上が合わせるも、四中工GK・高田が止める。対する四中工は37分、森島司の縦パス→途中出場・舘和希がシュートを狙うも、わずかにゴール右。試合は90分間戦い、2-2のままPK戦へ。
運命のPK戦、両チーム2人ずつ成功して迎えた3人目、富一は野沢祐弥が左隅に決めたのに対し、四中工3人目・中田は右を狙ったが、代わった富一GK・田子真太郎が中田のシュートを止める!その後、富山第一は4人目の渡辺、5人目の細木がほぼ真ん中に決めて勝負あり。5人全員成功した富山第一が、富山県勢&北陸勢初の決勝進出を果たしました。


準決勝第2試合:星稜VS京都橘
前回大会の準優勝校・京都橘は、今大会注目のストライカー・小屋松知哉がここまで3得点。方や星稜は3試合連続無失点でベスト4進出。持ち前の堅守で小屋松を止めて初の決勝進出なるか。2大会連続ベスト4同士の一戦は、序盤から試合が動きました。
前半2分、星稜は右サイドの原田亘がクロスを上げると、森山泰希がスルー→相手DFの前に走り込んだ仲谷将樹が左足シュートをゴール左隅に決め、早々と先制点をもぎ取ります。いきなり1点を追いかける展開となった京都橘は、前半24分にチャンスを迎えます。右サイドで中野克哉がドリブルで持ち込むと、小屋松のラストパス→中山俊輝が右足ダイレクトでシュートを放ちますが、星稜GKにキャッチされる。その後は両チーム決め手を欠き、前半は星稜1点リードで折り返し。
エンドが変わった後半5分、星稜は右サイドの森下洋平のクロス→ペナルティエリア内で寺村介が京都橘DF・倉本光太郎に倒されてPKを獲得。星稜に追加点のビッグチャンス到来。このPKを寺村がしっかりと決めて2点目。
2点ビハインドの京都橘は、後半10分に赤澤祥平を投入。その3分後の後半13分、小川礼太のロングパスからチャンスが生まれ、中山のパスを受けた赤澤が右からシュートを打ったが、相手DFにブロックされる。17分には味方のパスを受けた中野克哉がフリーの位置から右足シュート!しかし、星稜GK・近藤大河がファインセーブを見せます。星稜は後半19分、仲谷が右サイドを突破してからクロスを上げ、ゴール前まで走り込んでいた原田の左足シュートが決まり、3-0と京都橘を突き放します!
何とか一矢を報いたい京都橘は、後半20分に小屋松がドリブルからミドルシュートを狙ったが、わずかにバーの上。後半23分には中野がドリブルで粘ると、小屋松の右足シュートは星稜GK・近藤に防がれ、こぼれ球を中山が立て続けにシュートを放つも、星稜DFにクリアされてゴールならず。再三反撃のチャンスを掴みながらも、星稜から1点を返す事が出来ない。
後半30分、星稜は右サイドのクロス→森山が胸トラップから左足で流し込んでゴール。決勝進出を決定付けるダメ押しの4点目が生まれました。32分には寺村が右からシュートを放つも、わずかに左に逸れて5点目ならず。試合は星稜高校が4-0で京都橘に快勝。こちらも初めての決勝進出です。



夢の国立での準決勝は、富山第一と星稜の北陸勢2校が決勝に駒を進めました。富山第一は2度もリードを奪いながらも、その度に追い付かれたので、流れ的にも負けるんじゃないかと思われましたが、後半終了間際からPK要員として投入されたGKの田子真太郎選手が、PK戦で四中工・中田選手のシュートを防ぎ、チームを決勝進出に導きました。公式戦初出場でいい仕事しましたね~。現在得点ランキング首位の渡辺選手にゴールはありませんでしたが、藤井選手と細木選手が得点を挙げ、2点目のゴールを挙げた細木選手は、PK戦でも5人目のキッカーを任されて成功しております。5試合で13得点の攻撃力が決勝でも発揮し、星稜の鉄壁ディフェンスを破る事が出来るでしょうか?
星稜高校は3度目のベスト4で初めての決勝進出。京都橘のお株を奪うかのようなゴールラッシュを見せ、キャプテンの寺村選手がPKを決めると、原田選手と仲谷選手が共に1ゴール1アシスト。守備でもボランチを務める平田健人選手が小屋松選手を封じたり、GKの近藤選手は後半にファインセーブを連発。最後まで京都橘の反撃を抑え、4試合連続完封勝利。堅守のイメージが強いけど、攻撃力も4試合で9得点と申し分なし。決勝でもこの日同様の試合運びを見せられるかどうか…。
北陸対決となった13日の決勝戦は、どちらかが勝っても初優勝となります。建て替え工事前最後の国立競技場でのファイナルは白熱した試合になる事を期待したいと思います。





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