競馬ファンの皆さん、明けましておめでとうございます!2014年の中央競馬が5日に開幕し、この日は新春競馬恒例の東西金杯が行われました。今年の競馬界を占うレースを勝ったのは果たして?
中山競馬場のメイン・第63回日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ・芝2000m 16頭立て)は、一昨年の有馬記念で2着に入った③オーシャンブルー、ステイヤーズステークスで2着だった⑦ユニバーサルバンク、3年前の勝ち馬⑮コスモファントム、⑯ケイアイチョウサンと⑩サムソンズプライドの「明け4歳勢」、⑧ディサイファ、⑤サクラアルディート、④カルドブレッサなどが参戦しました。
正面スタンド前でのスタートは、16頭目立った出遅れなし。先行争いでサムソンズプライドと⑥ドリームヒーローが飛び出し、⑫コスモラピュタが3番手につけ、コスモファントム5番手、ユニバーサルバンク、ディサイファ、オーシャン、アルディートは中団グループ、ケイアイチョウサンは後方でゴール板を通過。
1コーナーを回り、ドリームヒーローが果敢に飛ばし、後続に大差をつけて逃げる。サムプラが単独2番手追走、その後ろの3番手にラピュタ、4番手⑬メイショウサミット、内側の5番手にファントム、6番手に②ミッキーパンプキン。中団の7番手集団には、①イケドラゴン、ユニバン、オーシャン・ディサイファ・カルドブレッサの3頭は9~11番手の位置で並走。後方は12番手に⑨セイクリッドバレーとチョウサン、サクラアルディートが14番手、15番手に⑭レインスティック、⑪マックスドリームがしんがり追走。
先頭で逃げるドリヒロは前半1000mを59.4秒で通過、3コーナーのところでユニバーサルバンクとディサイファの4枠2頭、さらにマックスドリームが進出開始。4コーナーを回る所で、ドリームヒーローと2番手集団の差が徐々に無くなり、最後の直線でファントムが先頭に立ち、サムソンズプライドも追い上げ、オーシャンブルーが内に入り、マックスドリームとディサイファが大外から猛追。残り200m~100mの所で内を突いたオーシャンブルーが一気に抜け出し、カルドブレッサが大外から一気に襲いかかるが、オーシャンブルーが先頭でゴールイン!2012年の有馬2着馬が、中山金杯で見事に復活です!
2014年の最初の重賞競走・中山金杯は、最後の直線で最内を突いたオーシャンブルーが、ラストの上り坂で一気に抜け出し、カルドブレッサの猛追を抑えて優勝しました。トップハンデの57.5Kgをモノともせず、一昨年12月の金鯱賞以来、約1年1か月ぶりの勝利で、重賞2勝目。鞍上のフランシス・ベリー騎手は、昨年1月21日の京成杯以来の重賞制覇で、通算3勝目となりました。カルドブレッサはあと一歩届かず2着、1番人気だったディサイファは3着、3番人気のケイアイチョウサンが5着、2番人気・ユニバーサルバンクは11着でした。
オーシャンブルーは一昨年の金鯱賞で重賞初制覇、その次の有馬記念で2着と健闘し、「来年はもっと活躍するだろう」と思われました。しかし、2013年は日経賞で9着、オールカマーで7着、秋の天皇賞で13着、連覇を狙った金鯱賞で10着に敗れ、不振に苦しんだ1年でした。年が明け、この中山金杯でベリー騎手の「VERY GOOD!]な好騎乗により1着。ようやく長いトンネルから抜け出す事ができました。昨年は試練の1年でしたが、今年は飛躍の年となるでしょうか。
京都メイン・第52回スポーツニッポン賞京都金杯(GⅢ・芝1600m)は、2014年のマイル戦線での活躍を狙う16頭が出走。2年前の覇者で昨年は七夕賞を勝った⑧マイネルラクリマ、阪神カップ2着の⑩ガルボ、ブエナビスタの姉⑤トーセンレーヴといった実績馬に加え、⑨メイケイペガスター、⑭プリムラブルガリス、⑦シャイニープリンス、⑮ネオウィズダム、⑥オースミナイン、⑯サンライズメジャーといった新興勢力が参戦。
スタートで②エキストラエンドが後手を踏んだ以外は、各馬綺麗に飛び出す。⑫テイエムオオタカが先手を奪うが、④タマモナイスプレイが馬なりで上がって先頭に立つ。シャイニープリンスが3番手、ガルボと⑬ブレイズアトレイルが4,5番手で並び、6番手集団は固まっていて、内には①ドリームバスケット、トーセンレーヴ、マイネルラクリマ、⑪ミヤジタイガ、ネオウィズダム、プリムラブルガリス、メイケイペガスターが横一線。その後ろにはエキストラ、オースミナイン、サンライズメジャーがいて、③スマートギアがポツンと最後方。
外回り3コーナーに差し掛かり、残り600mでプルガリスが好位まで上がり、ブレイズが3番手まで浮上。ペガスターも外に持ち出している。オースミナインは馬群の中、ラクリマは後方まで下げ末脚勝負にかける。4コーナーから最後の直線へと差し掛かり、先頭争いはシャイニー、オオタカ、ブレイズアトレイルの3頭が競り合うと、外からガルボ、間からエキストラエンド、オースミナインも連れて上がって来た。更にドリバスがインを突きにかかる。ラスト100mでエキストラが先頭に立ち、オースミナインが2番手で抜け出すも、エキストラエンドが先頭でゴールイン!スタートでちょっと出遅れながらも、最後は鮮やかに差し切って快勝です!
マイル重賞の京都金杯は、直線の激しい叩き合いから、単勝6番人気だったエキストラエンドが馬群を割って抜け出すと、ゴール残り50mあたりで突き放し、最後は2着に1馬身半差をつけての勝利。6度目の重賞挑戦でうれしい初制覇となりました。2着には1番人気のオースミナインが入り、ディープインパクト産駒の1,2決着となりました。3番人気のマイネルラクリマは11着、2番人気・メイケイペガスターはブービーの15着、9か月以上の休養から戻って来たトーセンレーヴは8着でした。
エキストラエンドは父・ディープインパクト、母・カーリング、現役時代に重賞を4勝したローエングリンを兄に持っています。この馬に騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、昨年に続き、京都金杯を連覇。同レースの連覇は史上4人目となります。エキストラはこれまで1800~2400mのレースを使い続け、5月の「シンボリルドルフカップ」とジューンステークスで連勝した後、毎日王冠で9着。この日は前走から3か月の休み明けで臨みましたが、距離短縮が功を奏しました。マイル初挑戦でいきなり重賞制覇したんで、この上半期の目標は「安田記念」で決まりか?エキストラエンドの更なる出世に期待したい。