ロシアのCSKAモスクワからイタリアの名門・ACミランに移籍したサッカー日本代表の本田圭佑選手が、日本時間8日にミランの本拠地「サンシーロ(ジュゼッペ・メアッツァ)」で入団記者会見を行いました。
この日の入団会見には、本田選手とガリアーニ副会長が出席。会見席のバックスクリーンには「WELCOME 10 KEISUKE」と書かれたロゴが写されていました。
本田選手は報道陣の質問に全て英語で回答。ミラノに来てからの数日間については、「とてもワクワクしていて、毎日が幸せです」と喜びを感じている事を明かし、「10番という背番号に意識しているか」という問いには、「12歳の頃にセリエAでプレーして、背番号10をつけたいと作文に書いた。その夢が実現して嬉しい」と語りました。「12日のサッスオーロ戦には出場できるか」と聞かれ、「1か月間プレーしていないからわからないので、少し時間が必要かもしれない」と明言を避けました。
ミランでの目標については「UEFAチャンピオンズリーグで優勝したい。その期待に沿えるようにしないといけない。アシストやゴールを決められるように最ベストを尽くしたい。」と意気込みを語り、どのポジションで出たいかの問いには、「どこでもやれるけど、一番得意なトップ下でやりたい」。そして、「今回の移籍で数多くのクラブの中からなぜミランを選んだか?」と聞かれ、「心の中のリトル本田に聞いたところ、ミランでプレーしろと言われた」と回答しました。
本田選手がようやくACミランの仲間入りを果たしました。ビッグクラブへの移籍が実現したのもそうだけど、伝統ある「背番号10」を背負うのは、かなり期待されているんだなあという印象を受けました。過去にはルート・フリット、ルイ・コスタ、セードルフ、ボアテングなどが着けていて、本田選手が往年の名選手と肩を並ぶことになります。
ミランはセリエAで優勝18回、UEFAチャンピオンズリーグで7度優勝、クラブ世界一に4回も輝いた、イタリアを代表する名門チーム。キャプテンのモントリーヴォをはじめ、ブラジル代表のカカとロビーニョ、イタリア代表のバロテッリとエル・シャーラウィ、オランダ代表のデ・ヨングなどが在籍していますが、今季は18試合で5勝7分け6敗・勝ち点22の11位と低迷。首位のユヴェントス(勝ち点49)に27点差をつけられ、3位以内に与えられる欧州CLの出場権内どころか、ヨーロッパリーグ出場権獲得も厳しい状況。ちなみに、ミランのライバルで、長友佑都選手が所属しているインテルは現在6位です。
本田選手は今月4日にミラノ入りし、空港内で地元報道陣とミラニスタ達に熱烈な歓迎を受けると、6日のアタランタ戦を観戦し、カカ選手のゴールに大喜び。早ければ今月12日のサッスオーロ戦がミランでのデビュー戦となるんですが、スタメン及びベンチメンバー入りなるでしょうか。本田選手には苦境のミランを救う存在になってもらいたいし、背番号10に見合った成績を残してくれる事を期待したいです。