イタリアの名門・ACミランに移籍した本田圭佑選手が、日本時間16日未明にミラノのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)で行われたコッパ・イタリア5回戦のスペツィア(セリエB=2部リーグ)戦に先発出場。ミラン移籍後初めての本拠地で大きな存在感を示しました。
トップ下に入った本田は、前半からチームのチャンスを演出。前半19分に中央からドリブルで持ち込むと、前半22分にはゴールやや左寄りのFKを自ら蹴り、本田が蹴ったボールは味方選手が頭で落とし、ゴール前にいたパッツィーニがシュートを放ちますが、惜しくもゴール左に逸れて先制ならず。26分には本田が前線へ縦パスを入れ、アンドレア・ポリがヒールで落とし→パッツィーニのシュートはバーの上。
ミランは前半28分、右サイドからパッツィーニがクロスを入れ、ゴール前でフリーになっていたロビーニョがダイビングヘッドで押し込み、ミランが1点を先制します。31分には本田→ロビーニョ→ポリの浮き球→最後はパッツィーニのボレーシュートが決まり2-0とリードを拡げます。
ミラン2点リードで迎えた後半開始早々の2分、歓喜の瞬間が訪れます。左のショートコーナーからモントリーボのミドルシュートを相手GKが弾き、こぼれ球に反応した本田が左足シュートを叩き込み3点目!本田は後半5分、中盤でボールを奪い、ドリブル突破からパッツィーニへラストパスを送る。しかし、本田のパスを受けたパッツィーニがシュートを大きく外してしまう。結局本田は後半19分にヴァルテル・ビルサと交代するまでプレーを続けました。試合も3-1でミランが快勝し、準々決勝に進出しました。
本田選手が本拠地デビュー戦で結果を出しました!前半はパスでチャンスを演出すると、後半2分に3点目となるシュートを決め、移籍後初ゴールを奪いました。格下が相手だったとはいえ、地元のミラニスタ達のハートを鷲掴みにさせたのは大きいでしょう。タソッティ監督代行も「素晴らしいゴールだった」と称賛し、地元メディアも10点満点中「7点」の高評価。ミランデビュー戦の12日のサッスオーロ戦(セリエA第19節)の時も高得点を与えてました。2戦目で公式戦初ゴールを決めたから、リーグ戦初ゴールも期待できそうです。
ミランの今後の日程は、19日にセリエA第20節のヴェローナ戦、22日にコッパイタリア準々決勝・ウディネーゼ戦、さらに26日にはアウェー・カリアリ戦が控えています。ミランは12日の試合後にアッレグリ監督が解任され、かつてミランでプレーし、今月14日に現役引退を表明したばかりのセードルフ氏が新監督に就任。指導者経験ゼロの人物に監督をやらせて大丈夫なのか?セードルフ新監督は「私は本田のように自分の意見を監督に言うタイプの選手が好きだ」と本田選手を気に入っている様子。セードルフ&本田の「新旧10番コンビ」でミランなるか?