皐月賞トライアル・第53回報知杯弥生賞(GⅡ・芝2000m 12頭立て)が6日、中山競馬場で行われました。3着までに優先出走権が与えられるこのレース、今年は無敗の2歳王者⑩リオンディーズ、若駒ステークスを制した⑪マカヒキ、朝日杯FS2着の④エアスピネルの「3強」に加え、中山2000mで勝利経験がある③タイセイサミット、札幌2歳ステークスを勝った①アドマイヤエイカンなどが参戦しました。
スタートは13頭横一線。マカヒキはやや下がり気味か?スタンド前での先行争いで、内から②シャララ、真ん中から⑨ケンホファヴァルトが前を行く。エアスピネルは中団に位置づけてるが、折り合いを欠いている。リオンディーズは馬なりで先行策か?マカヒキは最後方で1コーナーを回った。
1,2コーナーから向正面に入るところで縦長の展開となり、ケンホファヴァルトが先頭、2番手にシャララ、3番手に⑨モーゼスがつける。少し離れた4番手にリオンディーズがいて、その後ろの5番手にエアスピネルが追走する。6番手③タイセイサミット、7番手⑧イマジンザット、8番手にアドマイヤエイカン、マカヒキが9番手まで上昇。後方は⑥モウカッテル、⑤ヴィガーエッジ、⑫エディクトと続く。
3コーナーをカーブし、ホファヴァルトが先頭、モーゼスが2番手に浮上。リオン4番手、スピネル5番手は変わらず。マカヒキはまだ中団より後ろのポジション。4コーナー手前で、リオンディーズが先頭集団に並びかけると、直線に入るところで早くも先頭に立つ。エアスピネルも2番手に上がり、さらにマカヒキがやってきた!ゴール残り200mを切り、先頭争いはリオン・スピネル・マカヒキの3頭に絞られ、リオンが押し切るかと思われたが、マカヒキがゴール前でかわして先頭ゴールイン!マカヒキが3強対決を制し、無傷の3連勝を果たしました!
弥生賞 全着順&払戻金
1着⑪マカヒキ 1分59秒9
2着⑩リオンディーズ クビ
3着④エアスピネル 2馬身
4着③タイセイサミット 5馬身
5着①アドマイヤエイカン 3/4馬身
6着⑫エディクト 1馬身1/4
7着⑧イマジンザット 1馬身1/4
8着⑨モーゼス 3馬身
9着⑥モウカッテル アタマ
10着②シャララ 3馬身2/1
11着⑦ケンホファヴァルト クビ
12着⑤ヴィガーエッジ 大差
単勝 ⑪ 260円
複勝 ⑪ 110円 ⑩ 110円 ④ 110円
枠連 [7]-[8] 220円
馬連 ⑩-⑪ 220円
馬単 ⑪-⑩ 440円
ワイド ⑩-⑪ 120円 ④-⑩ 130円 ④-⑪ 160円
3連複 ④-⑩-⑪ 190円
3連単 ⑪-⑩-④ 830円
皐月賞を占う重要な一戦は、リオンディーズ、マカヒキ、エアスピネルの人気上位3頭のマッチレースとなりましたが、2番人気のマカヒキが、ゴール前でリオンディーズを差し切り優勝しました。1番人気・リオンディーズは4コーナーで早めに抜け出たものの、押し切れずにクビ差の2着。3着だったエアスピネルは、スタート直後に掛かったのが痛かった。この3頭が4月17日の皐月賞の優先出走権を獲得しました。
デビューから負け無しの3連勝で重賞初制覇を飾ったマカヒキは、父・ディープインパクト、母・ウィキウィキという血統で、馬主は金子真人ホールディングス。新馬戦→若駒ステークス→弥生賞制覇は、ディープと同じ道をたどっています。デビュー2戦は京都、今回が初めての関東遠征でしたが、課題の輸送も問題なし。上がり3ハロンは33.6秒と、メンバー唯一の33秒台を叩き出しました。
2歳王者を破り、デビューから3戦3勝で皐月賞に向かうことになったマカヒキ。同じく3戦3勝のサトノダイヤモンドとの無敗対決が楽しみになりました。ちなみに、サトノダイヤモンドとマカヒキは、ともにクリストフ・ルメール騎手のお手馬。皐月賞でルメール騎手はどちらを選択するのでしょうか?