日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

春の牝馬GⅠへ!フィリーズレビュー&中山牝馬ステークス

2016年03月13日 | 競馬

13日は東西で春の牝馬GⅠに向けての重賞競走がありました。阪神競馬場では桜花賞トライアルのフィリーズレビュー、中山競馬場では古馬の牝馬によるハンデ重賞・中山牝馬ステークスが行われました。



阪神メイン・第50回報知杯フィリーズレビュー(GⅡ・芝1400m 18頭立て)は、メンバー唯一の重賞ウィナー⑦キャンディバローズ(ファンタジーステークス覇者)、阪神ジュベナイルフィリーズ5着⑨アットザシーサイド、エルフィンステークス2着③ダイアナヘイロー、⑯ナタリーバローズ、⑭クードラパン、⑱メイショウスイヅキ、⑪リルティングインクなどが参戦しました。
スタートで⑰カトルラポールが好スタートを決めたのに対し、⑮エイシンピカソがやや出遅れる。先行争いでキャンディバローズが前に出て、⑩ソーディヴァインが2番手につけ、⑫ワンダフルラッシュと②ソルヴェイグが3,4番手で並ぶ。真ん中の5番手に⑥カネトシブレス、6番手⑬ウインミレーユ、7番手集団には①サルドナ・⑪リルティングインク・カトルラポールの3頭が並ぶ。その後ろの10番手にアットザシーサイド、内側の11番手に④ライディングハイ、12番手メイショウスイヅキ、13番手ダイアナヘイロー。後方グループでは、14~16番手のところに⑤ボーダレス、⑧エターナルユース、ナタリーバローズの3頭が一団を形成し、17番手クードラパン、スタートで後手を踏んだエイシンピカソがしんがりを追走する。
内回り3,4コーナー中間点を過ぎ、キャンバロがマイペースで逃げ、ソーディヴァインが2番手、ミレーユとワンダフルも好位につけ、シーサイド、ダイアナ、ナタリーはまだ馬群の中。18頭が一団の除隊で4コーナーから最後の直線へと差し掛かり、キャンディバローズがまだ逃げるが、外からソルヴェイグが接近する。アットザシーサイドとナタリーバローズはまだ伸びない。ゴール残り100mを切り、キャンディバローズとソルヴェイグの2頭が叩き合い、ゴール前でソルヴェイグが抜け出し1着ゴールイン!アットザシーサイドもようやく追い込むも2着まで…。


桜花賞への3枚の切符をかけた一戦は、単勝8番人気の伏兵・ソルヴェイグが、キャンディバローズとの競り合いを制して優勝。1番人気のアットザシーサイドがゴール前追い込んで2着、2番人気のキャンディバローズが3着に入り、この上位3頭が桜花賞の優先出走権を獲得しました。4番人気のダイアナヘイローは大外強襲も及ばず4着、3番人気のナタリーバローズはブービーの17着と大敗。
人気上位2頭を破ったソルヴェイグは、重賞初チャレンジで見事初制覇。栗東・鮫島一歩厩舎所属で、父はダイワメジャー、母・アスドゥクール(母の父ジャングルポケット)という血統です。昨年11月の新馬戦で勝って以降は3連敗で、前走は500万下(2月20日@阪神)で5着。このレースには抽選により出走を果たし、見事に番狂わせを起こしました。

これで桜花賞トライアルが全て終わり、チューリップ賞からはシンハライト、ジュエラー、ラベンダーヴァレイの3頭が優先出走権を獲得し、アネモネステークスからはチェッキーノとアッラサルーテの2頭、そしてFRからソルヴェイグ、アットザシーサイド、キャンディバローズが出走権を手にしました。この中からメジャーエンブレムに対抗できそうなのは、シンハライトとジュエラーぐらいしかいないかもなあ…。



中山メイン・第34回ローレル競馬場賞中山牝馬ステークス(GⅢ・芝1800m 16頭立て)は、今年こそはGⅠタイトル獲得を目指す⑮ルージュバック、ターコイズステークスを勝った⑫シングウィズジョイ、「愛知杯組」から⑤リーサルウェポン・④アースライズ・⑯シュンドルボン・⑦フレイムコード・②レイヌドネージュ・⑨ハピネスダンサー、他にも⑭キャットコイン、①クインズミラーグロ、③ウィンリバティ、⑧ノボリディアーナなどが参戦しました。
ほぼ揃ったスタートで始まったこのレース、⑩アルマディヴァンが先手を取り、⑫シングウィズジョイが2番手、ウィンリバティは3番手グループ、ハピネスダンサーは中団より前、ルージュバックは中団、アースライズは中団よりうしろの位置でスタンド前を通過。
1コーナーから向正面に向かうところで、アルマディヴァンが先頭、2番手にシングウィズジョイ、⑪リメインサイレントとクインズミラーグロが3,4番手で並ぶ。5番手ウインリバティ、6番手⑬ヴィルジニア。7番手アースライズ、8番手にハピネスダンサー、その後ろの9番手にルージュバックが追走。人気上位3頭は中団のポジションにつけた。10番手集団⑥メイショウスザンナ・キャットコイン・シュンドルボン、その外から⑦フレイムコードが後方から一気に上昇。後方ではノボリディアーナ、レイヌドネージュ、リーサルウェポンと続く。
3コーナーを回り、今度はフレイムが先頭に立ち、リメインが2番手に上がり、ヴィルジニアが3番手に上がり、外からルージュが4番手まで進出。シュンドルも先頭争いに加わる。アースライズ、ハピネスはまだ中団。
最後の直線コースに入り、フレイムコードが粘るところを、ルージュバックがかわして先頭に立つ。しかし、外からシュンドルボンが追い上げ、ゴール前でルージュバックをかわしてゴールイン!シュンドルボンが中山の地で重賞初制覇!ルージュバック復活勝利ならず…。


ヴィクトリアマイルに向けてのステップレース・中山牝馬ステークスは、単勝4番人気・シュンドルボンが、ゴール前で差し切って優勝。単勝2倍の1番人気だったルージュバックはクビ差の2着。一旦は先頭に出たものの、抜け出すことができませんでした。メンバーのことを考えると、ここは勝たなければいけない一戦だっただけに痛い敗戦といえるでしょう。勝ったシュンドルボンの斤量が54キロだったのに対し、ルージュバックは56キロ。2キロの斤量差は大きい…。そして、3着には15番人気のメイショウスザンナが入りました。
勝ったシュンドルボンは、父がハーツクライ、母・ネイチャーガイドという血統。重賞はこれまで2度挑戦し、エリザベス女王杯で7着、愛知杯で8着。3度目の挑戦となった今回、待望の重賞初制覇を飾りました。鞍上の吉田豊騎手は、2014年の青葉賞以来の重賞制覇。ここ最近は弟の隼人騎手の活躍しているけど、久しぶりにお兄さんが重賞レースで勝ちましたね。




来週は3日連続開催。19日は中京競馬場で3歳馬の重賞競走・ファルコンステークス、20日は中山競馬場で皐月賞トライアルのスプリングステークス、阪神競馬場では天皇賞の前哨戦・阪神大賞典。春分の21日は中山でフラワーカップが行われます。フラワーカップには藤田菜七子騎手が初めて重賞競走に騎乗する可能性も?
阪神大賞典には、復活を目指す2014年菊花賞馬・トーホウジャッカル、昨年の春天で3着だったカレンミロティック、日経新春杯2着・シュヴァルグラン、タンタアレグリア、アドマイヤデウス、アドマイヤフライトなどが登録。
スプリングステークスは、新潟2歳王者・ロードクエスト、京都2歳ステークスを勝ったドレッドノータス、モンスターキング、アドマイヤモラール、プランスシャルマン、マウントロブソンらが出走予定です。今度の3連休は注目レースが目白押しです!




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