JRA女性ジョッキーの藤田菜七子騎手が24日、埼玉・浦和競馬場に参戦。16年ぶりの女性騎手として注目を集めながらも、なかなか初勝利が挙げられない菜七子騎手。3度目の地方遠征で連敗続きにピリオドを打てたのでしょうか?
この日の藤田騎手は7鞍に騎乗。まず1鞍目の第2レースで⑪ケイティーハヤブサに騎乗。スタートから中団を追走しますが、4コーナーで失速して12頭中11着に終わります。
続く第3レース。単勝2番人気の①アスキーコードに騎乗。好スタートを決めると、そのまま先手を奪い取ります。向正面では先頭でレースを引っ張り、3,4コーナー辺りで「持ったまま」後続を引き離しにかかります。そして最後の直線で、②ミカドウェザリアと⑧ゴールドスペラーレの追撃を抑え、そのまま先頭でゴールイン!逃げ切った藤田菜七子騎手、悲願の初勝利です!
3鞍目の第6レースの「ツインエース特別(JRA交流競走)」には、⑧ウインアンビションとのコンビで2勝目を狙います。スタート直後は前の位置につけますが、向正面のところで中団に下げます。そして最後の直線に入り、ウインアンビションが外に出し、3番手まで順位を上げると、ゴール前で①キールアイスを捕らえてゴールイン!今度は差し切り勝ちで2勝目をゲット!
2連勝で勢いに乗る藤田騎手、7レースで①アナログガール(平山真希調教師)に騎乗するも最下位の11着。8レースの「幸手桜のトンネル賞」では⑥トリックショットで9着。9レースの「幸手桜まつり賞」は、⑥イーストスパークルに乗り、後方2番手から一気に追い込んで2着でゴール。メインの第11レース「ティアラカップ」では2番人気②ヒットザトレイルに乗りましたが、11着フィニッシュ。さすがに3勝目は難しかったか…。この日の成績は、1着2回・2着1回という結果でした。
ついにこの時が来ました!藤田菜七子騎手がデビューから22日目、地方・中央合わせて36戦目で待望の初勝利を手にしました。JRA女性騎手の勝利は、2004年6月20日の牧原由貴子さん(現姓・増沢、調教助手)以来約12年ぶり。今月デビューした競馬学校32期生の中でも一番乗りとなります。初勝利のレース後には、「南関東のレジェンド」的場文男騎手とハイタッチする場面も見られました。初勝利を挙げたその次のレースでも勝利し、1日に2勝もマークしました。
藤田騎手の初勝利に祝福の声が相次ぎ、ドバイ滞在中の武豊騎手は「2勝なんてすごい。JRAでもすぐ勝つチャンスがくるだろう」とコメント。競馬ファンでAKB48の小嶋陽菜さんも「私の地元で勝ったならうれしい。応援しているし、いつかGⅠで勝ってほしい」とエールを送りました。
デビュー当初は惜しいレースが続き、最近は下位に終わるレースもありますが、ようやく勝利を手にしてホッとされたんじゃないかなと思います。浦和で挙げた2勝は、今後に自信がつくと思います。勢いそのままに今週末の中央開催でJRA初勝利を手にできるか?藤田菜七子騎手、初勝利おめでとうございます!