春分の日の振替休日だった21日は、中山競馬場で3歳牝馬による重賞競走・第30回フラワーカップ(GⅢ・芝1800m 16頭立て)が行われました。この先の桜花賞またはオークスに向けて賞金を加算したい馬達が集結するこのレースには、⑨エンジェルフェイス、③ゲッカコウ、⑥ヴィブロス、⑦ラルク、⑤ギモーヴ、⑧ルフォール、⑫ペルソナリテ、②フェイズベロシティ、①ラブリーアモン、④アオイサンシャインなどが参戦しました。
スタートでゲッカコウとアオイサンシャインの2頭が好ダッシュを見せたが、エンジェルフェイスがスッと上がって先手を取った。ルフォールとギモーヴも前に位置取り、ラブリーアモンは後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、エンジェルフェイスが先頭、2番手に⑪エテルナミノル、アオイサンシャインが3番手、4番手⑬アオイプリンセス、ギモーヴが5番手を追走。6,7番手にルフォールとゲッカコウが並び、中団の8番手に⑩ウインクルサルーテ、9番手に⑩カジノクイーン。その後ろでは、ラブリーアモン、ラルク、ヴィヴロスの3頭が10番手集団を形成。13番手ペルソナリテ、14番手フェイズベロシティ、15番手⑮ゴッドカリビアン、最後方に⑯フジマサアクトレスが追走する。
3コーナーを回り、エンジェルがマイペースで逃げ続け、アオプリが3番手に浮上。ルフォールとゲッカコウはまだ中団待機。4コーナー手前でエンジェル・エテルナ・アオプリの3頭がほぼ並び、ルフォールが外から上がってきてる。直線コースに差し掛かり、エンジェルフェイスがまだ逃げ続け、2番手を争うエテルナミノルとアオイサンシャインの2頭が追い上げる。馬群の中からゲッカコウ、大外からウインクルサルーテも襲い掛かるが、エンジェルフェイスがそのまま先頭でゴールイン!まんまと逃げ切ったエンジェルフェイス、2連勝で重賞初制覇を飾りました!
フラワーカップ 全着順&払戻金
1着⑨エンジェルフェイス 1分49秒3
2着③ゲッカコウ 1馬身1/4
3着⑩ウインクルサルーテ ハナ
4着⑤ギモーヴ アタマ
5着⑪エテルナミノル クビ
6着④アオイサンシャイン
7着①ラブリーアモン
8着⑧ルフォール
9着⑬アオイプリンセス
10着⑦ラルク
11着②フェイズベロシティ
12着⑥ヴィヴロス
13着⑯フジマサアクトレス
14着⑮ゴッドカリビアン
15着⑫ペルソナリテ
16着⑭カジノクイーン
単勝 ⑨ 290円
複勝 ⑨ 150円 ③ 210円 ⑩ 1,190円
枠連 [2]-[5] 820円
馬連 ③-⑨ 1,120円
馬単 ⑨-③ 1,760円
ワイド ③-⑨ 440円 ③-⑩ 5,840円 ⑨-⑩ 4,500円
3連複 ③-⑨-⑩ 24,920円
3連単 ⑨-③-⑩ 82,600円
この先の牝馬クラシックに向けてのステップレース・フラワーカップは、単勝1番人気のエンジェルフェイスが優勝。序盤から先頭の位置につけ、3,4コーナーで一旦並ばれたものの、最後まで脚色が衰えず、そのまま逃げ切ってみせました。2着争いは混戦となりましたが、2番人気のゲッカコウが2着、3着のウインクルサルーテは14番人気でした。4番人気だったギモーヴは4着、3番人気のルフォールは8着に終わりました。
重賞初挑戦で初制覇を飾ったエンジェルフェイスは、前走の未勝利戦に続いての2連勝。通算成績もこれで4戦2勝としました。鞍上の福永祐一騎手は、11年ぶりの同レース勝利。前日は阪神大賞典で落馬負傷から復帰して初めての重賞勝ちを飾り、この日は2日連続の重賞制覇です。
エンジェルフェイスは父がキングカメハメハ、母はワンフォーローズという血統。さらに、中山牝馬ステークスで2連覇を果たしたレディアルバローザ、2014年のクイーンステークスを勝ったキャトルフィーユを姉に持っています。エンジェルもお姉さん達に続きましたね。クラシックを目前に賞金を大きく加算したけど、桜花賞は距離が短いけど、オークスなら上位争いできるかな?
さて、来週は中京競馬場で春のスプリント王決定戦・高松宮記念が行われます。阪急杯を勝ったミッキーアイル、オーシャンステークス覇者・エイシンブルズアイ、シルクロードステークスの勝ち馬・ダンスディレクター、さらにはウリウリ、アルビアーノ、ハクサンムーン、ビッグアーサー、レッツゴードンキ、スノードラゴン、サトノルパンなどが登録。香港からエアロヴェロシティ(前回優勝馬)も出走予定でしたが、21日に疝痛を発症してしまい、出走を回避することになりました…。今年の宮記念は混戦ムードになっちゃいましたねえ。
宮記念前日の26日は、中山競馬場で日経賞が行われ、昨年の有馬記念を制したゴールドアクターが登場します。他にもAJCCを勝ったディサイファ、エリザベス女王杯を勝ったマリアライト、サウンズオブアース、アルバートも出走予定です。
さらに26日深夜は、ドバイ・メイダン競馬場で「ドバイワールドカップデー」があります。ドゥラメンテ・ワンアンドオンリー・ラストインパクトの3頭が「ドバイシーマクラシック」に参戦し、リアルスティールが「ドバイターフ」、ホッコータルマエが3度目の「ワールドカップ」に挑みます。
海外GⅠ初挑戦のドゥラメンテは、最新の「ロンジンワールドベストレースホースランキング」で1位タイ(121ポンド)の評価を得ました。シーマクラシックには、1位タイのポストポンド(英国)も出走予定です。強敵を一蹴し、名実共に「世界№1ホース」となれるでしょうか?