先週末は桜花賞&皐月賞のトライアル競走が行われましたが、それ以外でも話題の出来事がありました。16年ぶりのJRA女性ジョッキー・藤田菜七子騎手が中央デビューを果たし、まだら馬・ブチコがオープン入りに挑戦しました。
3日に川崎競馬場で「ひな祭りデビュー」を飾った藤田騎手は、5日にJRAで初騎乗。中山第2競走・サラ系3歳未勝利戦(ダート1200m)で④ネイチャーポイントに騎乗し、スタートで上手く飛び出し、先行争いに加わりますが、徐々に中団グループに下げます。そして最後の直線で、インコースから外側へと進路を変え、藤田騎手がムチを入れると、ネイチャーポイントが急加速。懸命に追い込んで、最後は1着馬⑫ペニーウェディングに3/4馬身差の2着でゴール。JRA初騎乗初勝利にあと一歩及びませんでしたが、藤田騎手の健闘ぶりにスタンドから大歓声が沸き上がりました。
翌日は2鞍に騎乗。第2競走の「サラ系3歳未勝利」で、武豊騎手とミルコ・デムーロ騎手と初顔合わせ。⑧ホシノブーケに騎乗した藤田騎手でしたが、結果は16頭中9着。最終レース「サラ系4歳上1000万円以下(芝1600m)」では⑥スワンボートに騎乗し、クリストフ・ルメール騎手、横山典弘騎手、岩田康誠騎手、蛯名正義騎手と初対決。トップジョッキーを相手に意地を見せたいところでしたが、13頭中11着に終わりました。さすがに成す術無かったですねぇ。
最終レース後の記者会見では、武豊騎手が乱入するという「サプライズ」も。突然の出来事に菜七子騎手も大感激。ユタカさんの「2日間乗ってどうだった?」の問いに、「緊張したけどホッとした」と笑顔で答えました。ユタカさんは菜七子騎手のデビュー戦もチェックしていたそうで、「最後まで馬を追えている。僕のデビュー時より上手いんじゃないかな」と騎乗ぶり褒めておりました。
武豊騎手の激励に感激した藤田菜七子騎手は、今月15日に高知競馬場の交流競走「はりまや盃」に参戦することが決定。高知競馬場には国内現役女性騎手で最多の585勝(7日現在)を挙げている別府真衣騎手が所属しており、女性騎手対決の実現する可能性も。地方参戦は川崎に次いで2度目で、ナイター競馬は初経験です。
「菜七子フィーバー」はプロ野球界にも拡大。3月17日に鎌ケ谷スタジアムで行われる「北海道日本ハムファイターズVS福岡ソフトバンクホークス」のオープン戦で始球式を務めることになりました。菜七子ちゃんのピッチング姿にも注目です。
藤田騎手も頑張ってるけど、もう一方の「アイドル」も負けじと頑張っております。白黒のまだら模様で話題を呼んでいるブチコが、6日の「上総ステークス」(サラ系1600万下、ダート1800m)に参戦。この日はルメール騎手と初コンビを組むということで、単勝2.3倍の1番人気に支持されました。
序盤から前の位置につけ、向正面で5番手を追走。3,4コーナーで4番手に上がると、ゴール残り100mのところで先頭に浮上し、最後は後続を突き放してゴール。2着に3馬身差をつけての快勝。1番人気の期待に応えて見事オープン入りを決めました。
ブチコは今年1月5日のサラ系1000万下(京都8R)以来の勝ち星で、これで通算4勝目。ここ4戦は2着→1着→3着→1着と上位での好走が続いています。オープン入りを果たしたことで、この先のダート重賞にも出走でき、次走は交流重賞のマリーンカップ(4月13日@船橋競馬場)に参戦予定。白毛馬初の重賞競走制覇となるか?いつかは藤田騎手が乗って、「ナナコ&ブチコ」のアイドルコンビが実現してほしい。