先週の桜花賞はレジネッタが優勝し、3連単で700万円に達する大波乱決着でした。20日は中山競馬場で牡馬クラシック開幕戦・皐月賞が行われました。今年はマイネチャールズ、ブラックシェル、ショウナンアルバ、スマイルジャックなどが参戦しました。
レース直前の人気では、⑨マイネルチャールズが単勝1番人気(3.1倍)、2番人気には⑩ブラックシェル(5.6倍)、⑱ショウナンアルバが3番人気(7.0倍)、以下②スマイルジャック、⑤レインボーペガサスが続きました。
スタートから⑥キャプテントゥーレが先行して先頭に躍り出ます。2番手に⑯レッツゴーキリシマ、②スマイルジャックは⑮サブジェクトと3番手争い、マイネチャールズは馬群の中団の9番手、ブラックシェルは①タケミカヅチと並ぶような態勢で11~13番目。ショウナンアルバは15番目から徐々に前進を図ろうとスパートを仕掛けていく。
残り600mでまだキャプテンが先頭をキープ、チャールズとシェルはまだ馬群の中。最後の直線でキャプテンがラストスパートを仕掛けて2番手以降を引き離しにかかる!キリシマがまだ2番手、チャールズが真ん中から、シェルは大外から必死に追い込むが、キャプテンには届きそうに無い。内から①タケミカヅチがキリシマを交わして2番手まで上昇、キャプテントゥーレはゴール前で若干縮められたものの、最後まで他馬を寄せ付けずそのまま1着でフィニッシュ!マイネルチャールズはゴール手前でタケミカヅチと2番手争いを演じるもあと一歩及ばず3着、タケミカヅチが何とか2着を死守しました。
1 キャプテントゥーレ 2:01.7
2 タケミカヅチ 2.1/2
3 マイネルチャールズ ハナ
4 レインボーペガサス クビ
5 レッツゴーキリシマ クビ
6 ブラックシェル ハナ
7 ノットアローン 1.3/4
8 フサイチアソート 3/4
9 スマイルジャック アタマ
10 サブジェクト 1/2
11 フローテーション 1.1/4
12 ダンツウィニング クビ
13 ベンチャーナイン アタマ
14 ショウナンアルバ 1.1/4
15 ドリームシグナル 1/2
16 オリエンタルロック クビ
17 スズジュピター 1/2
18 スマートファルコン 5
単勝
6 1,710円
複勝
6 430円 1 380円 9 150円
枠連
1-3 2,090円
馬連
1-6 10,260円
馬単
6-1 20,300円
ワイド
1-6 2,590円 6-9 1,050円 1-9 940円
3連複
1-6-9 11,230円
3連単
6-1-9 82,750円
今年の皐月賞は、7番人気のキャプテントゥーレが鮮やかな逃げ切り勝ちでクラシック1冠目を制しました。最初から先頭に躍り出ると、失速することなく中山の2000mを駆け抜けて行きました。終盤のラストスパートは本当に大きかったし、馬が冷静に走っていたことも勝因じゃないかと思います。鞍上の川田将雅(ゆうが)騎手はデビュー5年目・22歳でGI初勝利、キャプテントゥーレの父は2001年の皐月賞馬・アグネスタキオン。今回の勝利で17年ぶり親子制覇となりました。
2着のタケミカヅチはこれで重賞競走で3度目の2着。道中はブラックシェルと並走、最後の直線で一気に2番手まで上昇し、ゴール前でマイネルチャールズに並ばれそうになりましたが2着を確保したのでした。
マイネルチャールズ、ブラックシェル、ショウナンアルバの人気上位3頭は、3着、6着、14着に終わりました。3着に終わったマイネチャールズに騎乗した松岡正海騎手は「1コーナーの入りが遅かった」と敗戦を述べていました。ブラックシェルは中団から抜け出せなかったのが敗因、ショウナンアルバは先行できず後方からの競馬となってしまったのが残念でした。
2008年のクラシック開幕シリーズは、桜花賞でレジネッタが逆転V、皐月賞はキャプテントゥーレが逃げ切りVを果たしました。昨年のクラシック戦線はウオッカとダイワスカーレットの牝馬2強が中心となりましたが、今年のクラシック戦線は戦国化しそうです。混沌とするクラシックで主役の座を掴むのは果たしてどの馬なのか?