3月に入り、春のGⅠに向けての戦いが本格化。今週は東西で3歳クラシックのトライアル競走が行われ、5日は阪神競馬場で桜花賞トライアル・第23回チューリップ賞(GⅢ・芝1600m 16頭立て)がありました。3歳牝馬戦線はメジャーエンブレムが頭一つリード。「メジャエン1強状態」を打破する馬は現れるのか?
このレースには、阪神ジュベナイルフィリーズ2着の⑫ウインファビラス、同じく3着の⑩ブランボヌール、デビュー2戦2勝⑪シンハライト、シンザン記念2着と好走した⑨ジュエラー、エルフィンステークスを勝った⑯レッドアヴァンセ、他にも②デンコウアンジュ、⑧エルビッシュ、⑤クィーンズベストなどが参戦しました。
スタートでレットアヴァンセが出遅れてしまい、最後方からの競馬に。好スタートを切った③ヴィブロスが先手を取り、クィーンズベストが2番手、3番手に⑥サクレディーヴァ、4番手①フォールインラブ、5番手に⑦ラベンダーヴァレイが追走する。6番手ブランボヌール、7番手エルビッシュ、8番手④アドマイヤリード、9番手デンコウアンジュ、 ウインファビラスが10番手追走。その後ろの11,12番手のポジションに、シンハライトとジュエラーが並ぶ。13番手⑭クリノラホール、14番手⑮クロスコミア、15番手⑬カイザーバル、スタートで後手を踏んだレッドアヴァンセは依然としてしんがりを行く。
外回り3,4コーナー中間点を過ぎ、前の争いではヴィブロスとクィベスの2頭が並び、ラベンダーが3番手集団に加わり、ブランボが中団より前の位置につける。ファビラス、シンハ、ジュエラーは中団馬群の中、アヴァンセは大外に出した。
最後の直線コースに入り、クィーンズベストがわずかに抜けるが、ラベンダーヴァレイがヴィブロスとクィベスの間を割って入ろうとする。ゴール残り200mのところで、ジュエラーとシンハライトの2頭が、大外から突っ込んでくる。ラスト100mで先頭集団をかわすと、2頭ほとんど並んでゴール!勝ったのは内側のジュエラーか?あるいは外側のシンハライトか?
チューリップ賞 全着順&払戻金
1着⑪シンハライト 1分32秒8
2着⑨ジュエラー ハナ
3着⑦ラベンダーヴァレイ 1馬身1/2
4着⑤クィーンズベスト 1/2馬身
5着②デンコウアンジュ クビ
6着⑬カイザーバル 1/2馬身
7着⑮クロコスミア ハナ
8着⑯レッドアヴァンセ 1馬身1/4
9着⑥サクレディーヴァ 3/4馬身
10着⑫ウインファビラス 1/2馬身
11着⑧エルビッシュ アタマ
12着③ヴィブロス クビ
13着①フォールインラブ 3/4馬身
14着⑩ブランボヌール アタマ
15着⑭クリノラホール 1/2馬身
16着④アドマイヤリード クビ
単勝 ⑪ 560円
複勝 ⑪ 180円 ⑨ 110円 ⑦ 700円
枠連 [5]-[6] 380円
馬連 ⑨-⑪ 730円
馬単 ⑪-⑨ 1,830円
ワイド ⑨-⑪ 290円 ⑦-⑨ 1,560円 ⑦-⑪ 3,440円
3連複 ⑦-⑨-⑪ 10,460円
3連単 ⑪-⑨-⑦ 44,410円
桜花賞トライアル・チューリップ賞は、単勝1番人気・ジュエラーと2番人気・シンハライトの叩き合いとなりましたが、シンハライトが接戦を制しました。ジュエラーはハナ差の2着に敗れ、鞍上のミルコ・デムーロ騎手の重賞連勝も5でストップしました。3着には10番人気の伏兵・ラベンダーヴァレイが入り、この上位3頭が桜花賞への優先出走権を獲得しました。3番人気のレッドアヴァンセは、スタートでの出遅れが響いて8着。前走から-14キロも敗因かもしれない。
勝ったシンハライトは、デビューから3連勝で重賞初制覇。父はディープインパクト、母・シンハリーズという血統です。お母さんは現役時代、2005年のアメリカンオークスで3着。(優勝馬はシーザリオ)昨年10月の新馬戦で1番人気にしっかり応えると、2戦目の紅梅賞はワントゥワンに競り勝ちました。この日はジュエラーにぴったりマークし、直線では外から脚を伸ばしました。この馬は接戦でのレースに強く、勝負根性ありますね。
シンハライトは3戦負けなしと勢いがあり、ジュエラーは勝ち馬と互角の力があった。もしかするとだけど、桜花賞でメジャーエンブレムを打ち負かすかもしれません。
6日は中山競馬場で皐月賞トライアル・報知杯弥生賞が行われます。2歳王者⑩リオンディーズ、朝日杯の雪辱に燃える④エアスピネル、2戦2勝の⑪マカヒキの「3強」のほかに、札幌2歳ステークスを勝った①アドマイヤエイカン、中山2000mの寒武賞を勝った③タイセイサミットなどが出走します。