ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

おしらせです(2016年2月27日)

2016年02月27日 12時20分00秒 | 本と雑誌

 管理人の権限を利用して、お知らせです。

 成文堂から、黒川哲志・下山憲治・日野辰哉編『確認行政法用語230』〔第2版〕が刊行されました。この中の10ほどの項目を、私が担当しております。

 是非とも御一読を。

 なお、この本は、2016年度に担当予定の「行政法1A」、「行政法1B」(いずれも大東文化大学法学部)および「行政法1」(國學院大学法学部)の参考書とします。

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JR九州、新たに9駅を無人化へ

2016年02月27日 00時08分04秒 | 社会・経済

 このブログで、JR九州の株式上場に伴う鉄道事業の合理化の話を取り上げました。具体的には、ただでさえ多い無人駅をさらに増やすというもので、2015年1月18日20時7分35秒付の「JR九州が株式上場に向けて駅の無人化を進める」、同年3月8日1時52分2秒付の「JR九州、来週土曜日(3月14日)のダイヤ改正で32駅を無人化へ」において扱いました。とくに、後者の記事において、私は「たとえば特急列車が停まる駅でも業務委託駅は存在しており(具体例を記すのは差し控えます)、乗降客が少ない所もあるでしょう。否、特急が停車するかしないかは関係のないことで、乗降客が少ないとなれば無人化される危険性も高くなります」と記しました。この時点において、少なくとも1つ、大分県内にある業務委託駅の無人化を予想していました(敢えて具体的な駅名は記しませんでしたが)。

 さて、2016年も3月に恒例のダイヤ改正が行われます。おそらくはいっそう、駅の無人化が進むであろうと予想していたところ、当たりました。しかも、大分県内にある業務委託駅の無人化についても、予想が当たりました。西日本新聞経済電子版qBizに、2月26日3時付で「JR九州 過半数が無人駅に」(http://qbiz.jp/article/81500/1/)という記事が掲載されています。

 このブログをお読みの方はおわかりであると思いますが、私は、1997年4月から2004年3月まで大分大学教育福祉科学部に勤務していました。そのために大分市内に住み、自家用車通勤を主としながらも、時折、JR九州の豊肥本線、日豊本線および久大本線を利用していました(ちなみに、当時の自宅からやや離れてはいましたが、最寄り駅は敷戸でした)。2015年に、豊肥本線の駅で次に無人化される駅は緒方駅(豊後大野市)であろうと予想していました。この駅は、九州横断特急が停車する業務委託駅ですが、2012年度の一日平均乗車人員が183人しかいません。比較するのが乱暴であるような気もしますが、2014年7月に無人化された犬飼駅(豊後大野市)の一日平均乗車人員(2012年度)が333人です。犬飼駅には九州横断特急が停まりませんから、特急停車駅より特急通過駅のほうが乗客が多いということにもなります。これでは、業務委託をする意味が問われかねません。もっとも、直営駅である豊後竹田駅の一日平均乗車人員(やはり2012年度)も399人と少ないのですが、同駅は運転系統の分岐点に当たりますし、車両の夜間滞泊も行われますから、無人化されることはないでしょう。

 〔ちなみに、大分市内にある無人駅(勿論、特急通過駅)の滝尾駅では304人(やはり2012年度の一日平均乗車人員)であり、その隣にある、勿論特急通過駅の敷戸駅(業務委託駅)では1106人(同じく2012年度の一日平均乗車人員)です。〕

 先のqBizの記事には、今年の3月のダイヤ改正で無人化される予定の9駅が示されていますが、この中に緒方駅はありました。簡易委託という選択肢も残されていますが、これも無人駅と同様に考えますから、無人化に変わりはありません。

 そればかりではありません。大分県内では他に2駅が無人化されることとなりました。こちらについては予想を外しました。久大本線の駅がなかったためです。2駅とも日豊本線にあり、しかも1駅は特急停車駅です。さて、どこでしょうか。

 答えは、大分市にある幸崎駅(特急停車駅)と、宇佐市にある豊前善光寺駅(特急通過駅)です。2012年度の一日平均乗車人員は、幸崎駅が351人、豊前善光寺駅が244人でした。

 業務委託を取りやめて無人化する訳ですから、一定の基準があるはずです。ただ、正直なところはよくわかりません。他県・他線の駅もあげてみましょう(数字は一日平均乗車人員です)。

 西牟田駅(鹿児島本線、筑後市):461人(2010年度)

 加布里駅(筑肥線、糸島市):759人(2010年度)

 石田駅(日田彦山線、北九州市):393人(2014年度)

 肥前白石駅(長崎本線、白石町):617人(2011年度)

 三間坂(みまさか)駅(佐世保線、武雄市):323人(2011年度)

 山川駅(指宿枕崎線、指宿市):226人(2013年度)

 以上により、ダイヤ改正後は291駅が無人駅であるということになります。JR九州の全駅数は567ですので、過半数が無人駅ということになります。今後、各駅に自動券売機、遠隔放送装置、防犯カメラなどが整備されるということですが、地域への影響などがどの程度であるのか、気になるところではあります。

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