川崎市を縦断するJR南武線は、元々、南武鉄道という私鉄が開業させた路線で、戦時中に国有化されました。国鉄時代には数少ない黒字線の一つであったことはあまり知られていないかもしれません。宮前区と麻生区を除く全区を通るこの路線は、川崎市の大動脈でもあります。
国鉄時代には他線区で使用された車両が寄せ集められていましたが、JR東日本の路線になってから205系が新車として投入されました。その後、209系も投入され、現在、川崎駅から立川駅までの本線ではE233系8000番台に統一されています。
高津区にある武蔵溝ノ口駅です。東急の溝の口駅とは「みぞのくち」の表記が異なり、「武蔵」が付く点でも異なります。上り電車(川崎方面)に乗ると、武蔵溝ノ口、武蔵新城、武蔵中原、武蔵小杉と、「武蔵」が付く駅が四つ続きます。いずれも快速停車駅です。武蔵国の南部を走るから南武線という訳です。
南武線の駅で高津区に所在するのは、この武蔵溝ノ口駅、津田山駅および久地駅です。
各駅停車川崎行きのE233系8000番台N20編成です。
武蔵新城駅で撮影しました。この駅と武蔵中原駅との間に鎌倉車両センター中原支所(旧中原電車区)があり、南武線の車両(浜川崎支線の車両も含む)および鶴見線の車両が所属しています。但し、鶴見線の車両は旧弁天橋電車区である鶴見線営業所に常駐しています。
武蔵新城駅は中原区にあります(この他、武蔵中原駅、武蔵小杉駅、向河原駅および平間駅が中原区にあります)。しかし、武蔵新城駅の改札口を出て武蔵溝ノ口駅の方向に100メートル程歩けば高津区に入り(下り電車が発車して下り坂に入る直前に高津区に入ります)、高津区民の利用も多いためなのか、時々高津区と間違えられます。実際に「高津区上新城」と誤記された新聞記事を何度か目にしたことがあります。
この駅には南武線しか通っていないのですが、利用客はかなり多く(大分駅や熊本駅などの都道府県代表駅よりも多い)、駅前の商店街も立派なもので、川崎市では数少ないアーケード商店街もあります。
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