長らく、限界集落が深刻な問題として取り上げられています。いずれは消滅するという可能性が高い集落です。実際に消滅集落も少なくありません。
現在のところ、首都圏ではあまり問題になっていないようですが、実際のところは限界集落に近い所もあるものと思われます。
さて、私が住んでいる川崎市にも、人口ゼロの町丁が存在します。また、1人、10人未満という町丁もあります。ただ、その理由は様々で、例えばA町の全域が工場の敷地であるというようなこともあります(川崎市ではよく見られます)。また、B町の全域が公園などの敷地となっている所もあります〔大師公園、小向(河川敷の部分です)、枡形7丁目、南生田8丁目)〕。
川崎市は、公式サイトで町丁別世帯数・人口のデータを公表しています。2019年3月末日現在のものを見ると、人口ゼロの町丁があることがよくわかります。次の通りです。
(1)川崎区
鈴木町(味の素川崎事業所などがあります)
大師公園(名称の通り、全域が公園です)
中瀬1丁目(河川敷の部分と工場が立地する部分とがあります)
水江町(人工島の工業地帯です)
夜光3丁目(やはり工業地帯ですが、川崎南部斎苑もあります)
扇島(やはり工業地帯です)
(2)幸区
小向(河川敷の部分で、川崎競馬のトレーニングトラックがあります)
小向東芝町(名称の通り、全域が東芝の事業所や研究開発センターなどとなっています)
(3)中原区
大倉町(三菱ふそうトラック・バスの本社所在地で、工場などもあります)
上小田中4丁目(富士通川崎工場などがあります)
上丸子(NEC玉川事業所の敷地。但し、同事業所の所在地は下沼部となっています)
小杉(川崎市の区別町名一覧表には掲載されていますが、地図では参照できません。現在の小杉町1丁目〜3丁目などの領域を指すと考えればよいでしょう)
(4)高津区
人口ゼロの町丁はありません。
(5)宮前区
人口ゼロの町丁はありません。
(6)多摩区
和泉(河川敷の部分と工場のある部分)
枡形7丁目(全域が生田緑地の一部で、川崎市岡本太郎美術館などの所在地)
南生田8丁目(大部分が春秋苑の敷地)
(7)麻生区
万福寺(住居表示未施行地域のみ)
なお、人口1人、あるいは10人未満という町丁は、どの区にも存在します。
数字だけを見たのでは理由などがわかりません。手っ取り早いのは地図を見ることです。
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