ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

映画館でスマートフォンを操作する?

2019年11月24日 23時08分00秒 | 社会・経済

 私は映画に興味がないので、映画館に行ったことは51年4か月余のうちで10回もありません(記憶している限りです)。何せ、最後に映画館に行ったのが高校2年生か3年生の時、六本木WAVEの地下にあったシネヴィヴァンで、たしか「ある女の存在証明」でした。

 そのような私ですが、たまたま、Yahoo! Japan Newsを見ていたら「映画上映中にスマホいじりする若者、『2時間は耐えられない』」という記事を見かけました。マネーポストWEBに今日(2019年11月24日)の16時付で掲載されたものです(https://www.moneypost.jp/604952)。

 読んでいると「何を考えているんだろうねえ」、あるいは「だったら映画館なんかに行くなよ!」と言いたくなるのですが(もう一つ、付け加えたい言葉がありますが、ここでは記さないでおきます)、それを脇に置いて、記事の内容を見ていきます。

 そもそも、映画館で上映中にスマートフォンを見るというのが信じられないのですが、操作をする人がいるそうです。理由は様々でしょう。それこそSNSなどをやっているからかもしれませんが、中には、映画館で2時間の映画を見ているのが耐えられないという人もいるそうです。

 その人の意見か何かが、次のようにまとめられています。「映画って2時間じっとしているのが結構耐えられない。そんなに長い動画を観ることって普段ないので。YouTubeは長くても20分くらいじゃないですか? 本当に2時間ずっと面白ければスマホは見ないと思いますけど、映画って見なくても話がわかるシーンがあるから。そういう時間はLINEやTwitterをチェックした方が合理的な気がします」。

 まさに「何を考えているんだろうねえ」、「だったら映画館なんかに行くなよ!」という感じです。コストパフォーマンスの点から考えてもお金の無駄でしょう。私自身もそうでした、と言い切れるかどうかは自信が全くないのですが、若い人にはコスパを強く意識する人が少なくないというのは嘘なのでしょうか。

 これもわからないと思ったのは、映画を見てスマートフォンを見て「映画の内容を理解することもできます」というものです。また、「2時間以上スマホをチェックしないと、自分が見ていない間になにか起きているんじゃないかと不安になっちゃうんですよね。その間に大事な連絡が来ていたら、すぐに返事ができなかったりする可能性もあるので、損したくない。映画って時間が長いので、その間に別のことをしたいと思うのは自然ではないでしょうか」という発言(おそらくはそのまとめ)も書かれています。再び「何を考えているんだろうねえ」という言葉が口に出ます。「だったら最初から見に行かなければ、時間の無駄も省けるし、LINEでもTwitterでもじっくりできるじゃないのか?」と思います。

 「あらゆる電子機器に囲まれ、さまざまなサイズのスクリーンに同時接触するライフスタイルが日常化している昨今」と記事の筆者は書いていますが、聖徳太子の伝説ではないのですから、同時に二つ以上のことに集中するなんて無理です。そこまで言えないとしても、難しいのです。よく、歩きながらスマートフォンとかPS4などのゲーム機を操作している人がいますが、こちらが注意していないとぶつかりそうで、危なっかしいのです。「歩く時は歩くことに集中せよ」、あるいは「周囲をよく見て歩け」と言いたくなります。私もiPhone8を持ち歩いていますし、仕事の時にはMacBookもカバンの中に入れます。場合によってはiPadも入れます。電車に乗って、座席に着いている時にはiPhone8でニュースを見たりしていますが、その程度です。

 そう言えば、今年、私はよくコンサートに行きました(時々このブログにも書いています)。

 2月23日:サントリーホール(吉野直子さんのハープ・リサイタル)

 4月13日:フィリアホール〔河村尚子さん(ピアノ)〕

 7月27日:フィリアホール〔米本響子さん(ヴァイオリン)、菊池洋子さん(ピアノ)、上村文乃さん(チェロ)のトリオ〕

 9月6日:サントリーホール(日本フィルハーモニーオーケストラ、指揮は山田和樹さん)

 10月20日:iTSCOM STUDIO & HALL〔iTSCOM JAZZ STYLE 2019 AUTUMN SPECIAL LIVE、渡辺香津美さん(ギター)、川村竜さん(アコースティック・ベース)、則竹裕之さん(ドラムス)のトリオ〕

 10月26日:フィリアホール〔河村尚子さん(ピアノ)〕

 11月23日:フィリアホール〔吉野直子さん(ハープ)、エマニュエル・パユさん(フルート)〕

 どれも「行ってよかった!」という内容でしたが、コンサートでは、客がスマートフォンを操作したりしてはいません。映画館とは集中度が違うのでしょうし、たいていのコンサートやライヴには休憩時間もあります。

 但し、最近ではコンサートでもやや怪しいと思うようになりました。しかも、年齢層は無関係です。

 まず、2月23日です。コンサート会場では、たいてい、スマートフォンなどの電源を切るようにというアナウンスが流れるのですが、その日、コンサート中に何回かスマートフォンの音が聞こえました。さすがに着メロが流れたりはしなかったのですが、マナーモードにしていただけなのが誰にでもわかります。

 また、11月23日のフィリアホールでは、開始前や休憩時間中に、ステージにハープが置かれているところを撮影して係員に注意されている客が何人かいました。

 ちなみに、2017年9月10日にフィリアホールで行われた近藤嘉宏さんのコンサートで使われた1925年製のベヒシュタインのピアノの写真をこのブログに載せていますが、それはコンサート終了後、撮影してよいという係員のアナウンスがあったからです。


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