ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

Die Religion ist das Opium des Volkes.

2022年08月20日 07時00分00秒 | 国際・政治

 私が持っていたドイツ語学習用の参考書か何かに書かれていた言葉ですが、どうせKarl Heinrich Marxを再評価するなら、まずはこの言葉から始めるべきでしょう。現在の日本にピッタリです。

 Die Religion ist das Opium des Volkes.

 それぞれの言葉については独和辞典で調べていただくとしましょう。私は、das Opiumという表現に注目したいのです。

 全てがこの通りであるとは記しませんが、或る種のReligionについてはMarxが喝破したとおりでしょう。或る意味において、彼が示しえた最大のドグマとも言えます。

 何せ、彼らが描いた社会主義なり共産主義なりは、ユートピアとしては成立して成功するとしても、現実の社会においては失敗に帰したのです。社会においてどのように格差が広がろうとも、資本主義に勝るものがないことは帰納的に証明されているようなものです。社会主義や共産主義よりも資本主義のほうが、人間の本質に即しているから存続するし、どのように形を変えようとも資本主義は続くのです。


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