Band of Brothers Part Four 補充兵 前編

原題；Replacements

1944年7月、カランタン攻防戦を終えたE中隊はイギリスにいました。
連合軍のベルギー進撃が快調だったため、何度か作戦が立ち上がっては中止になるということを繰り返したため、
E中隊にとっては長い滞在となっています。

しかしこの進撃が予想をはるかに上回ったため5補給線が600キロに伸びきり物資不足に陥ります。
パットン将軍率いるアメリカ軍は南方ルート、モントゴメリー元帥率いるイギリス軍は北方ルートでドイツを目指していましたが、
どちらを優先的に補給をするかという問題が浮上するほどこのふたりの仲は険悪でライバル心があったようです。

物資の不足や上層部の様々な思惑、はやくドイツに侵攻して戦争終わらせたい。できればクリスマス前に。
そして、ドイツ軍のV2ロケットがオランダから発射されたこともありオランダ解放の急務などいろいろな背景を踏まえて、
モントゴメリーが発案した作戦をアイゼンハワーは承認します。
それがあの「マーケットガーデン作戦」でした。
パート4はマーケットガーデン作戦を中心に話が進みます。

この作戦の詳細は映画「遠すぎた橋」を観るとよくわかりますが、所詮軍隊も上層部は政治だということがよくわかります。
だけど、それに命をかけるのはいつだって現場の兵隊なんですよね。

E中隊はイギリスでカランタンの傷を癒しながらおもいおもいに過ごしていました。
この間、ウェルシュとコンプトンは少尉から中尉へ昇進、ウィンターズとニクソンも大尉になっています。
リプトンは先任軍曹になりガルニアたちもそれぞれ昇進しています。
また、カランタンで失った兵隊の補充もされています。

コンプトンがダーツでへフロンを餌食にしています（笑）

最初は左手で投げてへフロンにゆるーく勝たせて賭金（たばこですが）が増えたところで何気に隣のラズが、
「利き手が間違っていますよ」と言い「そうだった」とおもむろに右手で投げてへフロンは巻き上げられてしまいます。

この頃はまだE中隊もキャッキャッと楽しそうです。
それを遠巻きに見ている補充兵です。

補充兵は第1分隊に配属されました。第1分隊はマーティンがまとめブルはその補佐をしています。

右がマーティン、左がブルです。真中がへフロン（笑）

リプトンの昇進が発表され嬉しそうにしていますが、またしてもバッドニュースのお知らせを言う役目に。。。

つまり、「マーケットガーデン作戦」が実行、いよいよ出撃です。

ウィンターズとニクソンが作戦の説明をしています。

E中隊はアイントホーフェンとアルンヘムの間を制圧しイギリス機甲師団の進路を確保すること。
ドイツ軍がほぼ撤退しているため夜ではなく昼間の降下だということ。
そしてこの作戦の中止はあり得ないからと伝えられます。

マーケットは空、つまり空挺師団でガーデンは陸、機甲師団と中心とした陸軍のことです。
空挺師団が川にかかる橋を確保し、機甲師団がアイントホーフェンからアルンヘムに続く道（地獄のハイウェイ）を北上し、
ベルリンを目指すいうものです。
30,000人を降下させる最も大規模な作戦となっています。

続きます。